昔、奈良の実家の裏に巴旦杏(はたんきょう)の木があって、初夏になる
と黄色い甘い実が沢山なりました。硬い実は酸っぱいので、皮がほんの
り赤くなってちょっと柔らかくなると食べ頃。ピンポン玉くらいの大きさの
実でした。近所でもらった甘酸っぱいスモモを食べながら、昔を思い出
しています。「すもももももももものうち」と言いますが、モモとはちょっと
違う種類のようです。でも、スモモも李も巴旦杏もプルーンもプラム(これ
はウメを指すこともあるけれど)もみんな同じ仲間だそう。私には巴旦杏
という名が一番馴染みがあります。李は韓国の人の苗字にとても多いで
すね。昔から韓国にはスモモがいっぱいなっていたのでしょうか。
スモモの木のそばにたくさん咲いていたのが、百日草。あんまり
たくさん生えていて、その上何だかくすんだ色をしているので、だ
さい花だなあと思っていたのですが、この頃見かける百日草は意
外とかわいい。百日草も月日のたつうちに洗練されてきたのか?
私の感性と目が適当になってきたのか?
友人の家の庭に並んで咲いていた白と紫のアガパンサスの花もきれい。
でもやっぱり薔薇は優美ですねえ。ほんのりピンクを含んだ白い小薔薇の愛
らしいこと!白い小輪の薔薇の花言葉は「恋をするには若すぎる」ですって。