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コソボ、独立へ

2008-02-17 | 時事
写真:マケドニアの首都スコピエ駅を発車するコソボ行き国際列車

もうすぐ、コソボが独立宣言するようです。

コソボが独立宣言へ 議会が本会議招集(共同通信) - goo ニュース

ネットのニュース画像では、コソボの“首都”プリシュティナでアルバニア系住民がアルバニア国旗を掲げて、早くも独立を祝い喜んでいる様子が報じられていた。

一方、独立される側のセルビア政府は外交・経済面の対抗措置も検討中という。
コソボ独立を承認する国に対しても何らかの対抗措置が取られると思われ、ということはもし日本がコソボ独立を承認した場合、日本とセルビアの関係が悪化することもあるのだろうか?

年末年始休暇の旧ユーゴ諸国を巡った旅で出会い、友達になったセルビアの友人から今日、メールが届いた。
「コソボのことを、とても心配している」
と書かれていた。
「またセルビアに遊びに来てくれ、また会おう」とも。

僕もまた会いたいよ、また行きたいよセルビアに。
マケドニアにもクロアチアにもまた行きたいし、バール鉄道の切符が取れずに行きそびれたモンテネグロにも改めてまた行きたいし、まだ行ったことのない旧ユーゴ諸国のスロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナにも行きたい。
そして、コソボにも。

コソボ強行独立を目前にして、不安が高まっているであろうセルビアと旧ユーゴスラヴィア、バルカン半島。
どうか彼の地に平和が訪れますように…!
友よ暫し待っていてくれ、必ずまた会いに行くよ!何しろ、ベオグラード駅のカフェで奢ってもらったビールのお返しをしないといけないからね。


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COUNTER from 07 NOV 2007

島原鉄道 冬の海

2008-02-17 | 旅行
写真:島原鉄道最後の冬 加津佐駅に佇むキハ2006(旧島鉄色)

3月末に南線(島原外港~加津佐間)が区間廃止される島原鉄道。
昨年暮に、廃止区間に日時限定で入線した旧型ディーゼルカー「キハ20形」に乗ってきたが、
「まだまだ乗り足りん!島原鉄道の最後の冬とキハ20、もっと乗りたいぞ!」
という訳で、また乗りに行きました。

平成20年2月16日土曜日
朝、まだ真っ暗なうちに自宅をクルマで出発して一路熊本港へ。
駐車場にクルマを置いて、九商フェリー島原港行きの7時発始発便に乗船。

熊本港から島原まで所要1時間。
海風がとにかく寒いのでプロムナードデッキには出ず、2等船室でNHKニュースなんぞを見ながらうつらうつらしているうちに雲仙・平成新山が目の前に迫ってきた。


平成新山の頂上が薄っすら冠雪している。
「今年の冬はホントに厳冬なんだなぁ!」

寒さに震えながら船を降り、フェリーターミナル近くの島原外港駅へと向かう。


ちょうど駅の横の踏切が鳴り出して…

前回乗った「たらこ」こと全身朱色一色の“首都圏色”キハ2008の第105列車が到着した。

今から急いで改札を通れば、この「たらこ」に乗って南線の終着駅加津佐まで行けるが、敢えて見送る。1時間後にもキハ20の加津佐行き列車があるので、のんびり行く事にする。
「後でも出来ることは、今しない」これが休日の正しい過ごし方、でしょ?

かくして勝手知ったる島原外港駅近辺の裏道を歩いて、隣の南島原駅へ。ここが南線限定運転のキハ20の始発駅。

南島原駅構内にはキハ20ファミリーがゴロゴロしている。旧型ディーゼルカーファンが見たら涙が出そうな光景なのだが、3月末の南線廃止後はキハ20も仕事がなくなり全車が廃車となる運命だという。
もったいない話だが…どこかの鉄道でもらってくれないかな?

やがて次の加津佐行き第109列車となるキハ20が入線してきた。
「三本ヒゲ」がチャームポイントの旧島鉄色のキハ20006だ。





かつては諫早駅から国鉄の準急列車と連結して長崎本線に乗り入れ、博多駅まで直通運転をこなしていたという「三本ヒゲ」、国鉄の特急電車をイメージしたと思しき塗装のせいか、きりりと精悍に見える。

車輌のスナップ撮影を済ませて車内に入ると、冬の時期はディーゼルカー独特のやわらかい車内暖房がありがたい。
ショルダーからペットボトルのお茶(本当はアルコールがいいんだけど、今日はクルマで来てるからね)と先日購入したばかりの新刊本「天才の発想力 -エジソンとテスラ、発明の神に学ぶ-」(テスラ研究所所長の新戸雅章さん著)を取り出し、乗り鉄体勢準備完了。9:03、南島原発車。


さっき15分程かけて歩いてきた島原外港駅まで僅か3分で戻り、廃線予定区間へと入って行く。車窓には雲仙普賢岳平成新山の威容と、土石流災害の爪痕。




平成新山の山裾を離れると、有明海と天草の島影が車窓に広がる。
この海が次に碧く輝く夏には、もうここに鉄路は走っていない。


走り始めて小一時間、原城駅で今朝見送った「たらこ」の折り返し列車と交換する。
色違いのキハ20同士が、一瞬顔を合わせる。


キハ20はワンマン運転ではなく車掌さんが乗務しているので、車内検札もちゃんとある。
ちなみに今回も定価運賃の半額以下で乗れるキハ20限定の南線往復1000円きっぷのお世話になりました。




車窓に白浜海水浴場の砂浜が近づいてくると、終着駅加津佐に到着。




キハ20は加津佐駅で折り返し南島原へと帰るまで30分ほど停車する。
停車中にホームに降りて、この前来たときに一緒に遊んだ駅ねこちゃんがいないか探すが、今日は姿が見えなかった。
「寒いからねぐらに隠れてるのかな?残念」






加津佐駅の裏手には断崖の下に海水浴場とバンガロー村があるのだが、この時期は当然ながら寂しい無人の砂浜が広がるのみ…と思いきや、サーファーの姿がチラホラ。
「夏には島原鉄道の列車に乗って海水浴に来る人も多かったんだろうな。」海水浴列車の想い出の夏は、もう二度と戻らない。


冬の海を眺めてから、またキハ20に乗り島原へ戻る。


キハ20の車窓に切り取られた、島原鉄道の風景。
走り去る風景をしっかりと、瞼の裏に焼き付けたい。そう思い、僕はただ車窓を見ていた。



雲仙普賢岳噴火災害の土石流から鉄路を守るべく建設された安新大橋を渡って、キハ20は島原に帰って来た。

南島原駅でキハ20を待っていた諫早行き列車に乗り換えて、島原駅へと向かう。


この見事な和風建築が、島原駅。
とても駅とは思えないこの豪奢な建物が建てられた平成元年頃、島原鉄道は沿線高校生の通学需要が旺盛で運営が軌道に乗っており、「地方ローカル私鉄の優等生」と呼ばれていた記憶がある。
その後の雲仙普賢岳噴火災害にも負けず、甚大被害を被った地元の先頭に立って奇跡の復興を成し遂げるも、その後の利用者減少には太刀打ちできずに南線を廃止することになろうとは、この島原城をモチーフにした駅舎が建てられた頃には誰が想像し得たであろうか?
そして今、日本全国には島原鉄道同様に利用者の減少で廃止の瀬戸際に立つローカル鉄道が数多く存在する。
いつの間にか日本全土を覆った「経済第一」「効率最優先」「利益重視」の潮流の元で、恐らく今後それらローカル鉄道のほぼ全てが消滅するであろう。

だが、「本当にそれでいいのか?」

鉄道は単なるインフラではない。それは日本人の心までもを結びつけ、国土を縦横無尽に駆け抜ける「繫がりの象徴」でもあった筈だ。
「効率が合わないから」「儲からないから」という理由だけで、我々は日本人の心の繫がりの象徴を断ち切ろうとしているのではないか…?

世間知らずの鉄道オタクの大袈裟で勝手な理屈であるのは解かっている。でも、そう思えてならないのだ。「日本がちぎれる」ような危機感を心のどこかで感じているのだ。
だからと言って、どうすればいいのか?国がローカル鉄道を公的に支援するのか?ただでさえ借金漬けの財政なのに、どこからカネを持ってくるんだ?

「ああ、わからない!!」

考えても答えなんか見つからない。今の僕に出来るのは、消え去りそうなローカル鉄道に時々乗りに行って、少しでも輸送人員増と増収に貢献すること位だ。
それこそ「焼け石に水」を地で行く行為なのは解かり切っているのだけど。




せっかく久し振りに気持ちよく冬晴れた休日だ、考え込んでいても仕方がないので歩いて帰ろう。
島原駅前の通りを真っ直ぐ進むと、坂道を登った先に島原城がそびえている。
漆喰の白壁が青空に映えて美しい。

島原城の近くには昭和レトロなアーケードの商店街がある。ここを突っ切って行くと島原港へと抜けられるらしい。
アーケードにはこんな洒落っ気のある看板を出した映画館もある。残念ながら閉館してたけど。


アーケードの外れをさらに進むと、路地裏に迷い込んだ。
市場や路地裏をほっつき歩くのが大好きな僕としては嬉しい展開。更に嬉しいことに、近くに名水の湧く水源があるらしく看板が出ている。
民家の軒先にひっそり、こんこんと湧き出ていた「浜の川湧水」。



柄杓ですくって飲んでみたけど、実にすっきりとした柔らかい水でした。美味なり。
島原市内にはこういった湧水がいくつもあり、島原湧水群は「名水百選」の一つに選ばれているとのこと。
忍野八海みたいな水深10メートルがぱっくり口を開けてる凄い水源も面白いけど、こういう地域に溶け込んだ湧水もいいね」

名水を堪能してから島原港フェリーターミナルに戻り、熊本行きフェリーに乗船。
出航後、すぐにプロムナードデッキをカモメの大群が取り囲んで餌をねだり、大変な騒ぎに。


この前に来た時もカモメの餌おねだりが凄かったけど、こいつら飛び方とまとわり付き方が上達してるな!あれからずっとフェリーを追いかけて練習してたのか」



なかにはこんなちゃっかり者も。
デッキの手摺にとまって悠々と餌をもらうカモメ。肝が据わってます。

冬の有明海航路名物の、このカモメ達は4月までここで越冬してフェリーを追いかけて来るそうだから、3月末の島原鉄道南線廃止までにはまた会えるね。
うん、廃止までにまた乗りに行くよ。島原鉄道南線(島原外港~加津佐間)と、旧型ディーゼルカー「キハ20」。
最後の日まで、一生懸命走ってくれよ、また会おう!

 
島原鉄道南線(島原外港~加津佐間)廃止まであと44日

おまけ映像:

熊本港に到着する前に、後から来た超高速カーフェリー「オーシャンアロー」に追い抜かれた。
こちらの通常型フェリーの半分の時間で有明海を横断する「オーシャンアロー」、こういう速いカーフェリーが種子島航路にも就航してたらロケット見物でクルマを航送する際に便利なのにな。

ところで先週にその種子島から打ち上がる予定が延期されたH-IIAロケット14号機と超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)はその後どうなったかな?
仕切り直しの打ち上げが決まったら、今度こそ見に行きたいんですが。ガンバレ中の人。
きずな/H-IIA14号機特設サイト(JAXA)

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COUNTER from 07 NOV 2007