minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

こんな怖いインタビューは初めて!?

2008年04月25日 | 家族の日常
本日発売!!御陰様でたくさんの雑誌にCD評が載り、「minga/Palpitante!」の宣伝もばっちりです。これでがんがん売れてくれれば嬉しいのですが。

先日も某雑誌のインタビューがあり、モン族の届いたばかりのベストを着てほいほいと池袋の待ち合わせの場所へ向かうと、5分前なのに、すでにコーディネータの女性2人と男性一人が待っていた。

インタビューをするらしき男性は私の顔すら碌に見ないで名刺すら渡さない。小さな声でぼそっと自分の名前を言っただけだった。なんだか嫌~~な予感。緊張感が高まる。

Q「さっそくですが、貴方はアフリカが好きなの?アフリカ人と演奏するようになったのいつ頃から?」
矢継ぎ早に質問された。う~~ん、いつだったかなあ、最初はNY時代で・・・セネガルとかは・・・などと考えながらしどろもどろに答えていると
Q「ふ~ん、貴方は西アフリカが好きなんだ。ナイジェリアは出て来ないんだね。」
いや、別にそういう訳では・・・。フェラ・クティも大好きでアポロシアターの楽屋で一緒に話したりした事もあるんですが・・・。

Q「ロマ音楽に興味があるようだけど、何故?」
って言われても、血が騒ぐ、としか言いようが・・・(汗)。
Q「トルコとか、スペインとか、アフリカとか、そうか、貴方は山岳系だね。その洋服も民族衣装でしょ。あまりブラジルとかキューバとかでてこないもの。そうだ、珈琲も好きじゃないでしょ?」
なんだそりゃああ?嫌いじゃありませんよ。って、実際飲んでいたのもコーヒーだったし(苦笑)。沖縄もブラジルもだ~~い好きです!とあわてて言ったけど聴いちゃいない。たまたま着ていた民族調ベストで判断されてしまった・・・。なんでそんなに決めつけたがるの?

Q「最近興味ある事は?」
いろいろとあり過ぎて・・・あ、チベットの本は読んでいます。と答えるや否や、
Q「へえ、お願いだからアレフにだけは入信しないでね(苦笑)。」
チベット密教=アレフ、という関係は初耳でした。って、アレフに入信する訳ないでしょうが(怒)。

こういった調子で、どんどん自分の意見を押し通されて圧倒されっぱなしのインタビュー。こんなものがインタビューになるのか、と疑問を抱え悶々とした気持ちで家に帰ってきた。ああ、あの質問にはこんな風に答えればよかったなあ、と後から後悔しても遅すぎ・・・。殆どきちんとした答えはできなかった。大丈夫だろうか・・・(涙)?

普段のインタビューでは、必ず最後に「原稿ができたら、一度見せてください。」とお願いするのだが、今回だけはそんな事言えない雰囲気。あとでコーディネータの人からお願いしてもらう事にしたけど。どんなに間違えた事書かれても文句言えないなんて嫌だから。

今まで自分の新聞を作る時も、いろんなミュージシャン達にインタビューさせてもらっていたが、質問する側が解答を最初から決めつけてしまってはだめだと思う。相手の気持ちをどんどん引き出していって、沢山話を聞いて、知らなかった一面などを見つける作業が最も大切なんだ、と改めて感じました。とは言え、私は物書きのプロでもなんでもありませんが・・・(汗)。