懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,373 洗濯物のある風景

2017年06月21日 | 温泉
撮影場所 京都府旧美山町


美山町の南の端の集落、集落というほど民家はない。
点々と民家が残る峠を越えると京都市の広河原だ。
美山町の北地区のような喧噪も賑わいもない。
車も通らない静寂である。動物の天下の地域である。

杉の木の幹にはビニールテープを巻き鹿の角砥ぎで樹皮が剥けるのを防いでいる。・
各所に猿の捕獲用の檻がある。
餌は玉ねぎ一個、あんな苦い物を食べるものだ。

猿は軒に吊るしてある玉ねぎも屋根から手を伸ばし盗って帰るそうだ。
犬猫は玉ねぎやネギを食べさせると血栓ができるので与えない。
人間は玉ねぎが血液をサラサラにするという。
こんなの何が本当なのと考え込んでしまう。

女性が草抜きをしていたので写真を撮らせてもらう。
一人住まいだそうだ女性の一人住まいは物騒なので男物の作業服も一緒に干す人もいる。

これを撮影したのはフィルムカメラの時代
もう随分行っていない。この民家は今も残っているか山間部の集落は人と共に民家も姿を消す。人の記憶と映像だけが残る地域もこれからはでてくるだろう。