♪ 『 三線欲張り修行日記 』 ♪  

沖縄バンド「みいはいゆ」ちゃくらのブログです。

2020年の目標 どうしようかと考え中です。☺️♫

三線古典修行日記 『新人賞日記』 ~その③~

2007年06月03日 | 新人賞日記(回想編)
『よし。ぼくたちもおんぶに挑戦だぁ!』
『・・・って、これじゃ、後ろ足が上がってないでやんすよ~』
『じゃ、後ろ足は歩いててくれる?? けっこう疲れるからねぇ。』
『・・・こっちが疲れるでやんすよ~~! 普通に歩きたいでやんすよ~!』

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舞踊曲 『伊野波節(ぬふぁぶし)』 のド演歌の世界から、気持ちを切り替えて
新人賞試験用の 『伊野波節』 の意味を調べてみます。

(『伊野波節』 試験用の歌詞。)

『伊野波の石くびれ 無蔵連りてぃ上る にやへも石くびれ 遠さはあらな』

『不治の病(天然痘)の彼女を山に捨てに行くこの道・・・。
            こんな崖道(石ころ道)でも長ければいいのに・・』

「えっ!!!!(絶句)」

そう、この歌詞、実は、天然痘の彼女を、彼氏が山に捨てに行く唄だったんですっ!!


「うそーーっ!!!! これって、姥捨て山ってことやん??」

こんな歌詞ってあるんやおか???

村の人々の暮らしを守るために、伝染病にかかってしまった彼女を
山に捨ててこなくてはいけない無念さ・・・。 絶望感・・・。
今の時代では考えられないけど、昔はこんなことも現実にあったのかも・・・。

この唄の途中の、高いキーでの絶叫は、愛する人との永遠の別れへの絶望と
悲しみの叫び声なんだろうなぁ・・。

『こんなに長い、石ころだらけの道も、今日だけはいつまでも、いつまでも
 永遠に続いて欲しいと思うよ・・・。』

この歌に込められた思いを知ったとき・・・。

それまで、この歌は試験のための唄と割り切っていたのが
今までとは全然違う気持ちが、湧き上がってくるのを感じる自分なのでした。