懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

2016年 茅葺写真展 干す その2

2017年06月27日 | 2016茅葺写真展
撮影場所 岩手県久慈市

茅葺を求めて山間部の集落へ行く何軒か茅葺きがあった。岩手県の北部から青森県の太平洋側は草棟である。
秋の稲刈りの頃で稲を稲架に干していた何段も積重ねていた。
上に男性が上り下から竹に稲を掛けて奥さんが上げている。
竹の先は股になっていて結び目に挟み上に上げる。
農業の人や漁師の人は夫婦ての共同作業で一日一緒にいる。
親爺が家にいるだけでストレスを感じる人は務まらない。
ヤキモチ焼きは木地屋になれという言葉がある。一日一緒にいるので亭主が他の女と会話する暇もなく監視できるということであろう。

稲を挿しているのは竹か木か分かりにくい。岩手北部には竹は野山にないだろう。
丸い棒かもしれない。

我々のところは稲架は一段積みだが何段も積むのはあまり見かけない。
真竹の太いのがいくらでもあるので作業のやりやすい一段積なんだろう。

東北には棒杭を打ち込んでいろんな掛け方をする稲干しがある。

一年を通して数多く各地を歩かないとこんな風景には出会わない。