職場の更衣室やロビーなどでは、
みんな、よく話に花を咲かせている。
真剣に話し込んだり、
楽しげに笑いが続いていたり。
でも、私は――。
まだ軽度の頃は、自分からその中に入っていって、
「ねぇ、なんの話~?」と訊いていたけれど、
高度難聴になってからは、そんな気も起きなくなってしまった。
だって、
訊いたら、それを聴き取らないと、という状況をつくることになり、
それって、私には とってもタイヘンなこと。
要点だけ書いてもらっても、そんなに笑えてこなかったり。
前の職場にいた頃、
すごくショックなことが。
ある同僚が、こう言ったのです、
「Nさん(他部門の人)がな、michiさんて 笑うんだねぇ、って言うんだよ~」。
Nさんにしたら、
ふだん、話に入っていったりしなくて、なんでも一人で黙々とやっている私のこと、
そんなイメージをもっていたら、
誰かと笑い合っている情景を目にして驚いたらしいのです。
こういうのって、いろんな受けとめ方が出来るでしょうけど――。
もう、ほとんど聴こえないのだから、ある意味 仕方ないじゃない、と
割り切ってしまったら良いんでしょうけどね。。
…と、ここまで書いて、読み返し、
これって、ただ愚痴ってるだけだね
と思いながらトイレに立ちました。
( トイレって、気持ちが転換したり、何か思い出したりすることが多い、と思いません? )
ふと思ったんです。
そういう私だからこそ、というか、
人との関わりが、しみじみ大切に思えることもあるんですねぇ。
それは、もちろん、
「あまり聴こえないmichiさんにも聴こえる(分かる)ように」
と配慮して伝えてもらったとき。
この職場内では、私くらいの年代で、パソコンをやっている人は、限られているんですね。
徐々に、ネット人口は増えつつある、という状況。
で、ついに、T子さんが、「自分のアドレスを持ちたいんだけど…」と声かけてくれたんです。
そうこなくっちゃ~
で、今度そのお手伝いをさせてもらうことに。
その程度のことなら、私でも伝えられますから。
そんな関係が、とっても大切に思えてきたんです。