minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

バレルハウス11周年おめでとう!

2006年09月15日 | ライブとミュージシャンたち
 だんだん自分の好きなライブハウスが消えて行く中、頑張ってますね、池袋西口のバレルハウス。ここは私たちのお膝元、酔っぱらっても這って帰れる場所なのです。うれし~(涙)。

 本当はローリングストーンズ大好きなオーナーのそんちゃんの「ロックバー」だったんですけど、利樹に「ぺーぱーむーんで歌っているような感じで、俺の店でも歌いませんか?」とそんちゃんが話をもちかけたのがきっかけでライブが始まり、いつの間にかジャズライブまで・・・。6,7年前かなあ。

 なんと利樹と鬼怒無月gとのDuo(パープル・トップ)が最初でした。バレルハウスは木のあたたかみのある、広さもちょうど生音が適している空間で、出演したミュージシャン達はみんなお気に入りになる場所。30人も入れば一杯って感じですけど。

 味付けは少し濃いけど、とってもおいしい料理が夜中でも(なんと朝4時まで!)味わえるので私たちにとっても有り難いお店なのです。ちなみに私はトマトリゾットが大好き。

 ここでワガン・ンジャエ・ローズ(per)、ヤヒロトモヒロper、カルメンマキさん、うっちゃん達も出演してくれました。今年になって、ホンキートンクピアノ(おっと失礼!)が入ったので益々ライブに力を入れていきそうです。がんばれ~!
 
 という訳で本日、11周年記念ライブです。ストーンズ、トム・ウェイツもやりますのでぜひ遊びに来てね。

ロックバー/バレルハウス

ああ、遅刻!

2006年09月13日 | 家族の日常
 今日は竹村治療院第二回目。早めに出かけたが雨のためにバスが思うように動いてくれない。池袋から新宿まで15分で行くと思っていたら30分もかかってしまった。治療院に到着し、ドアをあけたとたん「早坂サン?だめだよ~、遅刻。早く上がって~。」と2階から先生の声。

 す、すいませ~~~ん(汗)と謝りながら階段を登ると「うちは1分でも遅刻したら診療しないんですよ。」時計をみると2:30ぴったり。そう、ここは2:30の予約ならきっちり5分前に到着しないと完全に遅刻とみなされる。う~ん、中学校時代よりも厳しい。言い訳しても仕方ないので、ただひたすら謝って急いで服を脱ぐ。

 「せ、せんせい、今日は前回よりも痛いような気がしますけど・・・うっ。」
 「そうですか。遅刻してきたからですよ(笑)。」
  お仕置き鍼?!チャララ~~ン♪と必殺仕置き人のテーマ音楽が聴こえてきそうだ。
 「だんだん、痛くなっていくんでしょうか・・・?うっ!」
 「まあ、最初は体が緊張しているというのもありますからね。次のライブはいつですか?」
 「金曜ですが・・、悪い症状とか出ますか?」
 「いや、大丈夫でしょう・・・前回よりもかなり肌の色がよくなってますよ。」

 驚いた事に前回の鍼で左手の小指の痛みが殆ど消えた。しかも体の中からいろいろな汚れたものが全部でたような感じ。ぐったりしたけど、エネルギーが蘇って行く感じがする。

 「早坂さんの体は治るのも早そうです。ちゃんと続けて来ればね。」

 はい、来週はぜ~ったいに遅刻しないように来ます!と中学校以来、遅刻で怒られる事のなかった私は小さな子供のように恐縮しながら治療院を後にしたのであります。

役者を騙したトム・ウェイツ。

2006年09月12日 | ライブとミュージシャンたち
 「芳雄、ショックだったのよね~。」
先日の原田亭宴会の最中に奥様が発した言葉。何がショックかというと
「あの、渋いトム・ウェイツがお酒を一滴も飲めない下戸だったんだ・・・」

 その昔、一度だけ日本公演をした事があるトム・ウェイツ。大好きだった芳雄さんももちろんコンサートに足を運ばれたそうです。その時もぐでんぐでんに酔っぱらって酒瓶持って「Piano has been drinkin' ~ ,not me , not me」って歌ってた(そう、あのSmall Changeの奴ね)。うん、俺と同じだな、と納得していたらしい。ところが最近になって、全く下戸だ、という情報を耳にして・・・ああ、騙されてたのね。と嘆いていた訳です。大した役者だトム・ウェイツ。

 健康オタクのトム・ウェイツなんて想像したくないな。でもそんな彼が新譜を出すそうだ。(これはファンの方が知らせて下さいました)。何と3枚組らしい。その中に私がよく演奏していたTake care of all my childrenも入っているそうな。¥6700はちと高い気がするけど。

 昔はみんなベロベロで演奏した事あったな~、と芳雄バンドの話になっていく。ギターのうっちゃんもベロベロでステージで最後までず~っとピックを探し続けた話、手拍子があわないで右手と左手が体の前で交差してしまうなんて、ギャグにはあるけど、本当にやった人はうっちゃんしかいないよね~、などなど、酒飲み演奏家たちの逸話は数知れず・・・。私が佐藤達哉さんのトラでやらせて頂くようになったのが18年くらい前(!)なので、みんなはもっとそれ以上長い間芳雄さんのバンドをやっている強者ばかりです。

 「長いね~。でも最近では一年に一度くらいしかライブやらないから、毎回新鮮ですね。」
 「うん、俺なんか、リハビリに大変!5月くらいからベースの練習してるんだ。」ベースのライオンは今は現役を引退して、お父様の会社を継いでいる若社長。
 「俺たちもよれよれになるまで頑張ろう!」
 「ドリフターズやローリングストーンズに負けないように。」

 そう、彼らから見れば私らはまだまだひよっこです(苦笑)。大野一雄さんという舞踏家がまだ100歳を越えても車いすを押してもらいながら、現役だそうだ。しかもそれを押している息子さんも舞踏家で76歳だとか。いやあ、上には上がいますね。100歳から見れば80歳くらいは若造だと思っているんだろうな。
 
 tom waits 新譜

転んでも・・・

2006年09月11日 | ライブとミュージシャンたち
 直木賞作家のM氏の奥様が山下洋輔さん繋がりで吉祥寺にお住まいのせいもあってこのところ、よくライブに来て下さる。先月は旦那様もご一緒だったがアフリカンミンガに目を丸くなさっていらした。

 美人でセレブ系奥様という感じなのだが(みんなは『姫』と呼ぶ)、お話するとこれがとても気さくで面白い人。226コンサートで会っているので小さい頃の遼介もよくご存知で「お宅のガキによろしく!」とおおよそお上品な奥様らしくない物言いで颯爽と去って行く。毎回ご主人のサイン入り新刊を差し入れてくれ、一度はヘネシーの筒状の箱に「お酒じゃないのよ。ふふふ。」とあけたらほうじ茶の葉っぱがぎっしり入っていたり・・・どこかの旅館の石けんを下さったりとシャレの利いたさりげない贈り物がいつも入っている。姫というより、素敵な姉御だな。

 素敵な姉御といえば、昨日の吉祥寺ChaChaHouseにはカルメン・マキさんも来て下さった。マキさんは自分以外の歌手とmingaがどういう演奏をするのか興味があるそうな。ライブが大好きな上に勉強熱心。頭が下がります、本当に。私も見習わなくては・・・。

 さて、前田優子さんとmingaで演奏するのは2回目だが、毎回ポルトガル語の歌詞について教わる。昨日は「Upa, Neguinho/ウッパ・ネギーニョ」というよくmingaでも演奏している曲の内容について解説してくれた。『よちよち歩きの赤ちゃん』だと思っていたら、ウッパというのは「ほら」「あっ」という意味で「あっ、赤ちゃん!」という意味だって。

 しかも実は政治的な意味があって、自由のなかった軍事政権下のブラジルの事を揶揄しているという内容。『カポエラは君に教えてあげられるけど、自由は教えてあげられない。自由は待つしかないんだ。』なんだかとても深い歌詞。八尋君も昔言っていたけど、フランス、ブラジルの歌詞は2重にも3重にも意味を含んだ深い内容のものが多いのだそうな。ブラジルナイト、恐るべし!また一つ勉強になりました。感謝。

 「いやあ、永田さんたちには福の神とかがついてはるんやない?」前田嬢に言われる。実はこのところ、例のあてにげ犯人のお兄さんも吉祥寺のライブに毎月来てくれているのだ。もちろん、利樹に借金(車の修理代)の返済があるのだが、サムタイムに初めてきて「こういう音楽は初めてですけど、いいですね~。」と言ってそれからは毎月「次の吉祥寺のライブはいつですか?」とライブのスケジュールに併せて借金も返済しに来てくれるのだ(もちろん、チャージ払って)。

 実は元ミュージシャンだった。「そのうち彼もギター弾きたくなっちゃうんだろうね。」「確かに俺たちの演奏聴くと、うずうずしてくるって言ってたよ。」
 「それにしても、あてにげの犯人までファンにしちゃうとは・・・凄いですよねえ・・・」前田さんもややあきれ顔。
 「それってさ、私たちは転んでもただじゃ起きないって事?」 全員が深~く頷いた。

原田芳雄30周年

2006年09月10日 | ライブとミュージシャンたち
 昨日は芳雄邸で11月から行われるコンサートの打ち合わせ&宴会。レコードデビュー30周年という事だが、ファーストアルバムが「Last One」だって。凄いタイトル。そのレコードがゴールドディスクをもらってしまったそうな。ここから俳優原田芳雄が歌手としても世間に知れ渡ったそうだが、その当時私は16歳だわさ。

 ギターのうっちゃんも「あ、俺まだキャロルやってた頃だな~。」「そう、そう、私がキャロルのファンでうっちゃん、かっこイイ!って騒いでた頃だわ。うっちゃん、本当に格好良かったなあ。」「って、過去形で言わないで・・・(汗)。」

 ホコリかぶったゴールドディスクをどこからか探しあて、芳雄さんは「あった~。見てみて、これだよ~。」と嬉しそうにホコリを落としながら渡してくれる。「こんなもの、そんな雑に置いてある人、めったにいないよね~。」
 貴重なものを手で触れるなんて。だって大抵はゴールドディスクってお店とかレコード会社の壁にギョウギョウしく額縁に入って飾られてるんだもの、手でなでたりなんてとても出来ません(汗)。ベースのライオン「これって24金じゃないすか?重いし!」「本当か??」一同注目する中、芳雄さんが持ち上げた途端、中のディスクがずるっ。「あ、裏はゴールドじゃない。両面テープがはがれてる!」「あれ~、見ないで見ないで~(汗)。」一同大爆笑。

 今度の渋谷でのライブの時にはこのディスクもきちんと飾ってあげましょう!というみんなの意見。しかも古い曲で各々が好きな曲をあげて・・・宴会も盛上がったのでした。おいしい焼酎ご馳走さまでした。

 さて、今日は残暑厳しいですが、吉祥寺ChaCha Houseで前田優子さんとのブラジルナイト第2弾です。こういう暑い日にはやはりブラジルです。ぜひ来てね。

 

 

行って来ましたぁあ!

2006年09月08日 | 家族の日常
 竹村鍼灸治療院。予約時間に遅れてはならじと1時間前に家を出発。歌舞伎町のホテル街のど真ん中を地図を片手にうろうろしているとあの思い出が・・・。

 昔、野毛ドルフィーでgigがあったとき、早く着きすぎてお店が空いていないし散歩でもしてこよう、と伊勢佐木町をうろうろとしていると、蝶ネクタイのおじさんがいきなり「お早うございま~す。」と水まきしながらご挨拶。なんだ、なんだ?私?あたりを見回しても私以外誰もいないじゃん!! おじさんの背景には「大奥」と書かれたソープランドの看板が。ああ、ここはそういう場所なのね。って事は?!と理解するのは遅すぎ、顔を真っ赤にして返事もせずに立ち去ったのは言うまでもない・・・。

 あの時の記憶が蘇る。なんでこんな場所にあるの?バリ・ホテルの前で水まきをしている蝶ネクタイのおじさん(なんでみんな蝶ネクタイなのか?)と目が合わないようにうつむきながらも治療院を探す私。ソープ街と違ってここはラブホ街だから、中年のおばさん一人が歩いてたって誰もなんとも思わないのだが・・・。

 とにかく無事に到着。玄関をあけるともぐさの香りいっぱいの清潔感溢れる待合室。2階から「どうぞ~!」と先生の元気な声がかかる。「はい、よろしく~。」と言いながらとんとんと2階の診療台のある部屋へあがる。もうすでにこの時から先生の治療は開始されている(と本に書いてあった)。階段のあがりかた、スピード、音などで患者さんの容態がわかるそうな。

 「何度かお見かけした事はあります。山下洋輔さんからもいろいろと伺っておりますよ。」恐縮しながらもフェローンや226、音楽の話に花が咲く。「では下着だけになってください。」げ~、やっぱり脱ぐんですか・・・ステージの話とかした後で・・・(汗)。乙女のように躊躇していると「そうです、パンツ一丁です。」「は、はい、わかりました。」きっぱり脱ぐ。治療なんだし。ああ、でも明るい部屋で一人脱ぐのって恥ずかしい。もう少しお洒落な下着つけてくればよかったよ,,,後悔しつつも診療台の上にまな板の鯉の如く仰向けになる。

 ささっとタオルを体にかけて下さりながら、いろいろな話で盛上がっていくうちにちくっ、ちくっ、あっ、うっ。なんという素早さであろう。いつのまにか全身に鍼を打って行くプロ鍼灸師のテクニックを目の当たりにする。恐れている暇もなかった。先生の技あり、のせいなのか、自分が鈍いのかわからないけど、気がつくと裏向けになってもぐさが背中でカチカチ山状態。

 「ものすごく腰が固いですね~。よくこんなんで仕事できてましたね。呼吸法でカバーしていたのかな~。とにかくがたがたになる前に来れてよかったですよ。」一筋縄ではいかない腰の固さだそうだ。あと5、6回は集中的に通院しないといけないらしいので、来週の予約をとって、本日の治療は無事終了。

 最後の先生の一言が嬉しかった。「何回か通えば、見違えるような肌のつやになりますよ~。」うわ~い、エステに行くと思ったら安いもんだ。ただ一つ残念な事は先生はあまり新患をとりたがらないからみんなに紹介できない事。しかもよれよれ55歳以上のじじばばはもう受け付けたくないときっぱり。現役でばりばり仕事をしている人だけを一生応援していきたいそうだ。でも、どうしても!という人には弟子がやっている治療院を紹介しているそうです。「先生、本であれだけ宣伝しておいて、それはないでしょ~(涙)。」と言うと「そうなんですよ、矛盾していますよね~。ラジオにも出ていますけど、本は売りたいんですね~。」といいながらにこにこ笑っていた・・・。

Happy Birthday!

2006年09月07日 | ライブとミュージシャンたち
 昨日のぺーぱーむーんでのライブは永田利樹bの47歳の誕生日でした。沖さんとコスマス・カピッツァperも初顔合わせ。どんな事になるやら、先日のレディジェーンでの反省をふまえ、私はいつもより厚めのリードでサックスの音色を変えてみる。

 ペーパームーンも今年初めてのライブ、という事だったからかもしれませんが、予想以上のお客様で満員御礼。有り難い事ですね。こういう日はやはりミュージシャンたちも俄然やる気モード(単純なのだ!)。

 今日こそは、沖さんの音色が際立つような、そして融合するような演奏をしたい、と終始心がけた。私って本当にせっかちな性格だから、それがすぐに出てしまう。いけない、いけない、と心の中でブレーキをかけながら・・・フリーで演奏するって赤裸々に自分がでてしまうから恐ろしい。

 永田利樹bのバースデイだった事もあって、2セット目にみんなでHappy Birthday の演奏。これがなかなか良かった。ゴーストやら、愛の讃歌まで飛び出した素敵なBirthdaySongになったね。これからも益々輝いてくださいな、利樹さん。

もうひとつ上へ...

2006年09月05日 | ライブとミュージシャンたち
 先月後半あたりからどうもsaxの調子が今イチ。しかもリズムにのりきれていない。みんなに迷惑かけてます、すんません(涙)。でも一番悪いのは演奏している時にそれに気がつかない事。家に戻ってビデオで見て愕然・・・。ああ、だめだ~。

 日曜の沖さんとのトリオも、私の音は沖さんの優しい音色に、痛く、鋭く、突き刺さっていた。もう少し私も優しい音を出したい。もっと周りを感じ取る余裕がないといけないなあ、とまたまた反省。せっかく名古屋から知人が来てくれたり、10年以上ぶりに友人が子供を連れて会いにきてくれたというのにふがいないなあ。

 明日もう一度沖さんとのセッションがあるので、今度こそいろんな音色に挑戦して、沖さんのトランペットと融合するような演奏をしたいと思う。いろんな人と音を奏でるという事はいろんなアプローチが必要になってくる。これってもの凄く自分の力になっていくのだから一つ一つ大切にしなくっちゃ。今更ながら痛感。

 落ち込む度にステップアップする。そう思って明日から頑張ろうっと。

 

明日は法事と沖至tp

2006年09月02日 | 家族の日常
 8月も終わり、一気に秋ですね。あ~、いつになく忙しい一ヶ月が過ぎました。体は結構ぼろぼろ。でも精神的に充実していたので大丈夫!来週の鍼治療も楽しみだ(本当は怖いけど)。

 明日は朝から親戚が集まり、お寺で法事。そのまま昼食とって、夜は下北沢レディジェーンで沖さんとのセッション。沖さんはフランスから毎年やってきて2ヶ月近く精力的に日本のミュージシャンたちといろいろな場所で演奏しまくる。一種のジプシー(格好いいな)。

 どこにそんなパワーを秘めているのか不思議なくらい。スタイリッシュで昔から女性にモテモテだったんだろうな、と想像できます。女性が放っておけないタイプって感じ。トランペットもあったかい音色が人柄を現すようです。会う度に昔のバンドマン時代のお話など面白おかしく聞かせてくれます。あなたも明日、下北沢にいらっしゃいませんか・・・?

 写真は昨年来日した時のペーパームーンでの沖さん。