懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行  NO,133 口のある茅葺民家

2014年05月27日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 新潟県糸魚川市

糸魚川市の山中の民家は寄棟にも関わらず屋根の途中に口のような煙抜きが付いている。
日本海も福井県敦賀あたりから山形県南部までを越(こし)の国と呼ばれ茅葺民家にも特徴があると書いてある。福井県丸岡町の千古の家のような形の民家が以前には残っていたのではと思われる。その後、越の国は越前、越中、越後と名前を変える。
しかし、現在は茅葺民家が姿を消してその痕跡を追い求めるのは難しくなった。
昭和30年代ならば手掛かりがあったかもしれない。

寄棟の屋根の途中に煙抜きを設けるのは山形や青森の八ッポーがあるが暴風雨の時の雨風の吹きこみのリスクもある。雨の吹き込みを抑えるように口をとがらせた形になっているのであろう。
今の茅葺民家は端正な物が多い、こんな煙抜きは昔の民家の特徴が残され味がある。