慶州(ギョンジュ)は釜山の北にある新羅時代の首都。奈良に例えられることの多
い美しい古都です。訪れたのは春真っ盛り、桜や木瓜の花が美しく咲く季節でした。
韓国は宗教的には仏教徒とキリスト教徒が半々ぐらいらしいですが(儒教は、
今では宗教とはみなされていないとのことです)、ここ慶州は古の都跡らしく
堂々とした仏教寺院が点在しています。
約百年前に偶然発見されたという新羅時代の石仏のある石窟庵。石の庵の中に
端正な石づくりのお釈迦様が座していらっしゃいます。撮影は禁止でしたが。
お釈迦様の誕生日花祭りが近いので、色とりどりの提灯が飾られていました。
そのすぐ近くにある世界遺産の仏国寺。今でも相当な大寺ですが、創建された
新羅時代は途方も無い大きさの、いわば一寺でひとつの町を形成するほどのス
ケールの寺院だったそうです。
今もその面影は十分残っています。創建が日本の奈良時代とほぼ同じなので、
奈良生まれの私にはとても親近感があり、雰囲気がしっくり来ます。
これは木魚の原型。実際に叩くそうです。
日本と違うのは、豚の像があちこちにあること。韓国の十二支は猪の代わりに
豚が入っていて、とても縁起の良い動物されています。みんなになぜられて
ピッカピカの豚さんです。
古墳群大陵苑。これも日本で古墳が盛んに作られたのと時期をほぼ同じくする
ようです。ポコポコと丸い小山形の古墳群が公園として整備されています。あ
まり発掘はされていなくて、その計画もないようです。天馬塚と言う古墳からは
おびただしい金や玉の装飾品が出土し、近くの博物館で見ることが出来ますが。
今でも、これほどの規模でないにせよ、このような形のお墓を建てたいと思う
人が多いようです。結構見栄を張る国民性?土地がなくて、だんだん難しくな
っているようですが。
先生に率いられた社会見学の小学生の団体に数多く出会いました。どこの国も
子どもはにぎやかです。