夏の花火を間近に見て感動したので、この週末、秋の熱海に花火を見に行きました。
熱海についたら、まずは駅前ビルの地下にあるこじんまりとした定食屋「まるに食堂」へ。かなり昭和な雰囲気ですが、網元の営む定食屋だけあって、刺身定食4種盛り750円、魚メンチ定食570円と格安。熱海には山ほどある観光地値段の店には入る気がしないので、こういう「見た目より中身」の店がありがたいです。
その後、駅近くの仲見世にある天然酵母パン屋「久遠」でラスクやピーナツバターを買い、相方の会社の保養所へ。駅から近いし、設備も近代的で快適、スタッフの方も親切で料理も抜群、おまけに花火の日には屋上で、夏はかき氷、今回はお茶とぜんざいのサービスまであるのが嬉しい!海を望むお部屋も広々して、ゆったりまったり。
昼間は、温泉地熱海の湯前神社にお参りし、お祭を見物。江戸城の殿様へお湯を届けた故事にちなんだ湯汲みレースを見学。二人組が熱いお湯を担いで、江戸城に見立てた場所へ50mほど走り、3分以内に多くのお湯を運んだほうが勝ちと言う素朴なレースだが、見ているとなかなか力が入ります。人ゴミもほどほどで地域の人も多く参加していて、ほのぼのとした気分になれるのがローカルで良い感じ。
宿に帰り、温泉でゆっくりし、多彩な季節の味覚を味わえる夕食を済ませたら、
落ち着いたころにいよいよ花火がはじまる。熱海湾から上げるので、1Kmしか離れていない市街地の宿の屋上から見ると、かなり間近で迫力満天。数か所から打ち上げられる花火の音も、山やビルに反射して臨場感たっぷり。25分間ほどの花火大会だが、かなり色とりどりの乱れうちあり、最後に金色に夜空を彩るスターマインありで、堪能できる。夏とは違い、涼しいを通り越して半そででは寒いくらいの温度だけど、花火でにぎわっているとはいえ、街も夏ほどの騒々しさがないので、落ち着いて楽しめる感じ。
今ではなかなか数少なくなってしまった会社の保養所、しかも古典的ともいえる熱海ですが、こうやってみるとなかなか楽しめます。小さい子供や体力のない年配者には、 東京から近くて海も山も温泉も小旅行気分で楽しめるので、熱海の魅力に改めて気づきました。移住者が多いのもうなずけます。