奈良高取町にある高取城址は、備中松山城、美濃岩村城と並んで
日本三大山城の一つです。明治に廃城になって、建物は残ってい
ませんが、高取山全体に残っているその石垣の壮大さ堅固さから
難攻不落の大城であったことがうかがえます。1332年に地方の豪
族越智氏が築き、その後本田氏、植村氏に受け継がれて明治に至っ
たのだそうです。
「日本最強の城」という旗指物が随所にあって、興味をひかれた
ので行ってみたのですが、やはりなかなか手ごわかった。
そんなに距離はないものの、足場が悪く、しかも酷暑!「マムシ、
スズメバチに注意」という看板が随所に。汗だくで登りました。
それも、登ってみると報われました。素晴らしい石垣!石垣だけ
でもこんなにすごいのに、明治時代に取り壊されなければ、どん
なにか、壮大な姿を見ることができたでしょうか。「夏草やつわ
ものどもが夢のあと」ですね。荒城の月のメロディーが頭の中で
鳴り響きました。
夏らしい青々とした眺望が開けていました。