minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

行って来ましたぁあ!

2006年09月08日 | 家族の日常
 竹村鍼灸治療院。予約時間に遅れてはならじと1時間前に家を出発。歌舞伎町のホテル街のど真ん中を地図を片手にうろうろしているとあの思い出が・・・。

 昔、野毛ドルフィーでgigがあったとき、早く着きすぎてお店が空いていないし散歩でもしてこよう、と伊勢佐木町をうろうろとしていると、蝶ネクタイのおじさんがいきなり「お早うございま~す。」と水まきしながらご挨拶。なんだ、なんだ?私?あたりを見回しても私以外誰もいないじゃん!! おじさんの背景には「大奥」と書かれたソープランドの看板が。ああ、ここはそういう場所なのね。って事は?!と理解するのは遅すぎ、顔を真っ赤にして返事もせずに立ち去ったのは言うまでもない・・・。

 あの時の記憶が蘇る。なんでこんな場所にあるの?バリ・ホテルの前で水まきをしている蝶ネクタイのおじさん(なんでみんな蝶ネクタイなのか?)と目が合わないようにうつむきながらも治療院を探す私。ソープ街と違ってここはラブホ街だから、中年のおばさん一人が歩いてたって誰もなんとも思わないのだが・・・。

 とにかく無事に到着。玄関をあけるともぐさの香りいっぱいの清潔感溢れる待合室。2階から「どうぞ~!」と先生の元気な声がかかる。「はい、よろしく~。」と言いながらとんとんと2階の診療台のある部屋へあがる。もうすでにこの時から先生の治療は開始されている(と本に書いてあった)。階段のあがりかた、スピード、音などで患者さんの容態がわかるそうな。

 「何度かお見かけした事はあります。山下洋輔さんからもいろいろと伺っておりますよ。」恐縮しながらもフェローンや226、音楽の話に花が咲く。「では下着だけになってください。」げ~、やっぱり脱ぐんですか・・・ステージの話とかした後で・・・(汗)。乙女のように躊躇していると「そうです、パンツ一丁です。」「は、はい、わかりました。」きっぱり脱ぐ。治療なんだし。ああ、でも明るい部屋で一人脱ぐのって恥ずかしい。もう少しお洒落な下着つけてくればよかったよ,,,後悔しつつも診療台の上にまな板の鯉の如く仰向けになる。

 ささっとタオルを体にかけて下さりながら、いろいろな話で盛上がっていくうちにちくっ、ちくっ、あっ、うっ。なんという素早さであろう。いつのまにか全身に鍼を打って行くプロ鍼灸師のテクニックを目の当たりにする。恐れている暇もなかった。先生の技あり、のせいなのか、自分が鈍いのかわからないけど、気がつくと裏向けになってもぐさが背中でカチカチ山状態。

 「ものすごく腰が固いですね~。よくこんなんで仕事できてましたね。呼吸法でカバーしていたのかな~。とにかくがたがたになる前に来れてよかったですよ。」一筋縄ではいかない腰の固さだそうだ。あと5、6回は集中的に通院しないといけないらしいので、来週の予約をとって、本日の治療は無事終了。

 最後の先生の一言が嬉しかった。「何回か通えば、見違えるような肌のつやになりますよ~。」うわ~い、エステに行くと思ったら安いもんだ。ただ一つ残念な事は先生はあまり新患をとりたがらないからみんなに紹介できない事。しかもよれよれ55歳以上のじじばばはもう受け付けたくないときっぱり。現役でばりばり仕事をしている人だけを一生応援していきたいそうだ。でも、どうしても!という人には弟子がやっている治療院を紹介しているそうです。「先生、本であれだけ宣伝しておいて、それはないでしょ~(涙)。」と言うと「そうなんですよ、矛盾していますよね~。ラジオにも出ていますけど、本は売りたいんですね~。」といいながらにこにこ笑っていた・・・。