『路上で文学が生まれた』の番組は、
もう、私の推測を超えた方向へ展開していきました。
私も貧乏生活を体験しましたが、
住む家は あったし、食事も あった。
路上生活。 そこには、
私なんかの考えの及ばない、こういう世界があったんだ――と思いました。
何度かこのブログに登場した、盲の友人 Aさん。
どんな時でも、とっても前向きで、積極的。
『見えないのに』ほとんど ふつう の生活をしているらしい。
『見えないけど』ほがらかに暮らしていて、悩んだりするような お顔は想像できない。
あるとき、私が暑くて彼のすぐ横で扇子を使っていると、
「なんか、チラチラしてるなぁ~」って言うんです。
そばに人がいると、ぼぅっと見えて分かる。そして、
扇子とかは見えないけれど、「チラチラしてると感じる」。
ウチらの想像を超えた、そういう世界に住んでおられるんだな、と
ことあるごとに感動したものです。
中途失聴の松森果林さん。
私が最初にTVで拝見したのは10年くらい前でしょうか。
それから何度かTVに登場。
少し 話し方(発音)が聾特有のものになっていかれるのが、
なんだか悲しかった。
でも前回は、そんな風には感じられなかったんです。
なんというか、『果林さんらしい話し方だね』って思った。
落ち着いて そのまんま受けとめられた。
「やっぱりステキな方だわねぇ~」って。
さて、自分は・・・?
耳のことも、心の脆弱さも、そのまんま
ありのまんま受けとめることが出来て、
そうして、
次に進めるんでしょうねぇ。