![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/e6/5f70dfa829f109a32d4a92183abe0f21.jpg)
レンタルして週末見てみました。
パリで暮らすごく平凡な青年グザヴィエは、就職に有利というありがちな理由からヨーロッパの交換留学システム“エラスムス計画”を使って、スペインのバルセロナへ留学します。
家賃を浮かすために部屋をシェアしているヨーロッパ各国からやってきた5人の若者らに
加わり、1年間の国際交流が始まります。イタリア人のアレッサンドロ、ドイツ人の
トビアス、デンマーク人のラース、英国人のウェンディ、スペイン人のソレダ、
それぞれの性格プラス国民性もあり、冷蔵庫内の物の置き方や掃除の仕方などの
違いに喧嘩をしたり、ピンチを皆でしのいで友情が芽生えたり、そこは騒々しくも
楽しい充実した日々を過ごすことになります。
こういう青春映画って、いいですね。
見ていて、大学時代に過ごした寮生活を思い出しました。
グザヴィエの恋人役はオドレイ・トトゥ。本作は「アメリ」出演以前に撮影され、
彼女は遠距離恋愛に不安を抱く、普通の女の子を演じています。
舞台設定がマドリッドではなく、バルセロナという特殊な都市にしたことで
単なる軽い青春映画で終っていないところがいいです。
カタロニア語で講義されるため、ちんぷんかんぷんのエラスムス学生が授業中に
手を上げて 標準語であるスペイン語で話して欲しいといいます。
先生は「君たちの気持ちも分かるが、君たちも私たちを知る必要がある」と。
ウェンディの弟が同居人たちをからかうシーンがあるのですが、イタリアや
スペインをどう見ているのか、とかドイツの微妙な話題とか、ステレオタイプでは
あるのかも知れないけれど ヨーロッパと一括りに出来ないぐちゃぐちゃとした部分を
垣間見た感じがしました。あと語学が出来るって大事だなあと改めて思いました。
グザヴィエが留学手続きの書き方が分からず四苦八苦したり、窓口をたらい回しに
されたり、“書類地獄”に巻き込まれるシーンも面白かったです。
公式サイト 日本版、英語版