懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家  ススキのある風景

2011年11月14日 | 茅葺き民家
茅葺民家とススキのある風景をおおくりします。

ススキのある風景は秋そのものです。葦とともに茅葺民家の屋根材に昔からつかわれています。
どこにでもあり繁殖力も強いし藁などに比べて耐久性があるため茅材に使われてきた。
かっては茅場を地域ごとに持っていたそうですが今は杉林になっているところが多い。
奈良県の曽爾(そに)高原は一面ススキの原ですが伊勢神宮の茅場になっています。
神社は檜皮葺きがほとんどですが、伊勢神宮の建物は茅葺です。
天皇の大嘗祭などの儀式の建物も茅葺です。

茅がなくなったと聞きますが茅はいくらでもあります。
しかし、毎年刈り取らないと雑草や古い茅が残り使い物にならない。
茅葺民家の脇でもススキはよく眼にします。

ススキは薄、芒と書きます。ススキのつく地名人名は札幌の繁華街ススキノ(薄野)が有名です。人名では薄田泣菫(すすきだ きゅうきん)倉敷市出身の浪漫派詩人でしょうか
ススキはかって尾花と呼ばれ秋の七草のひとつです。尾花はキツネの尾に似ているからその名が付いたようです。春の七草は食べられる野草ですが秋の七草は生活に必要な選ばれているように思う。ススキは屋根材、葛はでんぷんを取ったし桔梗は漢方薬に使われた。

撮影場所は上から山形県、新潟県、兵庫県、広島県、岡山県