緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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ストレス

2021年04月07日 | 日記
4月から始まる「総合文化に親しむ講座」の入学式に行ってきました。
場所は大阪国際会議場(グランキューブ大阪)内の一番大きなメイン会場でした。

最初はカメラ教室講座、次はシニアの為の健康と医療の講座で、私がこの学校で学ぶのは一年ごとに間を開けて3つ目です。
去年はコロナで4月から開校できず、9月から始まっていました。
私は行っていなかったので、よく知らなかったのですが、行っていた人の話を聞くと、コロナ対策はなかなか厳しかったみたいです。

ソーシャルディスタンスを取る為に今までの教室は利用せず、新しく別の場所で教室を借りていたり、お昼は一人づつ前を向いての黙食だったそうです。
以前は同じ班の人同士で机をくっつけて、向かい合っておしゃべりしながら食べていたのです。
多分、今年度はマスク黙食になるでしょう。
感染を避ける為ならそれもやむなしで、そのこと自体のストレスは納得づくなので大したものではありません。

受講生の数も、今年度はソーシャルディスタンスを取る為に募集段階から減らしたそうです。
去年は、本来ならば4月開講予定だったので受講生数の調整が間に合わず、学校も密を避ける対策を取るのは大変だったと思います。

ところで、この学校に行くには大阪まで出なくてはならないのですが、前年度行っていた人は、そのせいで、ボランティア先で非難を受けたという話です。
その人、障害者の作業所でボランティアをしているのですが、大阪に行っていることがひょんなことから知られてしまい、「○○さんは大阪に行っています。あの人を同じ部屋に入れないで下さい」と施設長に 告げ口 告発があり、施設長から「大阪には行かないでください」と注意を受けたらしいです。

告発した人は精神障害者でしたので、異常に神経質で非科学的というのは分かるのですが、施設長の対応は疑問です。
私が施設長だったら、クレームを入れた人には「そうですか、○○さんに伝えておきます」とだけ言って、○○さんにはそういうクレームがあったこと、大阪に行っていることは人には知らせないようにとだけ言います。

実際、その施設長がボランティアに大阪に行くことを禁止することは矛盾がいっぱいなのだそうです。
というのも、その作業所、コロナ以前と同じ机の配列で密の状態で作業しており、知的障害者の中にはどうしてもキチンとマスクすることができない人もいるような環境なのです。
ほとんど問題の無い大阪行きを禁止するのなら、自分の施設の問題を先に解決しないといけないのです。

おまけに告発した当の障害者も、同じ県内とはいえ、まん延防止等重点措置の対象市の自宅から対象外にある施設に電車を乗り継いで来ているのです。
そんな人がなぜ、人が大阪に行ったと言って大騒ぎするのでしょうか。
たぶん、その人も、施設長も、テレビのようなメディアが「大阪の今日の感染者何百人」みたいなニュースを見て、大阪=行くと感染するかもしれない危険な場所と思い込み、○○さんはそんな大阪に行ったという点にのみ注目しているからかもしれません。

ちょっと調べれば(というかニュース番組をキチンと視聴すれば)分かることなんですが、大阪のような都会の場合、感染者の大半は20代30代で、感染経路もまた飲食店でのアルコールを伴う会食なんです。
最近は40代50代の感染者が増え始めていて、そうした中年層はすぐに重症化しているらしいです。
年齢を問わず一部の人の気分は完全に緩んでいますし、当然ウィルスの暴露量も多いでしょうから重症化しやすいということは十分にあり得ます。

でも同じ大阪にいても、常に不織布マスクをきちんと付け、ソーシャルディスタンスを取ってアルコールを伴う会食もせず、食べる時はマスク会食している人が、大阪に行ったというだけで同じ感染の危険があると言えるでしょうか。
大阪に行っただけで危ないのなら、大阪に住んでいる人達はどうなのか。

実際、あれだけ客で混みあう大阪梅田のデパ地下で働いている店員が、職場(デパ地下)で感染したというような話は聞いたことがありません。
電車内で感染したようなことも聞きません。
みんなマスクしているし、最低限しかしゃべらないし、換気も十分にしていますから。

私は思うのですが、障害者の作業所も、ボランティア活動も、シニアの生涯学習も、みんな不要不急の外出ではない筈です。
だからこそ、やみくもに恐れずに基礎的な感染対策の徹底が必要なわけで・・・。

告発を受けた人は作業所のボランティア活動にはやる気を全くなくしたそうです。
と同時に今年度、私が受けるのとは別の講座を受ける予定だったそうですが、本当に行っていいんだろうかと迷い始めていました。

思うにコロナだけでなく、今は二種類の人達が社会のストレス源になっているみたいです。
一つは道を歩いていて、10メートル先にマスクなしで歩いている人を見つけただけで恐怖で心臓をバクバクさせたり、『許せない』と悲憤慷慨するタイプの人。

もう一つは、友人や同僚といった仲間と集まって、飲みながらしゃべり倒す快感にどうしても抗えない人。
そういう人はどれだけ飲食店が努力しても、最終的には仲間内で舗道に座り込んでマスクなし飲食します。
見るだけでストレスですが逮捕するわけにもいかず、どうしようもないですね。