minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

五島の熱き男たち

2013年07月12日 | 環境
7月8日(月)~熱き五島の男たち~

George Houseの店内に入ると、マスターの井内さんが「遅いな~!」と田尾さんとここを紹介してくれた田尾さんの幼なじみのヒデちゃんに怒ってる。ヒデちゃんはとても面白い人で東京から久しぶりに大勢やってきてずっとハイテンションだったが、10歳年下のマスターに叱られて気がつけばすっかり静かな人に・・・。

ワイン、美味しい手作りピザを用意して待っていてくれたマスターは私と同い年という事が判明。すっかり意気投合し、次から次へ話題がつきない。声がハスキーなので歌はトムウエイツのよう。ギター、ピアノ、となんでもやりたがる。バリトンを持って行ったリオと急遽共演。「俺はこう弾くからお前、こういう風に吹いて。」と仕切っている(苦笑)。

内山さんたちも彼の個性に驚きつつ「明日帰りたくないな~」とワイワイ五島最後の夜を楽しんだ様子。夜中の3時半まで宴会は続き、12時間も飲み続けたのは生まれて初めてかもw。

7月9日(火)ライブ当日

東京で仕事のある内山さんとナオちゃんは朝みんなをおこさないようにそっと出発。私たちも昼食に皿うどんを食べてからまた海へ出かける事になった。
ウミガメの産卵場所になっている海岸だ。きのうのハマグリ海岸も美しかったがここは岩場もちょっとあって、さらに透明。なんなんだ、五島の海の美しさは???!!素潜りが超楽しい。














たっぷり泳いで、George House へ向かう。さあ、いよいよライブだ!

この島にビッグバンドがあるそうで、そこのベーシスト、サックス女子などがかぶりつきで聴いてくれていた。初めての生音ジャズライブだったようで、演奏が終る度に深い感動のため息とくりくりとした丸い目を見開いて食いつくように見ている。ギター弾きの青年もトムウエイツを演奏すると涙を流して聴いていた。確実に初めての生音が五島の人達の心に届いたようだ。

2セット終了後、名物マスターが共演する3セット目に突入。マスターがyoutubeで見て気に入っていたらしく「白夜をやりたいな~。」7拍子でテーマは難しいので途中のソロから参加してもらう事になった。フリーでいいよ、と渡すとジプシーギターのような切り口でなかなかのもの。お客さんはいつものが始まったとばかりにヤジをとばす。「マスターは弾かなくていいよ~!引っ込め~!」
それでも演奏は盛り上がり、2曲目のアンコールはマスターお得意のジミヘン「Little Wing」を弾きだす。それについていくTReS。ギターソロのあとに私が吹くとヤンヤの喝采。「あのマスターが完全に負けたぞ!」とみんな大喜び。個性の強い彼はどこでも仕切りやのスーパースターのようだが、私には仕切れなかったようですw。いやはやなんとも楽しいライブでした。みんな、ありがとう!





大喜びのマスターが「明日は夜からご馳走するからね!」と約束して早めに切り上げてもらった。なんて濃い人達の集まりなんだろ。五島恐るべし。


マリアに捧げるピアソラ

2013年07月12日 | 環境
7月8日(金)

朝方到着してから「はまぐり海岸」で泳ぎ、五島名物のうどんを食べてから次に向かったのは日本最古の教会だった。高台にぽつんとある小さな教会。やはりこの島には隠れキリシタンが沢山いたらしい。五島の中には50以上の教会があるそうだが、中でも上五島には29もの教会があるそうだ。田尾さんが私のために、前日に偵察に行って音が出せるよう交渉してくださっていたようだ。


懐かしいような青方の町並み


見晴し台


見晴し台で集合写真



観客は東京組と地元組で7人だけの演奏会。教会の響きが実に気持ち良くて15分くらい吹いてしまった。ピアソラのフーガがとても良かったと全員厳かな気分に浸ってくれたよう。昨日は観音様、仏様、そして今日はマリア様とキリスト様に奉納演奏ができてありがたや~。



それにしてもまだ3時か。と言いつつ、田尾家に戻ると五島の美味しい焼酎がばん!と出て来て宴会が始まっちゃった~(苦笑)。

喘息の調子がいいので、私もビール、焼酎をちゃんぽんで飲み始めた。昼間から、大丈夫か~? 夜からは翌日のライブハウスの下見に行かなくてはいけないのだが(汗。

宴会が盛り上がってきたところで、ジョージハウスに向かった。そこには個性的な九州男児のマスターが手ぐすねひいて私たちを待っていた・・・。ここから怒濤の宴会がまだまだ待っていることをこの時は知る由もなかった。(つづく)





観音、虹、そして天国の島

2013年07月12日 | ライブとミュージシャンたち
7月5日(金)梅雨明けとともにいざ大阪へ

晴れ女の威力、東京が出発の日に梅雨明け。そして、九州ツアーの入り口はまず、大阪野崎観音でのライブです。炎天下の大阪ですが、山のてっぺんなので風が吹けば気持ちよい・・・・でもあぢ~~。前乗りだったのでゆっくり大阪市内でお好み焼きも満喫できた。



7月6日(土)野崎観音本堂ライブ

浄瑠璃の野崎参りで有名な由緒正しいお寺。ここでのライブは5回目になる。お抹茶&和菓子セット付ですw。
TReSのCDの曲はもちろん演奏したけれど、野崎観音ではまず観音様にご挨拶ということで、1セット目の頭はトシキ&私のインプロDUO、2セット目の頭はRIOのインプロソロから始まった。観音様と心を無にして会話をする、という感じです。雰囲気が最高なのでいつも気持ち良く演奏させて頂いてます。しかも震災以降、ライブの収益は全て福島に送っているというのだから素晴らしいですね。



7月7日(日)
翌日は九州へまっしぐら。途中の関門海峡でどしゃ降りになって休憩所を出たらまた晴れ・・・まだ梅雨明けてなかったのかな?と思って橋を渡っていると大きな虹が・・・なんと2本も出ているでは!!


向こう側が北九州。壇ノ浦サービスエリアから。


ダブルレインボー!at 関門海峡大橋

梅雨明け、観音様,2本虹、となんか良いツアーになりそうな予感。博多港から五島列島行きのフェリーに乗り込む。


夜11時半出発。

7月8日(月)
朝6時に青方(上五島)に到着。三軒茶屋Whisperでお世話になっているお店の美人ママ(ナオちゃん)、写真家の内山繁さん、そして今回お世話になるデザイナーの田尾さんが迎えに来て下さっていた。こんなに朝早くからありがとう!

田尾さんの実家に荷物を置いてからさっそく海水浴場へ。あまりの海の綺麗さに唖然。こんなマリンブルーの海が日本にもまだあるなんて。石垣島より綺麗かも??!



前日入りしていたナオちゃんたちはスキューバダイビングを楽しんだそう。私たちはシュノーケリングでさっそくマリンブルーへ飛び込んだ。遠浅であまりお魚は見えなかったけど水が綺麗で透明。10年振りに海に入ったw。アトピー持ちの私は入れる海が限られているのです。今まで泳げた海は沖縄と奄美、八丈島だけ。他の海は足を浸けただけで体が悲鳴をあげるのだ。新たに泳げる海が増えた事がとても嬉しい。そして、午後は最古の教会へ行くらしい・・・(つづく)