
「第九」を聞くとどうしても年末気分になってしまいます

それくらい毎年年末に日本では第九が演奏されているってことなんでしょうね。
先週 声を掛けていただき試写会に行ってきました。
エド・ハリスが破天荒なベートーヴェンを熱演していて、写譜師アンナとの師弟愛が
まるで史実かと思ってしまうくらい 上手いストーリーの運びでした。
またベートーヴェンに出会うことで人生が狂ってくるアンナをダイアン・クルーガー
が好演しています。アンナのボーイフレンド役、どっかで見た顔だなあと思ったら
「マッチポント」にも出ていたマシュー・グードでした。
天才に仕えていたら自分も才能があるかもと錯覚してしまいそうだけれど
天才についていくには才能がないと限界があり、苦しいものです。
ベートーヴェンの魂に触れる機会があったけれど そこから得ることが出来なかった
アンナや甥のカール

結局のところアンナは「COPYING BEETHOVEN」(ベートーヴェンをコピーすること)
でしか生きられないのです。
才能がなくても平凡でも人生は楽しめると私は思っています。
ベートーヴェンの隣の部屋で新作を誰よりも早く聞くことを楽しみにしているのよ、
と微笑むお婆さんがいいなあと思いました。