minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

偶然が重なって・・・

2008年04月17日 | 映画、本、芝居関係
チベットの「雪の国からの亡命」という分厚い本をやっと半分まで読んだ。とても面白いけど厚ぼったいからなかなか進みません(汗)。でも、私がNYにいた時期に一度だけ診ていただいたダライ・ラマの主治医のドンデン先生が「トゥンデン先生」として詳細に書かれているでは・・・!

図書館で山ほどあった本の中からこの本を選んだのはなんとなく・・・。NYでドンデン先生に診察して頂いたのもただの偶然。そして月1回の鍼治療に向かうバスの中で読んでいる本の中にドンデン先生が登場。

チベットの歴史など全く興味なかった私が、今まさに目からウロコ状態。それにしても、ダライ・ラマもドンデン先生も何と凄い人物なのだろう。ドンデン先生の医者になるまでのエピソードも沢山書かれていたが、想像を絶する勉強を積んで来ている人だった。

脈を診るだけで殆どの病気がわかってしまう。高山の貴重な薬草を3ヶ月間くらいかけて採取して、それを干したものから黒い丸薬を作る。若返る薬もあるそうな。恐るべしチベット医学。私もドンデン先生から、脈をとっていただき、ネズミの糞みたいなものを3ヶ月分頂いたっけ。日本に帰ってからも豚肉とメープルシロップは食べないようにして、飲んでいたのだ。どうして、豚肉がだめなのか、どんな症状だったのか、もう少し英語が堪能だったら、もっともっと聞きたかったな・・・・ああ悔しい。

今日は新宿までこの分厚い本を抱えてバスに乗って、鍼の先生のところへ行った(面白くて手離せない状態)。

先生「来月の中旬からチベットに行くんですよ。」
私「えええ?今、チベットの事が知りたくて、本読んでいるんです!先生はどの辺りにいつもいらっしゃるんですか?」
先生「ネパール側です。中国側は行きたくありません。あそこにいる中国人はチベット人を犬、猫扱いしているんで本当に気分が悪くなるんですよ。」

かなり過激な発言をされていたが、毎年2、3回チベットに行く先生が現状を目の当たりにしているのも事実。そして帰りがけにこれまた分厚いチベットの本を貸してくださった。2冊も厚さ10センチ以上の本を抱えてまたバスに乗る・・・重たい(苦笑)。

う~~~ん、何を信じればいいんだろう?もちろん、いろんな角度から物事を見つめなくてはいけないと思う。なんでもかんでも信じ易い性格の私を利樹は「そんなに鵜呑みにするのはよくない。少し疑ってかかった方がいいよ。」と助言する。そうだよな、一冊の本くらいでチベットの事がわかった気になったりしてはいけないと思う。でも自分から探そうとしなくてはいつまでたっても真実は見えてこない。いつになく、真面目な話題で私らしくないけど、とにかく不思議な偶然が沢山重なって、良い本と出会えた事は嬉しい事なのであります。