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奄美大島でバードウォッチング

2018年04月10日 | 野鳥
久しぶりにバードウォッチングツアーに行ってきました。
バードウォッチング専門の旅行社の奄美大島のツアーです。
鳥専門ですから鳥に興味のない人は何が面白いのか分からない旅行です。

私は一人参加です。全員で20名。内、関西から5名、関東から15名。
バスやホテルの部屋は、やはり一人参加の関東から来た女性と一緒でした。
ガイドは2名、一人は旅行社の鳥専門のガイド。もう一人は地元の野鳥に詳しいガイドでした。

飛行機は関西組が早く着き、関東組が来るまで、空港近くの大瀬海岸という海岸で探鳥しながら待ってました。

海岸だから、いるのは殆どシギチドリ類(いわゆるシギチと呼ばれている鳥)。
私はシギチはよく分からないし、また鳥があまりに遠くにいるので景色を楽しむことに専念してました。
この場所、一般観光客はまず訪れません。いかにもシギチが好みそうな所。




でも、初めてクロサギを見ました。
上の写真の手前の黒い鳥です。
左後ろにクロサギの白色型もいます。

クロサギ、眼がグリンとして、ちょっと面白かったです。




後になって、白色型のクロサギの写真も撮るんだったと反省。
白色のクロサギって「なんじゃ、それ」って感じですが、同じクロサギで、羽色が白いやつのことです。

私は双眼鏡で見ただけなので、とてもシギの識別まではできなかったのですが、ダイゼンがたくさんいたのは分かりました。
後でムナグロもいたという報告があって私は『う~ん?』。

というのも、ダイゼンとムナグロはとても似ているのですが、いる場所が違うのです。
ダイゼンは海辺、ムナグロは水辺が近い草地。
大瀬海岸は海辺ですからムナグロがいる筈はないんです。
てなことを、部屋が同室になった人とも後で話しました。
でも、自信のないことは沈黙です。詳しい人に聞かないと分かりません。

関東組と合流して、ガイドさんも加わり、空港近くの草地へ。
そこで見たムネアカタヒバリ。完全に保護色だから分かるかな?
タヒバリ類、以前は同じ場所でたくさん見られたらしいですが、今は少なくなったとか。

その代わりにいるのがイソピーです。

イソヒヨドリですが、南西諸島にはたくさんいるので、その辺りのバードウォッチャーから「イソピー」と軽く呼ばれています。雄も雌も、驚くほど美しい声で囀る鳥です。

ところで、今回の旅行で一つ、思い知らされたことがありました。
視力の悪化です。いえ、視力そのものは検査でも落ちてはいないのですが、見えなくなっているのです。
左目ですが、そもそも正常眼圧緑内障の上に、何度も瞬きしないとクモリがかかって見えないのです。
左の瞼の痙攣も異様に激しい・・・。
眼科でそのことは言っているのですが薬は効かないし。

今回、ツアーで鳥を見ていて、他の人が直ぐに見つける鳥を自分だけ見つけられないことが何度もありました。
とても情けない思いをしました。
ツアーも3日目くらいになると目が慣れるのか、見えるようになりましたが、それまではこんなにも見えなくなっていたのかと思い知らされました。
というわけで見逃した鳥も多いです。

そんな中で、比較的近くで、じっとしていてくれた鳥さんはズアカアオバトでした。
出会った場所は「奄美自然観察の森」です。
ズアカアオバトの写真をたくさん撮りました。



ズアカといっても頭は赤くないとのこと。
本土にいるのはただのアオバトですが、アオバトも、こんなに近くではっきり見たことはありません。
それで、一つ気がつきました。ズアカアオバトのお尻です。
見て下さい。細かいフリルのような羽毛で、フリフリのパンツ穿いているみたいです。
本土のアオバトもフリフリパンツ穿いているのか気になるところです。
でも、誰もアオバトのお尻を撮らないですね。

奄美大島でバードウォッチングと言えばルリカケスは欠かせません。
でも良い写真は撮れませんでした。
何度も出会うのですが全身をゆっくりとは見られないのです。

こちらは自然観察の森にある建物の壁に開いた穴を覗いているところ。
こうやって、営巣可能な穴なのかどうか確認するんだそうです。

これはリュウキュウサンショウクイです。
本土のサンショウクイより色黒です。

リュウキュウサンショウクイだけでなく、南西諸島の野鳥は基本的に色が濃いです。
ヒヨドリなんかもたくさんいますが色が濃いのです。

奄美大島の植物はやはり南国的です。
ヒカゲヘゴです。日本で一番大きいシダの仲間です。


モダマ。蔓性の豆の木です。サヤの長さは1メートルくらい。

オオシマウツギです。

シラタマカズラです。

リュウキュウヒメジャノメです。

野鳥だけではなく、こうした珍しい動植物についても、地元のガイドさんはさりげなく教えてくれました。


マングローブの原生林。観光で行けばカヌー体験もできるみたい。

野鳥について書けば、とても残念だったのは、自然観察の森の中で営巣中だったオーストンオオアカゲラをうっかり他所に行っていて見逃したこと。

でも同じ自然観察の森でアカヒゲとオオトラツグミを見ることができました。
アカヒゲです。




オオトラツグミです。餌のミミズを咥えています。




どちらも、簡単には見られない野鳥です。
ツアーには専門のガイドさんが2名付いていたこともあって見ることができました。

朝は1日目は5時30分、2日目は5時にホテルのロビーに集合で、帰ってから少々疲れを感じました。
お天気も雨勝ちで、思いの外寒かったです。
でも初めて会った同室の方は感じの良い方でした。

いろいろ反省することはありましたが、奄美でしか見られない野鳥が見られたのでそれで良しです。
1年に一度はこういうバードウォッチングツアーに行きたいものです。



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6 コメント

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Unknown (keba)
2018-04-10 18:07:41
奄美大島、よかったでしょ?
あたしたちは海の人なので、ここではカヌーやダイビングでしたが
金作原原生林では、恐竜時代に戻ったみたいな景色をみました。
この前後に我が家の旅行記があります
https://blog.goo.ne.jp/kebaneco/e/7cc0ad6b023c77fe6aa5abd191c50452

鳥は全くノーマークだったので、こんなにいろんな鳥がいるなんて知らなかった。
白いクロサギとかなんやのそれ?って感じだし
ズアカアオバトのお尻、確かにフリフリパンツ。
また行きたくなってきました
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白いクロサギ (しまそだち)
2018-04-10 18:36:09
存在は、知っておりましたが、本物(写真)を見たのは、初めてです
嘴 少し大きめですね
賑やかな 観察しがいのある海岸です

見たことも無い鳥が 沢山
色鮮やかな 鳥が 多いのは奄美ならでは

イソヒヨドリが 居るヮ
先日 こちらでも見かけました
ええ声でさえずりますね 
 
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keba様 (みどり)
2018-04-10 21:34:36
旅行記、読ませていただきました。
楽しい雰囲気がビンビン伝わってきました。
鳥飯、私達も食べましたよ。
ホテルの朝食のバイキングにもありましたし、お昼に入ったレストランでも食べました。
不思議な食べ物って感じで。

カヌー、ちょっと恐そう。
原生林、凄かったですね。
奄美周辺は世界中でそこにしかいない野鳥が見られます。
今度行かれる時はルリカケスは見てください。
森の中で、よく飛んでます。

焼酎、実は兄が黒糖焼酎好きで、奄美の焼酎ばかり家にゴロゴロあります。
ルリカケスという名の焼酎もあるのですが、その話を地元のガイドさんにすると、ルリカケスは徳之島産の焼酎で、しかも徳之島にはルリカケスはいないんだそうです。
でも、とても美味しい焼酎(ラム酒)だそうで、そちらもお試しあれ。

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しまそだち様 (みどり)
2018-04-10 21:40:40
クロサギが見られるとは思ってなかったのです。
シギチに詳しい人に言わせると、その日の大瀬海岸には特に珍しい鳥は出ていなかったとか。
イソヒヨドリは多かったです。
でも、その辺り固有の鳥がやはり見たかったので、色々と堪能させてもらいました。
楽しかったです。
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鳥見 (あるばとろす)
2018-04-14 18:33:52
久しぶりの鳥のツアーに行けて良かったですね。見たことのない鳥がたくさんで、羨ましいです。詳しいガイドさんがいると旅が何倍も楽しくなりますね、最近双眼鏡を新しいのに変えました。ニコンの軽くて明るいやつです。私も瞼の痙攣がひどいです。年ですねえ〜!😩
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あるばとろす様 (みどり)
2018-04-14 21:49:00
しんどかったけど楽しい旅行でした。
ガイドさんがベテランで、鳥を見つけて見せるのが上手かったです。
皆さん、良いカメラをお持ちで、私も新しいカメラがほしくなりました。
腕が悪いと思っていたけれど、鳥に関してはカメラが悪かったのかもと思い始めました。
カメラも双眼鏡も、機材は年々良くなりますね。
瞼の痙攣、疲れから来ているみたいですが、治りませんね。
来年は石垣島かな~。
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