ゆうべの『クローズアップ現代』
テーマは、「幸せのモノサシ~指標づくりの模索」でした。
私が日ごろよく考えたり探ったりするのは、こういうことなんです。
以下、聞き違いなどあるかと思いますが、番組を振り返ってみます。
例えば、ブータンという小国。GDPは、161位。
でも、人々は心穏やかに暮らしているようで、
ある主婦は、こう言うのです。
「モノは何も欲しくない。家族みんなが健康で食べていければ十分です。」
ブータン首相は、
「国民総幸福量、という指標です。精神性、心理的・情緒的な欲求に注目しているのです。」
日本では、どうか。
特に大震災をきっかけに、周りの人との絆、支え合いの大切さに、
あらためて気づき始めている。
宮本教授は言います(引きこもりだった青年が立ち直っていく例で)
「社会から認められている実感や、
ちゃんと受け入れてくれている安心感、
そして、誰かの役に立っている実感、
こういった関係性こそが大切なんです。」
――大震災が、
一番やりたかったことを見直すキッカケになっているとも言えるのでは。
東京荒川区の、子育てについての取り組みでは、
子育て支援施設の数が増えたり、利用者数が増えても、
悩みを訴える人が減らない。
ところが、ボランティアなど、市民レベルの活動が口コミで広がり活発化している。
地域の結びつきが、幸福度につながっている。
ゲストの糸井重里さんは言います、
「幸せって、これだよ、と決められないですよね。」
「ボクは、『嬉しい』って言ってる人を見る嬉しさ、
共感、つながってる実感が幸福。」
番組の初めのあたりで、ある社会学者が、
あなたにとって幸福ってなんですか、と聞かれると苦笑い、
「よくわからない…、仕事のこと考えると不幸になっちゃう。。」
これはおもしろかったですね。
私は時々、幸福追求の『独特な思想』みたいなものに出合ったりしますが、
それは、必ずしも幸福に結びつかないことがあるように思うんです。
そういったものは、なかなかきちんと消化・吸収できていない例もあって、
誤解したり、我田引水のようになってしまったり。。
そうではなくって、
ふつうの一般的な言葉で、横ならびの庶民どうしで、
いろんな場で、いろんな形で、
気づき合っていきたいって思うんです。
もしかしたら、その過程が幸せっていうものなのかな