日本の原風景が残る里、山梨県芦川地区での味噌作りに行ってきました。
直売所の加工室で村のおばちゃんたちと一緒に味噌を仕込みます。
この地方の甲州味噌の特色として、麦麹と米麹を半々で仕込むようです。
そして、甲府でも有名な麹屋さんらしい五味醤油店の麹と山梨県産の大豆で仕込みます。
昨年知人と味噌を仕込んだときは、大量の大豆をつぶすのに苦労した覚えがあるのですが、なんとこの辺りの麹屋さんで麹を買うと、大豆擂り潰し機を貸してくれるらしく、上から大豆を入れると、パスタマシンのように擂り潰された大豆がニョロっと出てくる優れものの機械があり、このお陰であっという間に下準備が終わりました。
その後は、大豆1kgに対し、米と麦の麹を500gずつ、塩450gと大豆の煮汁250gを入れてよく混ぜます。そして、樽に詰めて仕込み完了。
本来は塩で蓋をして熟成させるのですが、粗熱をとるためにしばらくそのままにして、数日後に村の方が蓋をしてくれるとのこと。そして11月の蔵出しまで、直売所の外の貯蔵庫でじっくり寝かせてくれます。
標高1000mの山里で静かにじっくりと熟成させる味噌。
昨年は、都会の集合住宅の自室で、冷暗所で保存しようにもどこに置いたらよいか途方に暮れていたことを考えると、今年はロマンすら感じて期待が高まります。
その日出会った村の人にも、「味噌を作ってたんです」と言うと
「きっとうまい味噌ができるね~」とみんな笑顔で返してくれる温かい村ですから、きっと素晴らしい出来栄えになると思います。