ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

称名滝

2011-07-21 22:51:14 | 旅行記
室堂から再びバスに乗って美女平に戻る。
室堂は先の見えないガス。
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今日は称名滝に行く予定にしていたが、これでは無理であろう。
早々に富山に戻って、まわりきれなかった一の宮を回るのが正しい選択だろう。

そう思いながらも、心が動かされる。

下りだすと、ガスは消えてきた。
行きと同じように、称名滝の見える場所でバスが止まった。
雨のせいか、ごうごうと流れている。
そして隣にハンノキ滝が流れている。

立山駅に戻り考えた。
「やっぱり行こう!」

立山駅から称名滝行きのバスが1時間に1本発車している。
今日は月曜日で平日なので、観光客が少ない。
当然バスも一人。

運転手さんは面倒くさそうにバスを発進させた。
ところどころで、説明をしてくれる。
いつもの癖で「そうなんですか」「へぇ~」と私が答えていると、反対に詳しく説明をしてくれるようになった。

称名滝のバス停に着くと、運転手さんが休憩所にある資料室を案内してくれると言う。
「お願いします」と2階の資料室で、立体地形図の説明をしてくれた。
地元の運転手さんなので、いろいろと説明してくれた。
「気をつけて行ってらっしゃい」

滝までは徒歩30分。
近づくにつれ、滝の大きさがよくわかる。
この滝は4段あり、落差350mと日本一である。
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滝の前に来ると、水しぶきがすごい。
合羽を着て、合羽の下にカメラを入れる。
すでに2人のカメラマンがいた。

「今日はすごいよ。よくくるけどこんなに力強く流れていることは珍しいよ」
と声を掛けてくれた。
「どこから来たの?」
「静岡です」
「今日はラッキーだよ。滝という字は水に竜でしょ。今日の滝は竜がいる感じするでしょ」
「そうですね。虹を狙っていたのですが・・・」
「虹よりも、この力強さの方がいいよ。ここから、とってごらん。竜が見えるでしょ」

風の吹き方によって、水しぶきがかかってしまう。
タイミングを見計らいながら写真をとりまくった。
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満足したところで、3人で駐車場に向かった。
二人とも仕事をリタイヤして、写真を撮っているという。
静岡にも富士山を撮りに来ているという。

「立山駅まで送ろうか?」
「ありがとうございます。いいですよ、バスに乗りますから」
別に不振に思っているわけではない。
ただ、私が戻らなかったら、バスの運転手さんが心配するだろうと思ったからである。

二人にお別れを言ってバス停でバスを待つ。
バスが来ると、運転手さんは同じ人だった。
「これからどちらに行くのですか?」
「今晩帰ります」
「時間があるのなら、室堂に行けばどうですか?」
「昨日、室堂に泊まりました」
「そうですか。弥陀ヶ原は晴れていますね」
テレビを見ながら運転手さんが言う。








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みくりが池温泉

2011-07-21 00:56:34 | 旅行記
本日の宿泊は「みくりが池温泉」
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みくりが池の目の前にあり、秘湯の温泉でもある。


ターミナルからご一緒したご婦人たちは、2デーマーチに参加して近くに温泉があるからと、ここを選んだらしい。
キャスター付のバッグを転がしていくには、ちょっと不便な石畳。
「どんなところかもわからなくて」
「どちらからですか?」
「北海道からです」

皆さん人生を楽しんでいる。
私も、早く仕事を辞めて、全国を周りたい。
ただ、お金がないとそれもかなわないか・・・

チェックインをする。
「本日はお客様が少ないので、相部屋ですが今日は一人で使ってください」
昨日に引き続き、4人部屋を一人で独占。
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今日は登頂ができて、満足感でいっぱい。
温泉につかって、6時から食堂で夕食。
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前に座られた方は昨日から宿泊。
秋田から来ていて、既に何回かここを利用されている主婦。
年に2回、自由になれる時間だそうだ。

お食事はおいしくて、今日もビールを飲みながら食事をする。
満足。

ここは旅館だと思っていたら、山小屋になるそうだ。
そのため、各部屋にテレビがない。
その代わり、ラウンジと食堂を21時までは開放してくれる。
消灯21時。
朝早く登山をする方もいるからである。

本当なら、夜の8時から外に出て、星空観察会だった。
しかし、天気が悪いため、本日はラウンジで勉強会になった。

その前に、夜のみくりが池を撮影。
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8時からの星空教室は宿泊者が全員参加した。
と言っても、本日の宿泊者10名。

今日見えるはずだった夜空をプロジェクターで映してくれた。
満点の星空。天の川もきれいに見える。
この空を、私はカメラに収めたかった。

今日も疲れて、早々に就寝。
ところが、夜中にうるさくて目が覚める。
風が窓をたたいてる。
雨も窓をたたいてる。

天気が良くならないかと、早朝から外を覗いていたが、明るくなっても視界はなかった。
深いガスの中。
今日の予定はどうしよう?

朝6時30分からの朝食。
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バイキングである。取り過ぎないようにお皿の上に並べていく。

食事が終わって、考える。
私はターミナルまで歩いていけるのかしら?
9時のチェックアウトまでにはここも出なくてはいけない。
バスは夜なので時間はたっぷりあるが、ここから出られなくなったら、帰ることもできない。

悩んでいると、館内放送が入る。
「ターミナルまで送迎します。必要な方は早めにご清算をしてください」

「送迎」って何?
ここは車道がないので、車が走ることはありえない。
まさか、富士山のようにブルトーザーとかに乗せてくれるのかしら?
急いで準備をしてフロントに行く。

同じように放送を聞いて集まった人。
「車か何かで送迎ですか?」
「いや、当店のものが一人付き添います」
送迎とはそういうことか。
しかし、一人で歩くよりは安心である。
「送迎お願いします」

結局、連泊している主婦の方以外は全員が送迎を希望。
みんなで合羽を着て、出発の準備をする。

まあ、登山目的で泊まっている人は、雨具の準備もしているが、観光で来ている人は、雨具もなければ、荷物も手荷物である。
山小屋で合羽を貸してくれた。
ご婦人たちのキャスター付バッグは、山小屋の方が背負子で背負ってくれた。
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いざ出発。
ものすごい強風で歩くことも、まっすぐ立っていることもできない。
そこへ、冷たい雨がたたきつける。
一歩一歩腰を落として歩く。
「こんな経験初めてです」
関西方面から来ている女性が言う。
私は、富士登山で経験している。

一番後ろを歩いた。
誰かに何かあったときに対応できるように。

いったい何分かかったのだろうか。
しっかり雨具を着なかった私はすっかり上半身びしゃびしゃである。
冷たい。

ターミナルに着いたときは、みんな安心した顔をしていた。
山小屋の方にお礼を言って、みんなで着替えをする。
そして、それぞれの行き先に散らばっていった。









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