キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

トミ・ウンゲラーの奇想天外な世界

2013-09-03 10:57:11 | 絵本
カッチェン―ウンゲラーのねこワールド
Tomi Ungerer
BL出版

         トミ・ウンゲラーは日本では主に絵本作家として知られています。でも、この

         100ページ近い猫のイラスト集を見るとわかります。一筋縄で行く人ではあり

         ません。様々にデフォルメされた猫、猫、猫。ユーモラスなの、ブラックなの、

         エログロ、奇抜、暗示的。かなり強烈な作風の日本の漫画家武田秀雄(大英

         博物館で個展を開いた世界初の漫画家らしい)と二人展を開いたというので

         もわかります。風刺画家、コピーライター、絵本作家、愛猫家、色々な顔を持

         っています。

フリックス
Tomi Ungerer,今江 祥智
BL出版

         彼の絵本も、蛇や蛸やちょっと普通は絵本の主人公になりにくい動物が活躍

         します。このフリックスは犬ですが、普通の犬ではありません。猫の夫婦から

         生まれたパグなんです!もちろん猫社会ではいじめられます。猫でもない、犬

         でもない、自分のアイデンティティの問題は、彼の生い立ちにあるのでしょう。

         彼の故郷フランンスのアルザスは、彼が生まれた頃はドイツに併合されていま

         した。彼はフランス人ですが、作品はすべてドイツ語で書かれています。アメ

         リカで活躍し今はアイルランドに住んでいるようですが、自分がいったい何者

         で、どこに帰属するのかという問題が、作品の根底にあるような気がします。

へびのクリクター
中野 完二
文化出版局

         でもね、その世界で異質でも、嫌われ者でも、ウンゲラーの絵本の主人公たち

         には、逆境をはね返すガッツと明るさがあります。猫夫婦の間に生まれたフリ

         ックスは、猫社会と犬社会の架け橋として成功するし、この蛇のクリクターく

         んも、くねくねした長い体を活かして、人気者になります。逆に言えば、異質の

         ものを受け入れる度量のある大らかな社会を願って、ウンゲラーは変わった

         主人公の絵本を書き続けているのかもしれません。

すてきな三にんぐみ
いまえ よしとも
偕成社

         日本で一番人気の彼の絵本「すてきな三にんぐみ」は、社会からドロップア

         ウトした泥棒三人組が、孤児救済に精を出すというちょっと皮肉の効いた、

         ウンゲラーらしいシュールな絵の絵本です。       
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Before - After

2013-09-01 11:17:15 | ペット
           

           なかなか衰えない暑さと、大量の抜け毛でバテバテのなっちゃんです。

           

                美貌にも衰えが?なんとかしなくちゃ。

           

           しかも爪が伸びてきました。これはもうトリミングに行くしかないでしょう。

           

           その結果はどう?私変わった?ちょっと美貌が復活したかしら?

           

           お姉さんが巻いてくれたバンダナの効果だけかもしれないけど。

           

                ああ、一安心、さあ、お昼寝しようっと。
コメント (1)
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