←その6からの続きです
平成22年12月30日
函館での一夜が明けて、今日は先ずは朝市へ直行!
函館駅前から「湯の川」方面行きの路面電車に乗って、新川町停留所で下車。
すぐ近くにはこだて自由市場があります。
観光地化されていない、地元の人が買い物に来るような場所です。とにかく海産物が豊富、そして安い!
ここで我々宇宙クラスタ鉄道部は、刺身を沢山買い込んで豪快にその場で朝食として頂きました。
市場の人も親切で、食事できるように場所を開けてくれた上に包丁まで貸して頂き、感謝!
そして、新鮮な刺身はやっぱり美味しい!文句なし!!

で、気が付くとこの有様。
「食べる前に写真撮っとくの、忘れてた…」
朝市での海の幸を堪能してから、鉄道部メンバーと別れて僕は北海道を離れます。
今日も青春18きっぷで、鈍行と青函トンネル区間だけ乗れる特急を乗り継いで、さらば北海道。
途中、蟹田駅で青森/新青森―八戸間の新幹線Wきっぷを購入(6千円也)。
これはJR九州の2枚きっぷ同様の2枚綴りの回数券で、1人での往復利用も2人での片道利用も出来るというもの。
その新幹線Wきっぷを使って、青森到着後は今回の旅の主目的のひとつである東北新幹線新開業区間の乗り初めです!
平成22年12月4日に開業したばかりの東北新幹線の八戸―七戸十和田―新青森間。
これにより東北新幹線は遂に全区間が開通しました。
新幹線が、東北の最北端まで到達したのです!

東北新幹線最果ての新青森駅に、誇らしげに並ぶE2系「はやて」。
だがしかし、新幹線は更に北を目指します。

新青森駅から先へも、新幹線の線路は続いています。ここから先はもう北海道新幹線の区間です!
現在、青函トンネルを通って新函館駅までの工事が行われています。2015年度には、新幹線は津軽海峡を越えて北海道に上陸する予定です。
ここから先へ、北海道へと、新幹線として甦った「はやぶさ」が北上していく雄姿を拝める日が来るのも、そう遠いことではないのです。
今日はまだE5系「はやぶさ」に乗ることは出来ませんが(「はやぶさ」は平成23年3月5日に東北新幹線最速の列車として再デビュー予定)、
「はやて」に乗り込んで新開業区間の乗り初めをします。
新青森15:42発東京行き「はやて32」号、発車!

この「はやて32」号は速達タイプの列車なので、七戸十和田駅には停車せずに八戸駅まで一気に駆け抜けます。
青森の街並みの遠望が流れ去った車窓には、いつしか懐かしい田園の風景が…
そう、ここは僕が昔、学生時代に幾度も訪れた南部縦貫鉄道のレールバスから見た車窓のすぐ近くなのです。

東北本線の野辺地駅と、七戸の町とを結んでいた南部縦貫鉄道。
可愛らしいレールバスが走ることで知られていた、ちいさなローカル鉄道でした。
それでも鉄道としての構想は雄大で、いずれ延伸開通する東北新幹線に設置される七戸新駅に乗り入れを行い、野辺地を介して下北方面への旅客輸送を一手に担うという夢を描いていたのです。
「いつの日か、新幹線が来る日まで…!」
モータリゼーションの荒波をもろに受け、年々苦しくなる状況にも負けず健気に走っていたレールバスですが、七戸の町に新幹線がやって来るのは余りにも遅かった…
新幹線接続輸送の夢は叶わず、南部縦貫鉄道は平成9年にレールバスの運行を休止、その後鉄道は廃止されました。
でも、今でもレールバスは、彼を愛する多くの人たちの手によって守られ、旧七戸駅構内で元気に余生を過ごしています。
→追憶の線路を求めて ~レールバスとあそぼう! 想い出の南部縦貫鉄道編~
「僕も、また今度ゆっくり七戸駅にレールバスに会いに行きたいなぁ…新幹線に乗ってね!」
レールバスのことを想い出しているうちに、八甲田トンネルを駆け抜けた「はやて32」号は南部縦貫鉄道営農大学校前駅の跡地をかすめて七戸十和田駅を走り去り、16:05に八戸駅に到着。
わずか23分間の、東北新幹線最終開業区間の乗り初めでした。



八戸駅に着いたら、すぐに新青森行きの「はやて」で折り返します。
そう、今回はあくまで「試し乗り」。
平成23年の夏、改めて「はやぶさ」で新青森―東京間を通しで乗るつもりなのです。
そして、その際の「はやぶさ」の旅の目的地は何故か神奈川県のJAXA/ISAS宇宙科学研究所相模原キャンパスだったりもするのですが、詳しくはいずれまた…
新青森駅で新幹線から在来線に乗り継いで、青森駅に戻って来ました。
今夜は、夜行列車に乗って青森を後にします。

青森に来たときと同じ、ブルートレイン「あけぼの」号です。
今や青森と東京を結ぶ夜行列車はこの「あけぼの」ただ一つを残すのみなので、夜汽車で旅したいなら必ずこの列車に世話になります。


発車までの一刻、始発駅に停車中のこれから一晩乗る夜行列車をじっくり見て歩くのは鉄道好きにとって至福の、悦楽の時間。
今夜も来たときと同じB寝台1人用個室「ソロ」を使用しますが、行きは2階部屋だったのに対して帰りは1階の部屋にしてみました。


天窓の下にベッドがある2階と違い、1階は窓位置が低い関係でベッドに横になったまま星空を眺めるという訳にはいきません。
でも、室内空間は丸屋根でカットされている2階より広く、居住性は1階のほうがいいかも。

「ソロ」のベッドに用意された毛布は、昭和63年製の年代物でした。
でも、ウールマーク付きの高品質なものです。

こちらはA寝台1人用個室「シングルDX」の廊下。
同じタイプの車輌は、老舗の九州ブルートレイン「はやぶさ」「富士」にも連結されていましたが、
「あけぼの」の車輌は後年改造された形式なので室内環境が改善されており、シティホテルのような高級感を感じます。

18:25、「あけぼの」は青森駅を発車。一路、上野駅を目指します。
「ソロ」のベッドにもぐりこんで、窓から夜の底の雪景色や対向列車との交換(大阪からやって来た「トワイライトエクスプレス」を小駅に待避させて、我が「あけぼの」は威風堂々と通過したのは痛快!)を楽しんでいるうちに、いつしか夢の中へ。
明日は、東京。仲間たちが待っています。
いや、僕を“或る修羅場”へと連行しようと待ち構えています…
→その8に続く
平成22年12月30日
函館での一夜が明けて、今日は先ずは朝市へ直行!
函館駅前から「湯の川」方面行きの路面電車に乗って、新川町停留所で下車。
すぐ近くにはこだて自由市場があります。
観光地化されていない、地元の人が買い物に来るような場所です。とにかく海産物が豊富、そして安い!
ここで我々宇宙クラスタ鉄道部は、刺身を沢山買い込んで豪快にその場で朝食として頂きました。
市場の人も親切で、食事できるように場所を開けてくれた上に包丁まで貸して頂き、感謝!
そして、新鮮な刺身はやっぱり美味しい!文句なし!!


で、気が付くとこの有様。
「食べる前に写真撮っとくの、忘れてた…」
朝市での海の幸を堪能してから、鉄道部メンバーと別れて僕は北海道を離れます。
今日も青春18きっぷで、鈍行と青函トンネル区間だけ乗れる特急を乗り継いで、さらば北海道。
途中、蟹田駅で青森/新青森―八戸間の新幹線Wきっぷを購入(6千円也)。
これはJR九州の2枚きっぷ同様の2枚綴りの回数券で、1人での往復利用も2人での片道利用も出来るというもの。
その新幹線Wきっぷを使って、青森到着後は今回の旅の主目的のひとつである東北新幹線新開業区間の乗り初めです!
平成22年12月4日に開業したばかりの東北新幹線の八戸―七戸十和田―新青森間。
これにより東北新幹線は遂に全区間が開通しました。
新幹線が、東北の最北端まで到達したのです!

東北新幹線最果ての新青森駅に、誇らしげに並ぶE2系「はやて」。
だがしかし、新幹線は更に北を目指します。

新青森駅から先へも、新幹線の線路は続いています。ここから先はもう北海道新幹線の区間です!
現在、青函トンネルを通って新函館駅までの工事が行われています。2015年度には、新幹線は津軽海峡を越えて北海道に上陸する予定です。
ここから先へ、北海道へと、新幹線として甦った「はやぶさ」が北上していく雄姿を拝める日が来るのも、そう遠いことではないのです。
今日はまだE5系「はやぶさ」に乗ることは出来ませんが(「はやぶさ」は平成23年3月5日に東北新幹線最速の列車として再デビュー予定)、
「はやて」に乗り込んで新開業区間の乗り初めをします。
新青森15:42発東京行き「はやて32」号、発車!

この「はやて32」号は速達タイプの列車なので、七戸十和田駅には停車せずに八戸駅まで一気に駆け抜けます。
青森の街並みの遠望が流れ去った車窓には、いつしか懐かしい田園の風景が…
そう、ここは僕が昔、学生時代に幾度も訪れた南部縦貫鉄道のレールバスから見た車窓のすぐ近くなのです。

東北本線の野辺地駅と、七戸の町とを結んでいた南部縦貫鉄道。
可愛らしいレールバスが走ることで知られていた、ちいさなローカル鉄道でした。
それでも鉄道としての構想は雄大で、いずれ延伸開通する東北新幹線に設置される七戸新駅に乗り入れを行い、野辺地を介して下北方面への旅客輸送を一手に担うという夢を描いていたのです。
「いつの日か、新幹線が来る日まで…!」
モータリゼーションの荒波をもろに受け、年々苦しくなる状況にも負けず健気に走っていたレールバスですが、七戸の町に新幹線がやって来るのは余りにも遅かった…
新幹線接続輸送の夢は叶わず、南部縦貫鉄道は平成9年にレールバスの運行を休止、その後鉄道は廃止されました。
でも、今でもレールバスは、彼を愛する多くの人たちの手によって守られ、旧七戸駅構内で元気に余生を過ごしています。
→追憶の線路を求めて ~レールバスとあそぼう! 想い出の南部縦貫鉄道編~
「僕も、また今度ゆっくり七戸駅にレールバスに会いに行きたいなぁ…新幹線に乗ってね!」
レールバスのことを想い出しているうちに、八甲田トンネルを駆け抜けた「はやて32」号は南部縦貫鉄道営農大学校前駅の跡地をかすめて七戸十和田駅を走り去り、16:05に八戸駅に到着。
わずか23分間の、東北新幹線最終開業区間の乗り初めでした。



八戸駅に着いたら、すぐに新青森行きの「はやて」で折り返します。
そう、今回はあくまで「試し乗り」。
平成23年の夏、改めて「はやぶさ」で新青森―東京間を通しで乗るつもりなのです。
そして、その際の「はやぶさ」の旅の目的地は何故か神奈川県のJAXA/ISAS宇宙科学研究所相模原キャンパスだったりもするのですが、詳しくはいずれまた…
新青森駅で新幹線から在来線に乗り継いで、青森駅に戻って来ました。
今夜は、夜行列車に乗って青森を後にします。

青森に来たときと同じ、ブルートレイン「あけぼの」号です。
今や青森と東京を結ぶ夜行列車はこの「あけぼの」ただ一つを残すのみなので、夜汽車で旅したいなら必ずこの列車に世話になります。


発車までの一刻、始発駅に停車中のこれから一晩乗る夜行列車をじっくり見て歩くのは鉄道好きにとって至福の、悦楽の時間。
今夜も来たときと同じB寝台1人用個室「ソロ」を使用しますが、行きは2階部屋だったのに対して帰りは1階の部屋にしてみました。


天窓の下にベッドがある2階と違い、1階は窓位置が低い関係でベッドに横になったまま星空を眺めるという訳にはいきません。
でも、室内空間は丸屋根でカットされている2階より広く、居住性は1階のほうがいいかも。

「ソロ」のベッドに用意された毛布は、昭和63年製の年代物でした。
でも、ウールマーク付きの高品質なものです。

こちらはA寝台1人用個室「シングルDX」の廊下。
同じタイプの車輌は、老舗の九州ブルートレイン「はやぶさ」「富士」にも連結されていましたが、
「あけぼの」の車輌は後年改造された形式なので室内環境が改善されており、シティホテルのような高級感を感じます。

18:25、「あけぼの」は青森駅を発車。一路、上野駅を目指します。
「ソロ」のベッドにもぐりこんで、窓から夜の底の雪景色や対向列車との交換(大阪からやって来た「トワイライトエクスプレス」を小駅に待避させて、我が「あけぼの」は威風堂々と通過したのは痛快!)を楽しんでいるうちに、いつしか夢の中へ。
明日は、東京。仲間たちが待っています。
いや、僕を“或る修羅場”へと連行しようと待ち構えています…
→その8に続く