photo:AVE5181号の車窓
←37:バレンシアの豪華レトロ駅舎、ノルド(北)駅からの続き

バレンシアのホアキン・ソローリャ駅からマドリッド行きの超特急AVEに乗る前に、Sala Clubで一息。


今回のスペイン旅行では本当にあちこちのターミナル駅でSala Clubのお世話になりました(何だかAVEに乗るためではなくSala Clubで一杯やるために駅に行っていたような気分(笑))。
これが今回最後のSala Clubで飲むノンアルコールビールです。
バレンシアの日差しの下を歩き回った後のBucklerのほろ苦い味が、喉の奥に染み渡っていきます…

ホアキン・ソローリャ駅18:10発、マドリッド・アトーチャ駅行きAVE5181号、1等車PREFERENTEはガラ空き。


どこまでも続く青空と、なだらかな大地。
超特急AVEから眺めるスペインの車窓も、これで暫く見納めです。しっかりと目に焼き付けておかないと…


バレンシアからマドリッドまでの行程では、湖沼を渡っていく区間もあります。
イベリア半島の乾いた大地を潤す、農耕灌漑用の人工湖でしょう。スペインの遅い午後の日差しに、湖面が美しく輝いていました。



なだらかにうねる丘陵地と、その向こうの町へと続く一本道。
名前も知らないあの町には、どんな人たちが暮らしているのかな…
マドリッドが近づくと、AVEの沿線には運行を支える操車場や車輌基地が見えてきます。

基地の側線に停車中の、緑色のAVEを発見!駅や線路等のスペイン国鉄の鉄道インフラ管理を行う会社であるadifのロゴを車体に付けているので、線路の保守管理に使われる編成だと思われます。
つまり…スペインのドクターイエロー!? いや、緑色だからドクターグリーンか…
緑色のドクターイエローに出迎えられ、AVE5181号は定刻通りの午後8時少し前にマドリッド・アトーチャ駅に帰って来ました。

AVEのTalgo車輌を最後にじっくり観察。


Talgoの最大の特徴である連接台車。
トロッコのような寸詰まりの小さな客車が、舵取り機能付きの1輪の車輪に乗っかっています。何とも奇妙で、ユーモラスな形態です。
でも、この1輪車で時速300キロ走行をするのだから凄い!
日本ではまだ実証試験段階のフリーゲージトレイン機能を備えた編成も既に営業運転を行っているし、スペインのTalgo恐るべし!!


↑※画像をクリックすると大きなパノラマ写真が開きます↑
これで、スペイン国鉄renfe の超特急AVEによる鉄道の旅は全ての行程を無事終了。
快適な旅をありがとう!
アトーチャ駅の売店で、夕食を買ってホテルに帰ります。

ホテルの部屋で、サラダとサンドイッチの夕食を済ませたら、
今夜はゆっくりバスタブにつかって“超特急乗り鉄”の疲れを癒やすことにしましょう。
明日は、いよいよ旅の最後の日。マドリッドが世界に誇るあの巨大美術館に、念願の絵画を観に行きます。
→39:プラド美術館とティッセン=ボルネミッサ美術館に続く