武生インターから車で10分ほど山のほうへ行ったところに、越前和紙の里があります。
ここには、紙すき体験ではがきなどが作れるパピルス館、職人の技術を見ることができる「卯立の工芸館」、「紙の文化博物館」が100mほどの範囲内にあり、一帯が小奇麗に整備されています。聞くところによると、今でいう道の駅のように、地元の地場産業を生かした街並み整備が行われたはしりだそうです。
さて、パピルス館では、押し花などの模様を入れて自分だけのオリジナル和紙が40分ほどで作成できます。
また、和紙製品として、福井県のブランドの一つである、恐竜をかたどった和紙の模型なども展示販売されています。
ちなみに、この地域には、1500年以上前、川上御膳という女性が紙すき技術を地域の人に伝えたということで、この「紙の神」を祀る日本で唯一の神社があります。大瀧神社、岡太神社という2つの神を祭る境内は、太い杉の木と、和紙を張った石灯篭が立ち並び荘厳な雰囲気です。拝殿の屋根も、拝殿と本殿がくっついており、独特のスタイルをしています。春のお祭りには、全国から紙すき職人が集う「聖地」だそうです。