12/3に書いた
『川柳でんでん太鼓』(田辺聖子 著)、
読み進めるうちに、
こんな作品が紹介されていて、
衝撃を受けました。
作者は、すべて井上信子さん。
国境を知らぬ草の実こぼれ合い
万歳の声は涙の捨てどころ
戦死する敵にも親も子もあろう
そう、
草の実は、国境なんて関係ないんですよね。
万歳を叫んでいても、その心の内は・・・。
誰しも、「とにかく無事に帰って来い!」と言いたかったのでは?
その痛切な願いが、万歳の叫びとなって溢れ出したのでしょうか。
‘あいつらは敵だ’と教えられたって、
その人にも、家族が居るのです。自分と同じように――。
田辺さんは、こう言います
『信子は、べつに共産主義でも社会主義でもなかったが、
もっと広い意味で、
川柳作家の誇りをもっていたように思われる。』
これらは昭和12年頃の作品。
『検閲』とても厳しかった時代、
『まことに不逞なる勇気の老夫人といわねばならぬ。』
川柳って、こんなにも すごい力が
あるのですね。

読み進めるうちに、
こんな作品が紹介されていて、
衝撃を受けました。
作者は、すべて井上信子さん。
国境を知らぬ草の実こぼれ合い
万歳の声は涙の捨てどころ
戦死する敵にも親も子もあろう
そう、
草の実は、国境なんて関係ないんですよね。
万歳を叫んでいても、その心の内は・・・。
誰しも、「とにかく無事に帰って来い!」と言いたかったのでは?
その痛切な願いが、万歳の叫びとなって溢れ出したのでしょうか。
‘あいつらは敵だ’と教えられたって、
その人にも、家族が居るのです。自分と同じように――。
田辺さんは、こう言います
『信子は、べつに共産主義でも社会主義でもなかったが、
もっと広い意味で、
川柳作家の誇りをもっていたように思われる。』
これらは昭和12年頃の作品。
『検閲』とても厳しかった時代、
『まことに不逞なる勇気の老夫人といわねばならぬ。』
川柳って、こんなにも すごい力が
あるのですね。
