懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の茅葺民家写真展 -16 四季の風景 春

2014年05月29日 | 岡山の茅葺民家写真展
撮影場所 岡山県新見市豊永


今回から4回にわたり四季の風景をお送りします。
今回は春、三椏(みつまた)の咲く風景
三椏は早春に白い花を咲かせる。
山に花の少なく木の葉が出揃っていない時期なので地味な花だが遠くから目に付く。

三椏は枝が三方に枝分かれするのでこの名がついた。
和紙の原料として大切に育てられた。紙幣の紙として重宝されている。
透かしが入れられる事と印刷の乗りも良いと言われている。

沈丁花科なので沈丁花と花の時期も枝ぶりもよく似ている。
沈丁花も枝は三方に分かれている。
廃屋の裏山に三椏だけが花を咲かせる風景もどこか虚しい。
半ば野生化している地域もある。
挿し木で簡単に増やせるが野生化したものは種で増えるのであろうか
沈丁花科は移植が難しい移植の際に切断された根は再生しない。
移植するより挿し木して植えた方が成長も早いし確実である。
沈丁花科は長くても15年程で枯れてしまうので移植は得策でない。

新見市豊永地区はカルスト台地、カルスト台地には川は少ないがしみ込んだ水は鍾乳洞を通りあるところで湧きだしている。この川も鍾乳洞から湧きだした水が川になったのであろう。