写真:夕闇迫る さかもと八竜天文台のドーム
僕の暮らす熊本県八代に程近い山の上に、天文台があります。
でも、何故か今まで一度も行ったことがありませんでした。
…行き方がよくわからなかったんです(申し訳ない!ネットで調べりゃすぐわかりそうなもんだが。我ながら、何でこんなに不精なんだろう)。
で、この週末土曜日の夜に、職場の隠れ宇宙ファンSさんに連れて行ってもらいました。
以前からSさんには「ここには行っておいた方がいい!素晴らしい天文台だから!」とご推薦頂いてたのです。
日暮れ近くにSさんと落ちあって、クルマに同乗させてもらい国道219号線を八代市街から人吉市方面へ走ること暫し。
球磨川に沿って219号線を走っていると、星の電飾の案内標識があるので、天文台への道はすぐに分かりました。
しかしここからが難所。
街乗り用のクルマのエンジンが悲鳴をあげるような、舗装されているのが救いのつづれ折りの山道を登って登って、文字通り山のてっぺんを目指します。目指す天文台は本当に山頂にあるようなのです。
「ギアがローでも登れなくなったら、僕は降りて後ろからクルマを押すパターンですねこれは」
「いいよいいよ、イザとなったらギアをバックに入れて登るから。バックはローよりトルク出るよ」
「…Sさん、バックで坂を登った経験があるような口調ですね。まさか本当に…」
「まぁねー。フッフッフ」
「………お見それしました」
幸い、バックで登ることにはならずに無事に山頂に到着。
「うわー!本当に山の上にある天文台なんだ!」
「そうだよ。ここは八竜山という“八代を見守ってる竜の山”のてっぺんなんだね」
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臼田さん以上に険しい場所ですが、その分景色も素晴らしい。
でも、日が暮れたら雲が出てきてしまった。星見は厳しいかも?
天文台の建物に入ると、館長さんが出迎えて下さいました。
早速、大ドームに据えられた望遠鏡で星見を…と思いきや、
「やっぱり雲が出てますね~、雲が晴れるまで、夜景を見てみましょうか」
という訳で、ドーム脇の通路に屈折望遠鏡や双眼鏡を据えて、地元八代市の夜景を観測。
Sさんは据えられた望遠鏡の機材に興味津々。
館長さんの説明によると「休校になった地元の学校にあった屈折望遠鏡です。今ではもう廃版になった五藤光学の製品で、古いけれどとても精度がいいんですよ。」とのこと。
そういえば昔、小学校の理科準備室にこういうレトロな望遠鏡があって憧れたなぁ…
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結局そのまま雲は晴れず、ドーム内でプロジェクター投影で今夜見えている筈だった星空の解説を伺いました。
もう今夜辺りから「ふたご座流星群」も見えているんですよねぇ。
残念ながら星空をドーム内の大屈折望遠鏡(反射望遠鏡ではなく屈折望遠鏡です!これだけ大口径の屈折望遠鏡を見るのは三鷹の国立天文台以来だ)で覗くことは叶いませんでしたが、山の上の素敵な天文台の雰囲気と館長さんの親身な解説に大満足でした。
次回に期待、今度、よく晴れた夜にまた山を登ってくるぞ…!
「館長さん、今夜はありがとうございました。
また伺います。今度はこの望遠鏡で星空が見られるように、天気のいい夜に来ますね」
「どうぞまたおいで下さい、お待ちしてます」
「ありがとうございます…それにしても、これだけ山の上だと星も凄まじくよく見えるんでしょうねぇ。それに、標高が高いから種子島からのH-IIAロケット打ち上げもよく見えるんじゃないですか?」
「ええ、見えますよ。固体燃料ロケットブースター(SRB-A)の切り離しもはっきり見えますよ」
「ええ~!それはいいなぁ~!!僕、いつも打ち上げは現地まで見に行くんですけど、行けないときはこちらで遠隔観測したいなぁ!」
さらに、屈折望遠鏡で国際宇宙ステーション(ISS)の写真も撮影されてるそうで、ハッキリ機体の形が判るISSの写真を見せて頂きました。
「これも凄いー!今度、HTVやソユーズがISSに接岸しようとしてるときにこの上空を通ったら、見に来ますね絶対!!」
大満足で山を降りて、Sさんと2人で「大人の科学少年同士の乾杯」をしようと八代の街に繰り出します。
さっき、天文台から望遠鏡で観測した街明かりの中で飲むなんて何だか不思議な気分で楽しい。暫し科学少年に戻ったSさんと一緒に、グラスも進みます。
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締めは抹茶を頂きました。
お酒の最後に薄茶一服というのも、また佳き哉。
晴れた冬の夜には、また山道を登って八竜天文台に行こうと思います。この次は、山の上にそびえるドームから星を見るぞ!
→さかもと八竜天文台
僕の暮らす熊本県八代に程近い山の上に、天文台があります。
でも、何故か今まで一度も行ったことがありませんでした。
…行き方がよくわからなかったんです(申し訳ない!ネットで調べりゃすぐわかりそうなもんだが。我ながら、何でこんなに不精なんだろう)。
で、この週末土曜日の夜に、職場の隠れ宇宙ファンSさんに連れて行ってもらいました。
以前からSさんには「ここには行っておいた方がいい!素晴らしい天文台だから!」とご推薦頂いてたのです。
日暮れ近くにSさんと落ちあって、クルマに同乗させてもらい国道219号線を八代市街から人吉市方面へ走ること暫し。
球磨川に沿って219号線を走っていると、星の電飾の案内標識があるので、天文台への道はすぐに分かりました。
しかしここからが難所。
街乗り用のクルマのエンジンが悲鳴をあげるような、舗装されているのが救いのつづれ折りの山道を登って登って、文字通り山のてっぺんを目指します。目指す天文台は本当に山頂にあるようなのです。
「ギアがローでも登れなくなったら、僕は降りて後ろからクルマを押すパターンですねこれは」
「いいよいいよ、イザとなったらギアをバックに入れて登るから。バックはローよりトルク出るよ」
「…Sさん、バックで坂を登った経験があるような口調ですね。まさか本当に…」
「まぁねー。フッフッフ」
「………お見それしました」
幸い、バックで登ることにはならずに無事に山頂に到着。
「うわー!本当に山の上にある天文台なんだ!」
「そうだよ。ここは八竜山という“八代を見守ってる竜の山”のてっぺんなんだね」
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臼田さん以上に険しい場所ですが、その分景色も素晴らしい。
でも、日が暮れたら雲が出てきてしまった。星見は厳しいかも?
天文台の建物に入ると、館長さんが出迎えて下さいました。
早速、大ドームに据えられた望遠鏡で星見を…と思いきや、
「やっぱり雲が出てますね~、雲が晴れるまで、夜景を見てみましょうか」
という訳で、ドーム脇の通路に屈折望遠鏡や双眼鏡を据えて、地元八代市の夜景を観測。
Sさんは据えられた望遠鏡の機材に興味津々。
館長さんの説明によると「休校になった地元の学校にあった屈折望遠鏡です。今ではもう廃版になった五藤光学の製品で、古いけれどとても精度がいいんですよ。」とのこと。
そういえば昔、小学校の理科準備室にこういうレトロな望遠鏡があって憧れたなぁ…
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結局そのまま雲は晴れず、ドーム内でプロジェクター投影で今夜見えている筈だった星空の解説を伺いました。
もう今夜辺りから「ふたご座流星群」も見えているんですよねぇ。
残念ながら星空をドーム内の大屈折望遠鏡(反射望遠鏡ではなく屈折望遠鏡です!これだけ大口径の屈折望遠鏡を見るのは三鷹の国立天文台以来だ)で覗くことは叶いませんでしたが、山の上の素敵な天文台の雰囲気と館長さんの親身な解説に大満足でした。
次回に期待、今度、よく晴れた夜にまた山を登ってくるぞ…!
「館長さん、今夜はありがとうございました。
また伺います。今度はこの望遠鏡で星空が見られるように、天気のいい夜に来ますね」
「どうぞまたおいで下さい、お待ちしてます」
「ありがとうございます…それにしても、これだけ山の上だと星も凄まじくよく見えるんでしょうねぇ。それに、標高が高いから種子島からのH-IIAロケット打ち上げもよく見えるんじゃないですか?」
「ええ、見えますよ。固体燃料ロケットブースター(SRB-A)の切り離しもはっきり見えますよ」
「ええ~!それはいいなぁ~!!僕、いつも打ち上げは現地まで見に行くんですけど、行けないときはこちらで遠隔観測したいなぁ!」
さらに、屈折望遠鏡で国際宇宙ステーション(ISS)の写真も撮影されてるそうで、ハッキリ機体の形が判るISSの写真を見せて頂きました。
「これも凄いー!今度、HTVやソユーズがISSに接岸しようとしてるときにこの上空を通ったら、見に来ますね絶対!!」
大満足で山を降りて、Sさんと2人で「大人の科学少年同士の乾杯」をしようと八代の街に繰り出します。
さっき、天文台から望遠鏡で観測した街明かりの中で飲むなんて何だか不思議な気分で楽しい。暫し科学少年に戻ったSさんと一緒に、グラスも進みます。
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締めは抹茶を頂きました。
お酒の最後に薄茶一服というのも、また佳き哉。
晴れた冬の夜には、また山道を登って八竜天文台に行こうと思います。この次は、山の上にそびえるドームから星を見るぞ!
→さかもと八竜天文台