♪ 『 三線欲張り修行日記 』 ♪  

沖縄バンド「みいはいゆ」ちゃくらのブログです。

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三線古典修行日記 『新人賞日記』 ~その②~

2007年06月01日 | 新人賞日記(回想編)
『こうして、ゆっくりするのもいいもんだね!』
『空がでっかいでやんすね~。』


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新人賞でお世話になることになった『伊野波節』。

この歌は、舞踊曲としては、すご~く有名なんやけど、
試験で歌う『伊野波節』は舞踊曲とは、歌詞が違います。

また、まともに歌うと10分以上かかってしまう長~い曲なんで、
1番は省略して、2番からのスタートです。
でも、それでも6分20秒~30秒ほどかかります!

『6分30秒近い歌を、丸暗記して、間違うことなく!止まることなく!
 歌いきることの大変さ! 難しさ!』

暗譜がイヤでイヤで、暗譜から離れられて最初は浮かれてた私。 でも・・・。

「あれ?? もしかして暗譜に追いかけられてた頃が天国やったかも???」

やっと事の重大さに、うっすら気づき始めた私・・。
でも、今さら受験をやめるわけにもいかず・・・。

『とにかく! まずは、この歌を知ることからスタートや・・。』

気を取り直して・・。
さぁ、『伊野波節』 の舞踊曲としての歌詞も調べておこう。

『逢わん夜の辛さ ゆすに思なちゃみ 恨みてぃん 忍ぶ 恋の習いや』
 
  逢う約束をしてたのに、逢えない辛い夜。
   あなたは他の女性のところへ行ったのでしょうか。
    そんなあなたを恨めしく思っても、あなたの元へ忍んで行く私。
     これが恋の習わし。 悲しい女の現実なのです・・・。


「どえぇぇっ!!!」 すごい女の情念の歌っ!! ビックリです!

けど、これは舞踊曲としての歌詞。
試験用の本歌は、歌詞が全然違います。 

歌詞の分かる日本語の歌はなんだか苦手で、特に恋歌が苦手な私。

『あ~。良かったぁ。 この歌詞じゃぁ、ど演歌の世界やもんね。』


古典の世界の奥深さにすっかりおののいてしまった、その日の練習でした・・。