♪ 『 三線欲張り修行日記 』 ♪  

沖縄バンド「みいはいゆ」ちゃくらのブログです。

2020年の目標 どうしようかと考え中です。☺️♫

三線古典修行日記 『新人賞日記 13』 ~本番キターッ!!~

2007年06月19日 | 新人賞日記(回想編)
「なんだか怪しい雲行きでやんすね・・。」
「まさしく舞台を待つ心境だね! 一人で闘わなくちゃね!」
「一人じゃないでやんすよ! あっしはいつでも隣りにいるでやんすからね!!」
「・・・あっありがとぉ・・・。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(本番の演奏の順番を待つ控え室で・・・。)

控え室には、県外からの人、沖縄県内組の人、さまざま入り乱れています。
みんな、先生や仲間とおしゃべりしたりして・・・。
もちろん、先生も仲間もいない私は一人ぼっちで、ボーーーォ・・。
かなり寂しいものです・・・。

私の横にいる人は、先生から最終チェックを受けてるようです。
「そうじゃないよ!! そこは違うと何回も言うてるやろ!!」
先生の怒声が、部屋中に響きわたり・・・。
(ひえっ!まじ怒りや! 当日にこんなに怒られたらかなわんなぁ・・・。)

案外、誰にも気を使わずにいられるから、一人も悪くないのかも?


そうこうしてるうちに、自分の番が近づいてきたようです・・。

「よしっ!行くぞーっ!」 威勢良く立ち上がって、自分に一喝!

今振り返ってみると、この瞬間がなによりも一番緊張したときでした!
舞台袖に行ってしまえば、もう腹くくるしかありませんからね。

審査員の後ろには、一般のお客さんもいます・・。
チケットを買えば、誰でも自由に見学できる仕組みです。

「次、○番!」 私の前の人が呼ばれます!
・・・その人が歌い終わるのを待つ間の長いこと!?短いこと!?
今が、暑いのか寒いのか、私は早く歌いたいのか、それとも歌いたくないのか・・・?
さっぱりわけが分からなくなってましたね、確実に・・・。

そして遂に!私の番です!

「次、○番!」

 来ましたっ! 呼ばれましたっ! 深呼吸ひとつして・・・。

(よーしっ!行くでーーーーーーーーーっ!!!!!) ハラくくりましたっ! 

「はいっ!」

      ついに、戦いは始まったのです!!!!!!!





三線古典修行日記 番外編 ~おめでとう!~

2007年06月18日 | フリ~日記
「これからもよろしく!」
「こちらこそよろしく!」

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今日は、私の大切な音楽仲間で、大切な友達の@MIKAさんの誕生日!


        「おめでとうっ!!!!!!」パチパチ~

彼女は、私の音楽観を大きく変えた人。
それまでの私にとって、音楽で一番大切なことは・・・
       間違わないこと。正確に演奏すること。それが一番でした。

でも、彼女が舞台で歌う姿を初めて見たとき
『蝶が飛びゆうみたいやなぁ・・・。』 と思ったのです。

自由に、何の束縛もなく、心のままに歌う唄。
自分には、全くないものや・・・。痛感しました・・・。


そして、彼女に刺激されて、自分には絶対無理!と決め込んでたオリジナル作りにも挑戦。

その唄を初披露したときのことです・・・。

歌い終わった私。 照れ隠しにアホな質問をしてしまい・・・。

「でへへへへへぇぇぇぇぇぇ~。 え~っとぉ・・・・・・。あの~~~~。
 『涙そうそう』と、私のオリジナル、どっちがいい?」

すると、@MIKAさんは、
「決まっちゅうやん! ちゃくらの作った曲よ!」
「えっ?????」(もちろん、そんなことあるわけないんですよ!!)

「どんな名曲も、その人の作ったオリジナルに勝るものはないんよ!」

         ・・・感動!!!しました・・・


唄を歌うことの、本当の意味・・・。
それは、誰かの唄を無難に、正確に歌うことなんかじゃなくて・・・。

『自分の心、自分の想いを、ひとつの唄に精一杯込めること』

そんな大切なことさえも、気づかなかった私・・・。

そして、そのことを教えてくれたのが、彼女でした。

それも、言葉なんかじゃなくて・・・。
心を込めて「歌う」という、たったひとつの方法で・・。



とはいえ、普段の@MIKAさんは、慌て者で、ドジで、ハチャメチャで
苦笑いの連続やけど、彼女の唄を聞くたびに

「出会えてほんとに良かった!」って、心から思う私なのでした!




三線古典修行日記 74 ~大丈夫かなぁ~

2007年06月17日 | 修行日記
「ついに梅雨入りだよ!」
「あ~~~っ!もっと傘を立ててくれないと、濡れるでやんすよ~!」
「むっ無理~! でかくて重くて、これ以上持ちあがらないんだよぉ!」
「・・・へっ??・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


先週の金曜日、スーパーへお昼の食料を買いに行ってたときのこと・・・。

いつもの弁当を買って、雑誌の立ち読みをしてると・・。
ケータイに着信が。 
そこには、なっなんと!先生の名前が表示されてるではないですか!!

「ひえっ! なんですとぉっ??」

先生からの着信には、もんのすごく敏感に反応する私!
雑誌もその場に放り出して、店を飛び出す慌てよう!

私  「も、もしもしもしっ!? こ、こんにちは。」

先生 「あ~~。わしやけどな。 具合がやっぱりあんまり良くないんよ。
    ずっと寝とるんよ。 やから夏の間は、お稽古お休みするから。」


・・・先月、お稽古の終わりに、そういう話は確かにありました。

もしかして、お稽古がお休みになったら・・・。
『練習しなくていいんや!』・・・って、ちょっと思ったことも事実・・。

でも、でも! なんだか寂しいのです・・・。
お稽古がお休みになることよりも何よりも、先生が寝込んでることが・・・。

先生はいつも厳しくて、いつも怒られてばかりの私。
でも、いつもきちんとしてて、正しくて、時々ふっと優しくて・・・。


    そんな先生を、いつの間にか、先生としてだけじゃなくて、
       人間として尊敬するようになってた私・・・。

 
『前、お稽古がお休みやったときは、なまけて全然練習せんかったなぁ・・。
 でも、今回はちゃんと練習しよう! 先生に恥ずかしくないように!』

夏の間は、独学で出来るだけ進めてみよう! 
古典のお手本のCDだってあるんやから! 大丈夫!
『先へ先へ進むんじゃ!』 先生の教えです。 頑張りますから先生! 

       だから、早く元気になってください!!!!



三線古典修行日記 『新人賞日記12』 ~眠れぬ夜~

2007年06月16日 | 新人賞日記(回想編)
(発見! コンクリの隙間からニョキニョキッと出てましたっ!・・・)

「あっ! もしやあなたは『根性花』では!?」
「ういっすぅ! じぶん根性では誰にも負けない自信があるっす!」
「・・・えっ? 見かけとずい分違ってるでやんすね!」
「見かけで花を判断しないでほしいっす!」
「あ・・・。ご、ごめでやんす・・。」
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

遂に明日は試験という前夜・・・。

・・・ぜんぜん眠れませんっ!!!!
仕方なく、ヘッドホンで先生のお手本の「伊野波節」を聞きながら
ベッドでごろごろ・・・。

『いかんいかん。 明日は早いき、もう寝よう・・・』
と音楽を消すと、今度は頭の中で、自分の歌う「伊野波節」が
グルグルとまわりはじめ・・・。

そして困ったことに、必ず!途中で分からんなるのですっ!!!

『あれ?? ここどうやったっけ??』
飛び起きて、工工四を広げて確認します。
『あ~。こうやった。そうそう・・・。』
とりあえず、ホッとして、またベッドへ・・・。

すると、またグルグルグル~~~~~・・・ブチッ!
『あれ?? あそこはどうなっちょったっけ?』
また飛び起きて・・・。

この繰り返しを何度したことか・・・。
自分では眠った記憶もほとんどなく・・・。

「あっ!」 という間に、本試験当日の朝はやってきたのです。

私は、午前中の早い順番だったんで、それまでに、着付けを済まして
会場に到着して、受け付けを済ませて、調弦して・・・。

することは山積みです。

まずは、着付けから・・・。
今回は、着付け担当で、母に付いてきてもらってたので
2人で部屋のクーラーを最強にして悪戦苦闘すること二時間弱!!

それから、8時過ぎにタクシーで会場へ!

もう沢山の人で、ごった返してます。


   受付が済むと、全員がひとつの控え室で順番を待つのですが・・・。


三線古典修行日記 番外編 ~ご褒美~

2007年06月15日 | フリ~日記
「ご褒美にいちごをもらったよ! 二つに分けよう!」
「かっちり半分に切るでやんすよー! 一ミリの狂いもなくでやんすよ!」
「・・・・無理ですからぁ・・。」

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昨日は、『みぃはぃゆライブ』では、すっかりレギュラーゲストのボーカリスト
『@MIKAさん』の歌う「千の風になって」のギター録音のお手伝いをしました。

すでに、@MIKAさん自身で、歌とピアノは録音済み。
風のように歌いたい・・・というイメージ通り、いつもながら素敵な!歌声。
そこに、私のギターをかぶせていく作業です。
けっこう長いギターソロも入れる予定・・・!
@MIKAさんの歌を壊さないか心配・・・。 ヤバイです!

というのも、ライブでのノリ重視の演奏と、録音での演奏は全く違うのです!

「このフレーズでどうかなぁ?」
「ここはもっと頑張れるはずや! もう一回やろ!」
自分の描く演奏(理想)と自分の技術(現実)のギャップとの戦いなのです!

録音の最中は七転八倒! もがき苦しみます・・・。

「ヒエェェェッ! ごめん! また失敗やぁ。 もう一回やらせてぇ。」

      ・・・このセリフを何回言ったことか!・・・

挙句の果てには、一旦録音を中断して、一人フレーズの練り直しを始める始末・・。

「ハァ~~、づがれだよぉ~・・。」 未熟な自分のせいで迷惑ばっかりかけて・・・。


でもでもっ! 内心はすごーく嬉しいのです!

@MIKAさんは、私の音楽魂を震わせてくれる、数少ない素晴らしいボーカリスト!
そして、当然そんな@MIKAさんの周りには、凄腕ギタリスト仲間が
たくさんいて・・・。

それなのに、ソロのフレーズひとつ作るのさえ、もがき苦しむ未熟な私を
相棒に選んでくれての録音なのです!

思うことは、ただひとつ。
『@MIKAさんの気持ちに応えなくてはっ!』

がむしゃらに頑張って、なんとか録音は終了・・・。

そして今朝、@MIKAさんから、短いメールが届きました・・・。

        「千の風すごくいいで」


「良かったぁ~!」 私にとって、何よりも嬉しい『ご褒美』でした!



三線古典修行日記 『新人賞日記 ⑪』 ~人は人!~

2007年06月14日 | 新人賞日記(回想編)
(ここは『シーサー青空相談所』)

「あー、ところで君は何を迷ってるのサー?」
「はい。自分を信じていいものかどうかを・・・。」
「ぶわっかもーんサー! 自分が自分を信じないで、一体誰が信じてくれるのサー!」
「そうかぁ! よし! 全力で信じてみるぞー! ありがとう!」
「はいはいサー。一発解決お代はポッキリ500円サー! よろしくサー!」
「げぇぇぇっ! 聞いてないよ~~!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『試験』という現実を目の当たりに実感し、ますます緊張感漂う私・・・。

会場では、担当の方が現れて
「声出ししたい方は5時までならいいですよ!」 と言う声が・・・。

『やろうかなぁ・・。でも明日の運をここで使ってしまったらイヤだなぁ・・。』 

何人か見学に来てた人たちは、早速三線を出して準備を始めてます。
こういうとき、人間ってなぜか焦るんですよね・・・。 

『この流れに乗らなくてはっ! やりますっ! やりますからぁっ!』

私も、大急ぎでリハの仲間に入れてもらいます。


「♪んぞ~~~~~ぉ・・、ちりてぃ~~ぃ・・(ぜえぜえ)・・・」

           (げげぇっ!) 

何だ何だぁ! リハなのに、この予想以上の緊張感は?

(うぅ~~~~~っ・・。息がぁ、息が続かん・・・。)
本番用に、呼吸個所を増やしたはずなのに、、それでも間に合わないっ!

『パクパクパクパク~~ッ!』
酸欠状態の金魚か??私は???

客席では、リハ待ちの人が何人も私の唄を聞いています・・・。
視線がイ・タ・イ・・・。 あぁ、恥ずかしい・・。


やっとのことで歌い終わり、勉強の為に他の人の唄を聞いてみます。

するとっ!
『あれっ? 違う! あっ!ここも! ここもや!』
・・ビックリしたことに、節回し、歌い方、人によって微妙に違ってるのです!!!
 
(私が間違ってるのか?? 正解は誰なのか??)
 
迷いがフツフツとこみ上げてきます・・・。
そのうち、自分の歌までもが、こんがらがってき始めて・・・。

・・・聞けば聞くほど、ものすごく不安な気持ちに陥ってくるのです・・・。

このとき決めましたっ! 

『人の歌を聞くのはやめよう! 自分を信じよう!』と。


           人は人! 自分は自分! 
    ・・・ここでは頼れるのも、信じられるのも自分だけ・・・


        『ほんと、三線って人生やなぁ・・・。』
 
    急いで会場を後にしながら、またまた痛感する私がいたのです。



三線古典修行日記 『新人賞日記 ⑩』 ~恐怖のボタン~

2007年06月12日 | 新人賞日記(回想編)
「おっ! こんなところにお地蔵様が!」
「拝んでいくでやんすよ! なむなむなむぅ~~~~。」
「お供え物はぁ・・・おっ!サーターアンダギー発見! 
 ・・・ということで、今日はおやつ抜きでよろしくね!」
「どえぇぇぇ~~っ! そんな殺生なぁ! 楽しみにしてたんでやんすよぉっ!」

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沖縄に着いたら、白いコンクリが眩しくて、直接見れないくらいのピーカン!
光と影のコントラストの激しさ!

「今の私の気分は、この真っ黒い影やなぁ・・・。」
あ~~! かなりのマイナス思考・・・。

そのままレンタカーで、明日の舞台となる会場を下見に行きます。

会場に着くと、すでに何人か明日の下見の人たちが・・・。

不思議な緊張感のなか、まずは会場の中へ・・・。

中は、明日の準備がすでに整えられ、しんと静まり返っています。

・・・舞台の中央には、ポツン・・・と座布団が一枚・・・。
そしてその前には、10人分の審査員用のイスと机と、10個のボタンがっ!!

『あーっ! あれが先輩が言ってた恐怖のボタンやっ!』

恐怖のボタンとは・・・?
これこそが、受験者に最も恐れられているボタン。
受験者の息の根を、たったの一撃で確実に止めてしまうボタン。
そう! 世にも恐ろしい!伝説の一撃必殺ボタンなのです!

本試験の最中に、無情にも審査員の手によって
このボタンが点灯すると! そこでもう全てジ・エンド!!
その場で唄をやめて、即刻舞台を去らなくてはいけません・・・。
たとえ、歌い始めて一分も経ってなくても・・・!!

最初、この話しを先輩から聞いたときは
「テレビのクイズ番組みたい!」 と大笑いしてたけど
実際目の当たりにすると、大笑いしてた自分が罰当たりに思えて・・。

『あーっ。笑ってごめんなさいー! 許してくださいーっ!』
意味の分からない懺悔の言葉を発する私・・・。

『ぶるるぅっ・・・・!』

真夏なのに、なぜかぞ~~っと寒気が走り、体中が震えてくるのを感じるのでした。





三線古典修行日記 『新人賞日記 ⑨』 ~遂に前日!~

2007年06月11日 | 新人賞日記(回想編)
「うわぁっ! きれいな海! この海にスル~っと不時着したいなぁ・・・。」

あまりにもきれいな海を見ると、こう思わずにはいられません~。

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「あ~~~~っ! 行きたくない! いやや~~~っ!」

これは試験の前日。 沖縄へ行くという日の朝の気持ち。
今までも何回か行った沖縄。
いつもルンルン気分の沖縄。
でも、こんなに『行きたくない!』と思ったことは初めて!

『何で試験受けることにしたんやろう?』
朝からず~っと、同じ言葉が頭をまわり続け・・・。

沖縄は台風一過でピーカンらしいけど、それすらどーでもよくて・・・。

JALの機内で流れる『安里屋ユンタ』のBGM。
いつもは大好きなこのBGMも、今日は憂鬱さに一層拍車をかけるばかり・・。
『はぁ~~~・・・。』
不機嫌な顔で、外の景色を眺めてるだけの私・・・。


ところが! 飛行機が沖縄上空へさしかかった時!!
台風一過の海のなんて美しいこと!!!!!!

「なにこれぇっ! うそぉ! 信じられんっ!」

あまりの海の青さと珊瑚抄の美しさに、それまでの憂鬱さをすっかり忘れ
小さな窓におでこをピッタリくっつけて
ずーっと同じセリフをつぶやきつづける私・・・。


  ・・・それまでもその後も、あんなに青い海の色には
          二度とお目にかかったことがありません・・・・。


最後の最後に、少しだけ心がなごんだ、約2時間の空の旅。

試験で緊張しまくりの私に、神様が与えてくれたイキなプレゼントでした。


三線古典修行日記 『新人賞日記 ⑧』 ~絶対って?~

2007年06月10日 | 新人賞日記(回想編)
「見つけた~!恐竜の卵!」
「半分に切るでやんすよ! 絶対にカッチリ!半分でやんすよ!」
「そんなぁ・・・。絶対に無理だよぉ・・・。」

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試験は、8月にあります。
順番が決まり、日程が決まったら、大急ぎで飛行機と宿の手配です。

衣装は、女性は「留袖」 男性は「紋付袴」と決まってるんで
着物の調達に、着付けの手配なんかも頼んだり・・・と
なっかなか準備が大変!!!

なおかつ、8月の沖縄は台風シーズンです!
毎日、天気図とにらめっこの日々です。
おかげで、試験が終わる頃には、すっかり天気図が読めるようになってました。


7月半ば頃からは、ひたすら誰かを前にして歌う毎日です。

それも、出来るだけ毎回違う顔ぶれをとっかえひっかえして・・・。
人前で歌う度胸をつける訓練です。 でもこれが意外と緊張!!

最後には、親戚の幼稚園の子まで犠牲者でした。
でも、幼稚園の子に古典はキツイ! 結局逃げていかれひとり寂しく歌うハメに。


一週間くらい前からは、ちょっと精神的にパニック状態になり・・・。
一日中、試験のことばっかり考えて、夢にまで出てくる始末・・。

練習で100回続けて完璧に歌えても、101回目の本番で間違えたら・・。
全てが一瞬で終わってしまう・・・。

「練習で100回出来てたから、特別に許してあげよう」

なんてこと、絶対に!ぜったいに!無いんです。

世の中には、『絶対』って言えることは、『絶対』に無いんです!!

少しでも、『絶対』に近づくために頑張ることしか出来ないんです・・・。


        「三線って人生やなぁ・・・。」

        またまた痛感する私がいるのでした・・・。



三線古典修行日記 『新人賞日記 ⑦』 ~緊張のリハ!~

2007年06月09日 | 新人賞日記(回想編)
(今日のお昼は、職場の仲間で『流しソーメン・パーリー』開催!)

5人で、麺10束と、おにぎり1個ずつを平らげ・・・。
次回は、麺15束でいこう! という結論に達しました!

         どんだけ~~~~!!(食べるんですか??)

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8月の本番の日は、容赦なくヒタヒタと近づいてきます・・・。

その前に、先生と審査員役のお弟子さん、そして今回試験を受ける者が集まって
本番の予行演習があります。 
これがめちゃくちゃ緊張!!するんです!

舞台は、平尾の『沖縄会館』。
当日は、衣装以外はすべて本番のように始まります。

まず、番号を呼ばれたら、舞台中央の座布団まで出て行き座ります。
一度三線を横に置いて、一礼。
それから、ちんだみを確認して、歌い始める・・・。

この流れを一度、先輩が実演します。
詳しい説明はありません。 その場で覚えなくてはいけません。

『え~とぉ、三線置いてぇ、お礼してぇ・・・。』

でも、いざ舞台に上がると、緊張のあまり!
「え~~とぉ、どうするんやったけ???」 オロオロキョロキョロ・・・。

「何しとるんや! 一回でちゃんと覚えないかんやろ!」

「(ひえ~っ)はいっ!すみません!」 ・・・早速撃沈です・・・。

もう一度、手本を見せてもらいます。 今度はノートにメモしながら!!!

この年は、新人賞は私一人の受験でした。
というわけで、当然トップバッターも私から・・。

(あ~~~っ!! 緊張するちやっ! はよ帰りたいよ~~~。)
 
先生や、お弟子さんの厳し~い目が光る中、覚悟を決めて歌い始めます。

「♪んぞ~~~~ ち~り~てぃ~~~~」

・・・長い長い6分30秒が終わりました・・・・。
なんとか最後まで歌うことは出来たけど、余裕なんて全くありません。

「もっと歌い込んどかんといかんよ! まだ自信なげに唄っとるよ」
「はぃ・・・。(その通りです)」

その後は、優秀賞を受ける先輩の唄も、全く耳に入らず
ただ、抜け殻と化してしまった、その日の私でした・・・。

今思い出しても、ほんとーに!疲れた一日でした・・・。