欧州各地の文化遺産が特別公開されたり無料で見学できたりするヨーロッパ文化遺産の日(通常9月の第三週の週末)、ということで、ステンドグラスが有名なサント・シャペルに行ってきました。
場所は、ノートルダム大聖堂などがあるシテ島、つまりパリのど真ん中。キリストが磔に処せられたときに被っていたという聖遺物を納めるために13世紀に造られたものです。壁を覆う一面のステンドグラスは、もちろん一つの窓ごとにキリスト教に関連する物語が描かれています。
敷地内に入る前も、敷地内で建物に入る前もそれぞれ10~15分ほど並びましたが、特にキリスト教徒の方にとっては、一見の価値があるんでしょうね。もちろん、私も、スゲーと写真を撮る程度に感動しました。
マリーアントワネットはじめ、フランス革命前後の囚人が捉えられていた、セーヌ川近くに建つ「コンシエルジェリー」も無料で見学できたので行ってみました。ここは、古代の宮殿があった場所で、のちに司法をつかさどる役所が置かれ、それが革命期に拘置所になったようです。
中に入ると、ひんやりとした石造りの重苦しい空間が歴史を物語るかのようです。
マリーアントワネットの遺物や革命時の様子を克明に描いた説明があったりして、フランス革命のことを少し勉強しなおそうという気になりました。
その後、15分弱歩いて、フランスに貢献した有名人が祀られているパンテオンへ(ギリシャ語の万神殿という意味)。昔の大聖堂を18世紀に国家の神殿へ改造した威容を誇る建物で、ルソーとか、エミール・ゾラとか、キュリー夫人などの墓所を間近に見ることができます。