きのう BSプレミアムで、舘野泉さんの番組がありました。
(Mちゃん、教えてくれてありがとね )
旅のチカラ「未来を奏でるオーケストラ~舘野泉 フィリピン・セブ島~」
です。
心あたたまる番組で、
舘野さんの優しい気持ちも、とっても伝わってきました。
フィリピンの若い人たちは、貧しくても未来がある、
まるで宝石の原石のよう。
そんな風に見えてきますね。
ただ、
倒れたときの気持ちのことを質問されたとき、
「2年間、ピアノを弾くことが出来なかったんだ。」
「『左手のための曲』に出会って、それから弾けるようになったんだよ。」
こんな答え方だったと思うんです。
すごく積極的になった。 すごいと思うし、 録画を、もう一度観てみましょうかね。
私がこれまで観た番組とかでは、
彼は倒れてマヒが残り、すごい苦悩の月日があって、
その頃も『左手のための曲』というのがあることは知っていたけれど、
「そんなの…、弾くもんか!」って
頑なな感じだった。
(それは、「左手の練習」のための曲だった。)
でも息子さんが、ある楽譜を持ってきてくれて、
弾いてみたら、意外なほど音楽性が感じられ、
これはいける、と練習しだした。
親しい作曲家に、左手のための曲を作曲してほしいと依頼するなど
そんな風に乗り越えたあたり、ひと言でも良いから
あの若い人たちに伝えてほしかったんですが、
難しかったのか? それとも、あえて言わなかったのか…?
または、今では、彼の中に残る印象は、そんな感じなんでしょうか?
私にとっては、
その「乗り越えた」「頑ななものを取っ払った」というところが
人間的な魅力になっているんです。
すごく惹かれて、
自分もその何%か、芥子粒ほどでも…、って思わせてくれるんです。
舘野さんだけじゃなくって、
いま尊敬したり心惹かれている人の、ほとんどがそんな感じ。
「どん底の時期があったけれど、その人なりに、ナントカ乗り越えた」とか、
「周りの人との交流とか、手助けを得て」とか。
そうして、
その過程も、恥ずかしがったり包み隠したりせずに
ありのまま話してくれる辺りがまた、素晴らしいって思うんです。
ま、番組製作の意図とかもあるのかもしれませんしね…。