The Happy Day | |
Marc Simont | |
HarperCollins |
はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) | |
マーク・シーモント,きじま はじめ | |
福音館書店 |
も穴の中で、土の下で眠っています。だけど今、みんな目を覚まし
て、はなをくんくん、走り出します。クマもネズミもカタツムリもリスも
ウッドチャックもくんくん。みんなで一斉に同じ方へ走り出します。そ
して「オー!」かわいい花が一輪、雪の中から顔を出していました。
雪の森も、可愛いけれど妙にリアルな動物たちも、1ページ目から
全て白黒で描かれています。だから、最後のページで、動物たちに
囲まれて雪の中から、ぽっと顔を出した花の"黄色"が目に染みます。
春が来る喜びが、とてもすてきに表現された「A Happy Dayうれしい日」
の絵本ですが、日本語訳本のタイトルの「はなをくんくん」というのも言
い得て妙の題名です。踊る動物たちの嬉しそうな様子に心和みます。
北海道や東北ではまだ雪の日が続いているようですが、関東のこの辺り
では、白モクレンが咲き始めています。コブシの花の咲く北国の春もあと
もう一歩というところまで来ています。
薄紫のオダマキの鉢を買いました。春の花です。英名をcolumbine(ハト)と
言います。蕾がハトに似ているからだそうです。
ピンクの馬酔木の花を見つけました。これも春の花です。昔、関西に住んで
いた頃、奈良公園でみた馬酔木の花をなぜとはなく思い出しました。
馬酔木咲く奈良に戻るや花巡り 碧梧桐