懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,494 広島県熊野町の民家

2019年03月09日 | 日本茅葺紀行

熊野町の茅葺民家もよく見ると瓦は痛み玄関脇の草も生えていて人は住んでいないようだ。

若い世代は茅葺民家など嫌い住もうとしない。別の土地に新しい家を建てる。

茅を刈るなど面倒な事はしない。親が亡くなくなれば維持するものもいなくなる。

茅葺民家は益々維持が難しい。茅葺民家も撮りに行くのも何度も撮影に行ったところが多くなった。何度も同じ場所では感動も薄い。

テーマを持ってやるには新しい発見や出会いやモチベーションの上がる存在が必要だ。私には今はそれがない。

他人の茅葺民家の写真展や本や人との会話があれば刺激になるかもしれない。

 


介護施設での会話

2019年03月09日 | 日記

介護施設に通う人は健康な老人からみれば頭がボケているか身体的に障害のある人間として役に立たないクズばかりと思うだろう。

わたしのような動けない者は廃用症候群と呼ばれている。人間は病院や介護施設に通えば改善がみられると期待するが良くなる人もいるがほとんどは老化とともに悪化する。

厚生年金をもらっている人は介護に週に3回通えば3.5万はかかるしリース代も一万円に夫婦の医療費も2万はかかる。歩ける人は経費節約のため自分で努力してみる事だ。

自分も介護に通い身体的な向上は期待していない。人と会話しては楽しく過ごせばよい。男で一人で一日家にいると何も誰とも話さないのでロレツが回らなくなった。嚥下体操を毎日やり次第によくなった。

介護施設など行ってもボケている人など相手にしても何も面白くないと健康な人はおもうだろう。

私の場合は外出もできないので車で送迎してくれて介護施設での会話でも貴重だ。結論から言うとどんな環境のなかでも人間は得るものがある。

介護施設も9割の人は会話に支障がないのが分かった。

得られるもの

1.来ている人は自分より大先輩が多い。老後の年金生活の先駆者であり実の声が聞き出せる。少ない年金でどんな工夫をしているかわかる。人生も残り少なくなると聞きにくい生活費や資産や男女のもつれ話しも聞ける。

生活費や資産状況から本に書いてあるのと実体の違いが分かる。 都会と地方の違い

本には資産は毎年目減りするのでこれだけの貯金かがいると書いているが自宅で生活する人は90歳まで目減りしなかったという人が多い。減らない工夫をしているのだ。

その人がどんな職につきどんな人生だったかを聞く 年金は6.5万だがアパートを48室所有 介護施設に土地を50万円で貸している人もいる。(土地の所有は93歳の女性  アパートの管理や金の管理は息子がやっている) 

田畑持ちが多く年金は少ないがアパートや駐車場の収入はある、年金の額だけで生活レベルを判断できない。

2.送迎の時に各家に立ち寄る。屋敷の大きさ 家族の送り迎いの有無 家族に尊敬されているかがわかる。

3.介護施設は年寄ばかりと思うのは大間違い スタッフは総じて若い。

スタッフの出身地 趣味 家族構成を聞く 聞きもしないのにバツイチであるのを隠さず話してくれる。女性が離婚するときは旦那のすべてが嫌になり別れたい一心だった。私も要注意だ嫁がすべていやになっていつ捨てられるかわからないな。

若いスタフッフを下らん親父ギャグで笑わせるのも楽しみの一つ

ジジイたちは歴史や地図、漢字は強い若いスタッフに頼られることもある。

 

介護施設での会話例 ここだけの話 その1.

90歳代の女性の話し

女性の旦那の甥がひょろと来た。旦那の弟の子で仕事が長続きせず遊びと酒で蔵のある大きな家も手放す事となった。 妻子とも別れて一人暮らしだ。金の無心にきたのか最初にきつく金はないと断る。旦那も弟も死んで30年になるが頼る親戚もなく来たのであろう。

上にあげると帰らず夕食を食べて帰るに違いない。疫病神がきたものだと思った。玄関で話を聞く。どんな仕事をしているのかと聞いた。コンビナートのある企業の社員食堂で働いている。パートの女性と二人で50人の昼食と夜勤の人の食事をつくっている。調理師の資格を持っていたので雇ってくれた。長年働いているとパートの女性と親しくなった。

自宅に招かれたので夕食を食べた。旦那は5年前に亡くなり毎朝夕方に線香をあげて般若心経をあげるという。部屋は線香の煙の臭いが染みついている。

そんな話を聞かせるので抹香臭い話きは止めにしないか、聞いていて面白くない腹が立つ。

人間死んだら夫婦もそこで終わりこれから30年生きないといけないのに死んだ旦那の事ばかりではこれからどう生きるのか。甥はワシの前では二度と抹香臭い話はやめてほしいとパートの女性に言った。結局その日は深夜まで話し込みひょんな事で男女の関係になった。

女性は甥に女ができて良かったなあと言ったら叔母さん聞いてくれる。それから頻繁に家に遊びに来いという。この前の夜などセックスを三度も催促され女は魔物じゃなという。あんたも三回応じたのかのう。もう歳だしダメダメとひとしきり話をして帰った。

ここでC級川柳

  1. 抹香が香水になる六十路(むそじ)後家
  2. お経読む声もいつしかヨガリ声・・・最近は艶っぽいお経になったなあ 色即是空

下世話な話になった。人の会話や雑談で失敗話 欲の張った話 運の無い人の話し 男女のもつれ話を引き出すことだ。お笑い芸能人や小説家はこんなネタを雑談の中から拾うのだろう。