間もなく、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線がその一世紀の歴史を閉じる。
銀河線 95年の歴史に幕(十勝毎日新聞)
先程、NHKのニュースで北見駅9時半発の同駅発最終列車の発車を生中継していた。
3両編成の白い気動車は、別れを惜しむ地元の人や日本中から馳せ参じた鉄道ファンで満席だったが、
車内や駅がしんみりとした静かで穏やかな雰囲気に包まれていたのがテレビ画面からも伝わってきた。
やるだけやった。でも、だめだった、残せなかった…
そんなやるせなさもあると思うが、
それでも最後まで安全運行でふるさと銀河線の有終の美を飾ってやりたいと願う人々の想いが天に通じたか、
涙雨に包まれて最後の列車が北見駅を発車していった。
僕もテレビの前で最後の列車に手を振った。
僕が初めて一人旅に出たのは、今から十数年前。
大学に合格した春休み、青春18きっぷを手に九州から2日掛かりで向かった北海道。
そのとき池田から乗ったふるさと銀河線の印象は「…な~んにもない大地って、こういうのか。」
一面続く平原を、原野を、渓谷を気動車はトコトコ走る。
終着の北見が近づく頃には平原の彼方に日が沈み、
群青色の残雪の中をひた走る気動車の旅に初めて知る「孤独」を噛み締めた。
あれから、あちこち旅をして、それなりに旅慣れた僕は旅先でも孤独や寂しさを感じることもなくなった。
でも、テレビで闇の中に消えていく気動車のテールランプを見ていて、あの時の「寂しいな」を想い出したんだ。
寂しいよ。なくなるなんていやだよ。…また、ふるさと銀河線に乗りたいよ…
北海道ちほく高原鉄道の廃止後、同鉄道の気動車はあるものは民間に売却され(買った人、何に使うんだろう?)、
あるものは現地で保管され鉄道資料館の施設の一部となり走り続ける。
そして、2両の気動車が、遠くミャンマーに譲渡され海を渡る。
…これは、乗りに行くしかないでしょう?ミャンマーへ!
いつか会いに行くぞ。ミャンマーへ、僕に旅情を教えてくれた気動車に会いに!
あと30分ほどで、最後の列車が北見駅に着く。
さようなら、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線。
暑い国でまた会おう!
銀河線 95年の歴史に幕(十勝毎日新聞)
先程、NHKのニュースで北見駅9時半発の同駅発最終列車の発車を生中継していた。
3両編成の白い気動車は、別れを惜しむ地元の人や日本中から馳せ参じた鉄道ファンで満席だったが、
車内や駅がしんみりとした静かで穏やかな雰囲気に包まれていたのがテレビ画面からも伝わってきた。
やるだけやった。でも、だめだった、残せなかった…
そんなやるせなさもあると思うが、
それでも最後まで安全運行でふるさと銀河線の有終の美を飾ってやりたいと願う人々の想いが天に通じたか、
涙雨に包まれて最後の列車が北見駅を発車していった。
僕もテレビの前で最後の列車に手を振った。
僕が初めて一人旅に出たのは、今から十数年前。
大学に合格した春休み、青春18きっぷを手に九州から2日掛かりで向かった北海道。
そのとき池田から乗ったふるさと銀河線の印象は「…な~んにもない大地って、こういうのか。」
一面続く平原を、原野を、渓谷を気動車はトコトコ走る。
終着の北見が近づく頃には平原の彼方に日が沈み、
群青色の残雪の中をひた走る気動車の旅に初めて知る「孤独」を噛み締めた。
あれから、あちこち旅をして、それなりに旅慣れた僕は旅先でも孤独や寂しさを感じることもなくなった。
でも、テレビで闇の中に消えていく気動車のテールランプを見ていて、あの時の「寂しいな」を想い出したんだ。
寂しいよ。なくなるなんていやだよ。…また、ふるさと銀河線に乗りたいよ…
北海道ちほく高原鉄道の廃止後、同鉄道の気動車はあるものは民間に売却され(買った人、何に使うんだろう?)、
あるものは現地で保管され鉄道資料館の施設の一部となり走り続ける。
そして、2両の気動車が、遠くミャンマーに譲渡され海を渡る。
…これは、乗りに行くしかないでしょう?ミャンマーへ!
いつか会いに行くぞ。ミャンマーへ、僕に旅情を教えてくれた気動車に会いに!
あと30分ほどで、最後の列車が北見駅に着く。
さようなら、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線。
暑い国でまた会おう!