梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

古いテーブル

2015-03-19 17:44:03 | 雑記

我が家のテーブルは部屋にも夫婦二人と言う人数にも全くに会わない大きな物だ、あちこちニスが剥げて斑になっている、

厚さが5Cmもあるしっかりした木製のテーブルは47歳の時に思い切って手に入れた一戸建ての家に併せて買ったものだ、事業が上手く行かず手放したのだが夫婦で「せめてこれ位残そう」と1DKには似合わないこのテーブルをそのまま使っている、

未練だと笑わば笑えと言う所だ、金が掛かるわけでもない、せめてこの位は思い出で良いじゃないかと捨てずに使っている、

運の良い事に区営のアパートに当選したおかげで家賃は只みたいになった、無論満足しているわけではないが年金があるので借金が無ければ二人で食ってゆくには何とか間に合う、この歳になっても仕事を廻してくれる人も居て個人としての借金がほぼ無くなった先月末に女房と剥げて斑になったテーブルを買い換えようかと言い出したがどちらとも無く「塗り直して使おう」という話になった、そういえばお揃いで買った椅子も既にクッションは裂けてしまい此方はあまりに酷いので安い椅子に買えたのだが結局捨てられずワンルームマンションの事務所に置いてある、これも一緒に直そうと調べてみたら10万近く掛かりそうだ、買うほうがずっと安いのだがやはり捨てる事が出来そうも無い、

良かった時の思い出に、その後の苦しい生活を一緒にすごして来た戦友の様なテーブルは恐らく生活がどうなってもずっとそばに置く事になるだろう、少しでも良いからゆとりが出たらあの頃の姿に直してやろうかと思っている