ようやく「雪の国からの亡命」を読み終わった。そして今日は長野で聖火ランナーが走った。TVのニュースで中国とチベット支援の人たちの乱闘の模様などが流れるたびに心がざわつく。中国人たち一人一人に責任があるのではないが、どれだけ彼らがチベットの現実を知っているのだろうか。中国政府から一方的に与えられた情報だけを信じて生きて来た人たちがどんな人間に育って行くのだろうか・・・。北京オリンピックも問題が山積みのようで不安なものが残る。たったひとつだけ、明るい話題として、中国政府がダライラマとの対談を検討し始めているらしいとも報道されていた。
今も尚、チベット人たちの拘束や虐待が行われている事に心を痛めている人たちが世界中に沢山いる。一日も早く、チベットの人たちが自由を手にする事ができますように。中国政府に無惨にも破壊されたチベットの遺産は戻らないが、少しでも復興される未来を信じて...。どれだけ、自分の今の環境が幸せな事か思い知らされる、深い深い本だった。
そんな中、今度は九州に住む八尋光秀弁護士さんから一冊の本が送られて来た。4月におおたか静流さんと京都のコンサートで出会った、精神障害者たちのために奔走しつづける弁護士さんだ。本のタイトルは「障害は心にはないよ 社会にあるんだ」。
まだ半分くらいしか読んでないが、精神科ユーザーたちの告白があった。その方も望まないのに保護室という独房のような部屋に入れられ、ますます気分がめいって、自殺を何度も考えた、という。もちろん、中には良い医師たちも存在するのだが、そういう医師に出会えるか、出会えないかで患者の人生はほぼ決定される。なんて恐ろしい事だろう。映画「カッコウの巣の上で」を思い出した。反抗的な患者は医師たちの指導し易い人間へと変えさせられていく・・・最後に骨抜きにされてしまったジャック・ニコルソンの顔が蘇る。
精神障害の人たちも同じような苦しみを抱えて生きている現実、日本の医療体制についてもっと知らなくてはいけないな、と思う。あまりに知らない事だらけで・・・。
来年も京都の福祉コンサートが行われると思うが、八尋さんと御会いしたらもっともっと様々なお話を聞かせて頂こうと思う。この本と共に一通のお手紙が添えられていた。
「先日は貴重なCDをありがとうございました。聴かせていただいております。一日の仕事を終えて、自分の気持ちの余裕を作るために重宝しています。力をいただき、また、ほてりを醒ます。そんな風に愉しんでいます。」
精神科ユーザーたちの現状を訴えながらいろんな角度から物事を見つめ直そう、と日本中を駆け巡る忙しい日々の中で、私達のCDを聴いてくださっているという事は私にとっても大変有り難い事。もっともっとお役に立てる事があればいいな・・・。興味のあるかたは、こちらで!
障害は心にはないよ 社会にあるんだ
そして、明日は西荻サンジャック。中島徹ちゃんと久しぶりのトリオ。mingaの最初の頃、彼に参加してもらい、ツアーにも行ったし、226のDVDでも華麗なピアノを披露してくれた関西の天才ピアニストだからとても楽しみ。
西荻サンジャックはおいしい賄いが毎回でるので、それも出演する楽しみの一つになっている。グランドピアノが店の半分を占めているから生音の迫力といったらもの凄い。ぜひ明日、この気持ち良い空間を体験しにいらしてくださいまし。
今も尚、チベット人たちの拘束や虐待が行われている事に心を痛めている人たちが世界中に沢山いる。一日も早く、チベットの人たちが自由を手にする事ができますように。中国政府に無惨にも破壊されたチベットの遺産は戻らないが、少しでも復興される未来を信じて...。どれだけ、自分の今の環境が幸せな事か思い知らされる、深い深い本だった。
そんな中、今度は九州に住む八尋光秀弁護士さんから一冊の本が送られて来た。4月におおたか静流さんと京都のコンサートで出会った、精神障害者たちのために奔走しつづける弁護士さんだ。本のタイトルは「障害は心にはないよ 社会にあるんだ」。
まだ半分くらいしか読んでないが、精神科ユーザーたちの告白があった。その方も望まないのに保護室という独房のような部屋に入れられ、ますます気分がめいって、自殺を何度も考えた、という。もちろん、中には良い医師たちも存在するのだが、そういう医師に出会えるか、出会えないかで患者の人生はほぼ決定される。なんて恐ろしい事だろう。映画「カッコウの巣の上で」を思い出した。反抗的な患者は医師たちの指導し易い人間へと変えさせられていく・・・最後に骨抜きにされてしまったジャック・ニコルソンの顔が蘇る。
精神障害の人たちも同じような苦しみを抱えて生きている現実、日本の医療体制についてもっと知らなくてはいけないな、と思う。あまりに知らない事だらけで・・・。
来年も京都の福祉コンサートが行われると思うが、八尋さんと御会いしたらもっともっと様々なお話を聞かせて頂こうと思う。この本と共に一通のお手紙が添えられていた。
「先日は貴重なCDをありがとうございました。聴かせていただいております。一日の仕事を終えて、自分の気持ちの余裕を作るために重宝しています。力をいただき、また、ほてりを醒ます。そんな風に愉しんでいます。」
精神科ユーザーたちの現状を訴えながらいろんな角度から物事を見つめ直そう、と日本中を駆け巡る忙しい日々の中で、私達のCDを聴いてくださっているという事は私にとっても大変有り難い事。もっともっとお役に立てる事があればいいな・・・。興味のあるかたは、こちらで!
障害は心にはないよ 社会にあるんだ
そして、明日は西荻サンジャック。中島徹ちゃんと久しぶりのトリオ。mingaの最初の頃、彼に参加してもらい、ツアーにも行ったし、226のDVDでも華麗なピアノを披露してくれた関西の天才ピアニストだからとても楽しみ。
西荻サンジャックはおいしい賄いが毎回でるので、それも出演する楽しみの一つになっている。グランドピアノが店の半分を占めているから生音の迫力といったらもの凄い。ぜひ明日、この気持ち良い空間を体験しにいらしてくださいまし。