夏に華やかに咲く花魁草、おいらんそう。とあるお家の花壇に、白い花と赤
い花が並んで咲いていました。その名の由来は、花魁のように夕方強い香り
を放つからとか、花魁の頭の様な形に花が咲くからとか言われています。
花魁という言葉自体、もう今の時代には実態が存在しないものですが、
その昔のイメージから、妖しくも艶やかな女性の姿が連想されます。
その横にはグラジオラスが、これも赤い花、白い花が咲いていて、あでや
かな美女の共演といったところです。和名は和蘭アヤメと言います。
その背後には、オレンジ色の名残の薔薇が梅雨空に負けじと、グンと背伸
びして咲いていました。もう早7月、季節とともに花も移り変わっていきます。
白ばらや黄ばらの中を歩みつつ友と語りし優しの思い出 清水澄子