5日におしゃべりした、サンデル先生の番組、
ほかにも感じたことは いくつもあるんですが、
その一つに、話すペース があるんです。
ひと言ひと言、とても丁寧にゆっくり、間をおきながら話しておられるようですね。
そして、一語一語を大切に、じっくりと話される感じ。
なので、分かりやすく、充分に伝わってくるんです。
よく、特に専門家の方では流暢にペラペラと話す方がおられて、
一見カッコ良く見えたりもするけれど、
こちらは素人。話を理解しながら付いてくのに必死だったり。
ご自分が伝えたいことを話したい、という気持ちも分かりますが、
「分かりやすく、伝わりやすいように」という視点をもってくれたらなぁ、
って思っちゃうんですけどね。
こういうことって、人によって感じ方や考え方など様々でしょうけど、
少なくとも、「多くの人に伝えたい」という場合には、
「日本語が分かる人なら、義務教育を終えたくらいの人なら
誰でもスッと理解できて」分かるように話す、
というような視点ももってもらえたらなぁ、って思ったりしますね。
と同時に、自分が人に話すときには、
「この人にスッと伝わるように」っていう視点があるか、
心しておきたい、って思いました。
6日の『天声人語』は、グッときました。冒頭から最後の結論まで。
「 人はごく狭い知見や印象で全体を語りがちだ。 」
これなんですよね。。
最近読んだ文章で、まさにそういうものがあった。
ごくごく一面しか見ていないにもかかわらず、
全体を掌握しているかのように、上手に(!)書いてある。
しかも、昔々の話を、今も続いているかのように言っていたり。
人の話を聴いたり、読んだりする時には、
そんなこともあるかも、って
よほど心しなければ、と思いましたね。