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午後から飯田橋に観に行ってきました。
撮影中に橋から落下して歩けなくなったスタントマンのロイが家の手伝いでオレンジを
収穫していて木から落ち怪我をした5歳の少女アレクサンドリアに架空の物語を話し聞
かせ、自殺のためにモルヒネを調剤室から持ってこさせそうとする話。
兎に角、映像美、色彩の鮮やかさに目を奪われます。
4年かけて世界各地で撮影しただけあって、雄大なロケーションと色彩は凄いです。
これは映画館のスクリーンで見る価値があったなあと思います。
エンドロールで確認出来たのは、アフリカ、インド、スペイン、ポルトガル、イタリア、バリ、
フィジー、トルコ、ボリビア。帰宅後、公式サイトを見たら撮影した国が詳しく出ていました。
像で広大な美しい風景が見れますので、ご興味のある方は見てみて下さい。 公式サイト
恋人をスター俳優に取られ絶望し、死ぬことしか考えていないロイが語る架空のお話は
自身の恋敵への復讐も絡まって、登場人物がみんな死んじゃう、かなり暗い結末
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まだ5歳のあどけないアレクサンドリアに励まされて、なんとも情けない青年です。
原題「The Fall」。絶望の淵に落下しても、どんな悲惨な人生でも、生きていればこそ。
生きるって素晴らしい、生きていれば美しい世界に出会える。そんな幻想的な世界を
見せてくれたような気がします。
それにしてもアレクサンドラ役のカティンカ・アンタルーあっての作品だと思いました。
無邪気で愛らしくて、それでいてしっかりと意思を持っている強いところもあって、演技が
初めてとは思えないくらいの名演技でした。
アレクサンドリアの母と妹が見舞いにやってきて、彼女がいつ退院出来るのか、母親が
アレクサンドリアの通訳を経て担当医に聞くシーンが心に残っています。
彼女は幼心にも母が自分の労働力を期待しているのを感じています。だから医師が
「ギブスはもうすぐ外れるが完全に治るまで退院は出来ない。それからオレンジの収穫を
手伝うのはやめなさい。まだ小さいのだから また樹から落っこちてしまうよ」という
言葉をそのまま伝えることが出来ませんでした。恐らく母親が持ってきた籠の中にある
パンか何かを美味しそうだねと言っているよ、見たいなことを言ったのでしょう。
母親ははにかみながら担当医にそれを差し出すのでした。
移民の家族の中で、たどたどしいながらも英語を理解出来るのは自分だけ。
子供ながらにもそんなたくましい表情を一瞬見せた場面でした。