室堂から再びバスに乗って美女平に戻る。
室堂は先の見えないガス。

今日は称名滝に行く予定にしていたが、これでは無理であろう。
早々に富山に戻って、まわりきれなかった一の宮を回るのが正しい選択だろう。
そう思いながらも、心が動かされる。
下りだすと、ガスは消えてきた。
行きと同じように、称名滝の見える場所でバスが止まった。
雨のせいか、ごうごうと流れている。
そして隣にハンノキ滝が流れている。
立山駅に戻り考えた。
「やっぱり行こう!」
立山駅から称名滝行きのバスが1時間に1本発車している。
今日は月曜日で平日なので、観光客が少ない。
当然バスも一人。
運転手さんは面倒くさそうにバスを発進させた。
ところどころで、説明をしてくれる。
いつもの癖で「そうなんですか」「へぇ~」と私が答えていると、反対に詳しく説明をしてくれるようになった。
称名滝のバス停に着くと、運転手さんが休憩所にある資料室を案内してくれると言う。
「お願いします」と2階の資料室で、立体地形図の説明をしてくれた。
地元の運転手さんなので、いろいろと説明してくれた。
「気をつけて行ってらっしゃい」
滝までは徒歩30分。
近づくにつれ、滝の大きさがよくわかる。
この滝は4段あり、落差350mと日本一である。

滝の前に来ると、水しぶきがすごい。
合羽を着て、合羽の下にカメラを入れる。
すでに2人のカメラマンがいた。
「今日はすごいよ。よくくるけどこんなに力強く流れていることは珍しいよ」
と声を掛けてくれた。
「どこから来たの?」
「静岡です」
「今日はラッキーだよ。滝という字は水に竜でしょ。今日の滝は竜がいる感じするでしょ」
「そうですね。虹を狙っていたのですが・・・」
「虹よりも、この力強さの方がいいよ。ここから、とってごらん。竜が見えるでしょ」
風の吹き方によって、水しぶきがかかってしまう。
タイミングを見計らいながら写真をとりまくった。



満足したところで、3人で駐車場に向かった。
二人とも仕事をリタイヤして、写真を撮っているという。
静岡にも富士山を撮りに来ているという。
「立山駅まで送ろうか?」
「ありがとうございます。いいですよ、バスに乗りますから」
別に不振に思っているわけではない。
ただ、私が戻らなかったら、バスの運転手さんが心配するだろうと思ったからである。
二人にお別れを言ってバス停でバスを待つ。
バスが来ると、運転手さんは同じ人だった。
「これからどちらに行くのですか?」
「今晩帰ります」
「時間があるのなら、室堂に行けばどうですか?」
「昨日、室堂に泊まりました」
「そうですか。弥陀ヶ原は晴れていますね」
テレビを見ながら運転手さんが言う。
室堂は先の見えないガス。

今日は称名滝に行く予定にしていたが、これでは無理であろう。
早々に富山に戻って、まわりきれなかった一の宮を回るのが正しい選択だろう。
そう思いながらも、心が動かされる。
下りだすと、ガスは消えてきた。
行きと同じように、称名滝の見える場所でバスが止まった。
雨のせいか、ごうごうと流れている。
そして隣にハンノキ滝が流れている。
立山駅に戻り考えた。
「やっぱり行こう!」
立山駅から称名滝行きのバスが1時間に1本発車している。
今日は月曜日で平日なので、観光客が少ない。
当然バスも一人。
運転手さんは面倒くさそうにバスを発進させた。
ところどころで、説明をしてくれる。
いつもの癖で「そうなんですか」「へぇ~」と私が答えていると、反対に詳しく説明をしてくれるようになった。
称名滝のバス停に着くと、運転手さんが休憩所にある資料室を案内してくれると言う。
「お願いします」と2階の資料室で、立体地形図の説明をしてくれた。
地元の運転手さんなので、いろいろと説明してくれた。
「気をつけて行ってらっしゃい」
滝までは徒歩30分。
近づくにつれ、滝の大きさがよくわかる。
この滝は4段あり、落差350mと日本一である。

滝の前に来ると、水しぶきがすごい。
合羽を着て、合羽の下にカメラを入れる。
すでに2人のカメラマンがいた。
「今日はすごいよ。よくくるけどこんなに力強く流れていることは珍しいよ」
と声を掛けてくれた。
「どこから来たの?」
「静岡です」
「今日はラッキーだよ。滝という字は水に竜でしょ。今日の滝は竜がいる感じするでしょ」
「そうですね。虹を狙っていたのですが・・・」
「虹よりも、この力強さの方がいいよ。ここから、とってごらん。竜が見えるでしょ」
風の吹き方によって、水しぶきがかかってしまう。
タイミングを見計らいながら写真をとりまくった。



満足したところで、3人で駐車場に向かった。
二人とも仕事をリタイヤして、写真を撮っているという。
静岡にも富士山を撮りに来ているという。
「立山駅まで送ろうか?」
「ありがとうございます。いいですよ、バスに乗りますから」
別に不振に思っているわけではない。
ただ、私が戻らなかったら、バスの運転手さんが心配するだろうと思ったからである。
二人にお別れを言ってバス停でバスを待つ。
バスが来ると、運転手さんは同じ人だった。
「これからどちらに行くのですか?」
「今晩帰ります」
「時間があるのなら、室堂に行けばどうですか?」
「昨日、室堂に泊まりました」
「そうですか。弥陀ヶ原は晴れていますね」
テレビを見ながら運転手さんが言う。