【週刊】企業理念

こちらへ。「企業理念と戦略の図解」 https://note.com/missionstatement

Vol.10 赤福

2005-06-12 | Weblog
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Vol.10 株式会社 赤福から学ぶ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■社是

 【赤心慶福】

  まごころ(赤心)をつくそう、そうすることで素直に
  他人の幸せを喜ぶことが出来る(慶福)、という思想です。
  「赤心慶福」の究極は、提供する者とされる人々が、
  まごころの授受によって幸福感を共有することです. 

■社訓

 【緻密到彼】

  「もの」や「こと」を実行するには、「才覚」が必要。
  顧客満足の為には、開発も生産も提供も運営も、
  全てが緻密で一貫していなければならない。
  緻密さとは、あるべき姿と現実との差異を明らかにして、
  見劣らないことです. 緻密さは、精度を求める厳しさの中で培われる。
  仕事は自分であり、仕事に対するひとの評価は
  自分への評価であると考えたとき、すべき仕事を十二分に行い、
  その積み重なりが人をして、会社をして、
  彼岸に到達させる道(到彼)である。 


 【自己定位】
  
  「自己定位」とは、企業の独自性のことです.
  そしてのれんとは、ほかの追随を許さぬ
  「自己定位」を持った企業のことです.
  それは、時代と市場の中で、その企業だけが座る確固とした場を
  持っており、 かつ、絶えず優位性を持つだけの
  前進をし続けているということである。 


 【神恩感謝】

  人は、生きているのでなく、生かされているのである.
  神恩を想い、摂理に従って生きるのだ。

  どれだけ科学が進んでも一粒の米を40房の稲に変えることは、
  出来ない。 空気や水がなければ人類は存在しない。
  ありがたき大地。不思議な大地。
  日本民族は、この大地はとても人が作ったものではない、
  神が作った物であると考えてきた。 なれば自分自身も。

  人智を超えたこの不思議を思う時、神に対して「おかげさま」という
  気持ちがわきおこる.「神恩」への想いである。
  そして伊勢の大神は、まず自分が生きていることに感謝し
  かく生きている宿命に感謝することを考える.

  現代人は、この神恩とそれへの感謝を忘れている.


     (出所:http://www.akafuku.com/f_noren.htm  ,2005/06/12)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【企業理念育成のヒント】

 伊勢名物「赤福」。
 だれもが一度は口にしたことがあるのではないだろうか。

 今週、ある人からお土産にいただいた。
 変らぬ味、期待を裏切らない味に満足しつつ、舌鼓を打つ。

 なぜ、この「赤福」は多くの人に愛されつづけているのだろうか?


 ■企業理念に基づく商品

 【赤心慶福】

   この4文字に込められた想いが、あの桜色のパッケージ
   そして「赤福」の商品文字(ロゴ)に込められている。


  >「赤心慶福」の究極は、提供する者とされる人々が、
  >まごころの授受によって幸福感を共有することです.
   
   この一文は、私が「赤福」を購入する理由と一致している。

   「赤福」をおみやげに購入した時に、受け取る人の笑顔が
   浮かんでしまうのは私だけだろうか。。


 【緻密到彼】
   
   あの桜色のパッケージを開けると表れるいつも変らぬ
   箱の中一面に広がる餡模様とあの餡の色。
   この4文字が変らぬ品質を保つ源。

 【自己定位】

   あの餡の味、下触り 他では出せない味を作り出す強みが
   ある。この4文字が、自社の強みを維持する源。


 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿