緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

久しぶりに着物

2018年03月10日 | 着物
カメラ教室の行事が修了式を残して終わり、やっと日常が戻ってきた感じ。
それで日常生活の記事です。

高知にいる友人が仕事で大阪に来たのでランチの約束をしました。
そこでカジュアルな普段着物を着て出掛けることに。
帯もお太鼓ではなく半幅帯です。

西陣の紬で、ネットで安く買ったアンサンブルなのですが、アンサンブルで着ると季節柄、色合い的に重く、何か別の羽織はないかと探し、絞りの羽織を羽織って見ました。

この羽織、母のものだった羽織です。
だから、よく言えばアンティークな雰囲気。
悪く言うと「昭和」を引きずっています。

この日、ポカポカ陽気だったので、これじゃマズイと思い、もっと軽めの着物をと思ったのですが時間がすでにありませんでした。

で、思い出したのが私が20代前半頃に作ってもらった綸子のサーモンピンクの羽織。
60代で着るのはどうかとも思いましたが春めいていて良いかと着ることにしました。

時間がなかったので帰宅してから写真を撮りました。

「なんだかなぁ」ですが、この日はこれでOKということにしました。
手持ちの着物は限られているので、それなりに着て行くしかありません。

                    

話は変わって、最近みーちゃんの写真をアップしていなかったので久しぶりにアップです。
まずはワイルドなみーちゃん。


もう一つは下心がありそうなみーちゃんです。

みーちゃん、老いてますます元気です。


最後の写真はキューピーから届いた株主優待。

左上の「白湯スープの素」、家にあった野菜を使って作ってみましたが意外にイケました。






初めての綛上げ

2018年03月01日 | ボランティア
先日、いつもの小学生相手の昔の暮らし体験のボランティアに行った時のこと。
その日は、本当は朝からの筈だったのですが、その日に文化財収蔵館に来る予定だった子供達がインフルエンザで学級閉鎖になって中止。
昼からのボランティアの研修にだけ出掛けました。
行くと「今日はカセアゲしましょう」と。
私は『えっ、? カセアゲって何?』状態。

聞いてみると、ボランティアの糸車体験で子供達に紡いでもらってできた糸を、綛上げ台を使って綛にする、そういう作業のことだったのです。
4年このボランティアをやってますが、綛上げは初めてでした。
たぶん、去年も一昨年も先一昨年も、私はこの作業の日には行ってなかったのだと思います。

ところで、タイトルの「綛」という字、読めたでしょうか。
「カセ」と読むわけですが、恥ずかしながら私はこんな漢字を知りませんでした。
「カセ」の意味の方も、何かの単位みたいなものじゃなかったかと漠然としたもの。

綛は、これです。

一本の糸を輪状にして纏めたものです。

この冬の間、子供達に糸車で糸を紡ぐ体験をしてもらってましたが、その活動もそろそろ終盤。
糸車の錘(つむ)に巻き取ってあった糸を集めて一本の糸にし、綛の状態にすることになったのです。

これが綛上げ台です。


綛枠に糸が巻き付いている状態。

糸は綛上げ台のハンドルを回して錘から巻き取っていってます。向こうにも沢山の錘が見えます。

ハンドルを回して糸を巻き取っているところ。


錘はすべて巻き取って綛を作りました。
出来上がって並べた綛。


こうやって綛にした状態で藍や茜で染めるのです。

綛上げ自体は簡単な作業です。
ただ、巻き取る糸は昔の暮らし体験で小学生に作ってもらったもの。
極端に細かったり、逆に太かったり、糸とは言えない綿のかたまりだったり。
それを直すのに手間がかかりました。

昔の暮らし体験のボランティアも、少しづつ経験が積みあがってきています。