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天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 42:シャルル・ド・ゴール空港にて

2014-08-23 | 旅行記:2014初夏 スペイン
photo:L’aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle


41:さらばスペイン。エールフランスAF1401便でパリへからの続き

シャルル・ド・ゴール国際空港ではエールフランスの成田行きAF276便の出発まで約4時間の待ち合わせ。



せっかくパリに来たので、ちょっと街まで出かけたい気になりますが、シャルル・ド・ゴール空港からパリ市街地まではRER(エールウーエール・近郊鉄道線)で30分以上かかり、しかも僕の経験上RERはかなりの確率で遅れたり何らかのトラブルが起きる要注意路線なので、昔よく訪れた懐かしいパリの街を散歩するのは今回も我慢…



仕方がないので、ターミナルビル内を散策して時間を潰します。


シャルル・ド・ゴール空港から日本やアジア各地へと向かう長距離便は、ターミナル2Eの一番外れにあるゲートMと呼ばれる区画に発着します。
ゲートMは超大型機が余裕を持って駐機出来るように最近整備されたばかりの新しいターミナルビルのようで、新品なのでどこもキレイだし何よりパリらしくお洒落です!
ガラス張りの搭乗ゲートの外には植物が植えられた公園のような場所も見えますが、どうやら喫煙スペースのようです。タバコ好きの多いフランスらしい設備。

喫煙スペースもお洒落ですが、トイレもすごい!





あんまりお洒落だったので、つい誰もいなくなるのを見計らってトイレの写真を撮ってしまいました(笑)
色使いも水回りのデザインも、素晴らしく斬新で洗練されていますね!
シャルル・ド・ゴール空港ゲートMのトイレは、世界一お洒落なトイレです。パリに行ったら、空港のトイレを見逃すな!!


待合ロビーで、こんな自動販売機を発見。
ヨーロッパでは自動販売機を見かけること自体があまり無いのですが、これはとりわけ珍しい!?
どうやら飲料水ではなく「スープの自販機」らしい。


幾つかのレシピから好みのスープを選べて、価格はカップ一杯1.70ユーロ也。
…街中でスープを買ったことがないので高いのか安いのか相場がよく分かりませんが、これは試してみるしかない!


という訳で、マッシュルームのスープを買って飲んでみました。
味は…よくあるインスタントのカップスープの味(笑)

スープが調理されて出てくる自販機はヨーロッパの人にも物珍しいようで、買ったスープを飲みながら観察していたら結構な人数がこの「スープの自販機」に挑戦している模様。
確かに、自販機王国の日本でもこんなの見たこと無いもんね。


ターミナルビルの外を見るとボーイングB747-400、ジャンボジェットが駐機していました。
つい最近までは国際線大型機の象徴だったジャンボジェット、今でもこの独特で精悍な面構えを見ると胸がときめきますね!

そして、長距離線の超大型機材が横付けするゲートMの主役といえば、今やジャンボジェットをも凌ぐ巨人機として名を馳せるこの飛行機…




世界最大、総2階建ての超巨大旅客機、エアバスA380!!
今日はこれから、このA380に乗って日本へと帰ります!


それにしても、A380はデカイ!!

43:旅の終わりはエアバスA380で帰国に続く

シャルル・ド・ゴール空港おまけ写真


A380の駐機スポットの陰に隠れるようにこっそり駐車していた、謎のエールフランスのロゴ入り黒塗りBMW。
VIPがお忍びで優先搭乗するのに使うのかな…?


ボーディングブリッジの通路で見かけた広告。
どうやらHSBCホールディングスは「コンテナ型太陽電池パドル」を搭載した謎の衛星を極秘裏に運用しているらしい(笑)

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 41:さらばスペイン。エールフランスAF1401便でパリへ

2014-08-23 | 旅行記:2014初夏 スペイン
photo:イベリア半島上空、エールフランスAF1401便の機窓


40:El Capricho 夕暮れマドリッドからの続き

2014年5月3日

帰国の日もやっぱり早起き。
夜明け前に起床して、前日のうちにホテルのフロントに頼んで呼んでおいてもらったタクシーでバラハス国際空港に向かいます。
これから朝一番のエールフランス機でマドリッドを飛び立ち、一旦フランスのパリへ。


エールフランスAF1401便シャルル・ド・ゴール空港行き、バラハス空港を早朝07:10発。




バラハス空港を離陸する時はまだ夜明け前でしたが、上空に昇って巡航を始める頃にはすっかり明るくなりました。
イベリア半島の青空も、これでしばらく見納め…


ふと気が付くと、僕の乗ったAF1401便と並んで飛んでいる飛行機がいます。


ニアミスかと思うくらいに、かなり近くまで接近してきました!
どうやらヨーロッパ最大手の格安航空会社(LCC)、ライアンエアのようです。


ヨーロッパの空は日本以上に多数の航空機が行き交う過密地帯だそうですが、飛行機同士が渋滞を起こしたりして危険な状態になったりせずに、どうか安全運行を願いたいものですね。
ライアンエア機も、どこへ行くのか知らないけれど、ご安全に!


フランスの飛行機らしく、朝のスナックはパンと紅茶のコンチネンタル・ブレックファースト。




窓の下には、ビスケー湾とフランスの地方都市が見えてきました。
マドリッドからパリまでは、わずか2時間のフライトです。


朝9時過ぎ、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港に到着。
ここで日本行きの長距離便へと乗り継ぎます。

42:シャルル・ド・ゴール空港にてに続く

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 40:El Capricho 夕暮れマドリッド

2014-08-23 | 旅行記:2014初夏 スペイン
photo:Estación de El Capricho マドリッド地下鉄(メトロ)El Capricho駅


39:プラド美術館とティッセン=ボルネミッサ美術館からの続き

アトーチャ駅からマドリッド地下鉄(メトロ)5号線に乗り、郊外の終点の一つ手前のEl Caprichoという駅で下車。
ここはバラハス国際空港の近くらしく、予約しておいた空港ホテルの最寄り駅がここだったのです。



メトロの駅から地上に出てみると、マドリッド郊外のニュータウンの住宅地に空港ホテルが点在しているような地区でした。
アパートの並ぶ通りを歩いて、今夜の宿のNH Barajasにチェックイン。


昨日泊まったマドリッド中心街アトーチャ駅前のホテルと同系チェーンのホテルですが、部屋は広めで料金は安め。
どういう訳だかヨーロッパでは、空港ホテルは街中のホテルよりもかなり条件の良い物件が多い気がします。


でも、残念ながらバスルームにはバスタブは無くてシャワーのみ。
スペイン最後の夜に、風呂にゆっくりつかって旅の疲れを癒やすことは出来ないようです。
…そして、それでもしっかりビデだけは付いてるスペイン流儀を最後まで貫いてくれたね(笑)


もう時刻は20時近く、すっかり夜なのですが、初夏のスペインではなかなか日が沈みません。
せっかくなので、ホテルの近くを散歩してみることにしました。


夜ですが陽は高いし、この近所の住民と思しき家族連れが住宅地の中を散歩している姿も結構多く見かけます。
スペインは治安が悪いのが心配でしたが、今回の旅では結局最後まで危険を感じる事はありませんでしたね。


アパートのちょっとした中庭も、きれいに手入れされていました。
ここに住む人たちの、豊かで平和な日々の暮らしぶりが目に浮かぶようです。


住宅地の外れは広大な公園になっていて、まるで北海道の原生花園のような花咲く草原が広がっていました。

マドリッドはとても美しい街ですね…
またマドリッドに、スペインに来たい。そう思いながらホテルに戻り、シャワーを浴びて眠りにつきました。
さようならスペイン…

41:さらばスペイン。エールフランスAF1401便でパリへに続く

El Caprichoおまけ写真


El Caprichoの住宅地で出会ったねこたち。
ガン飛ばされました(笑) ふてぶてしくて、いい顔してます。

2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 39:プラド美術館とティッセン=ボルネミッサ美術館

2014-08-23 | 旅行記:2014初夏 スペイン
photo:プラド美術館・ベラスケス像


38:さよならAVEからの続き

2014年5月2日

マドリッドで過ごす最後の日は、早起きして出かけます。
朝一番で向かう先は、アトーチャ駅前のホテルから王立植物園の横を通る大通りを進んだ先にある“あの美術館”




スペインを、いやヨーロッパを代表する超弩級美術館、プラド美術館です!

…実は、今回のスペイン旅行の主目的の一つが、プラド美術館での絵画鑑賞でした。
一度、実際にこの目で実物を観たいと願っていた作品が、ここには幾つも収蔵されているのです。

という訳で、開館1時間前の朝9時からプラド美術館の正門前に並んで、開門と同時に一番乗りで館内へ…
と考えていたのですが、甘かった!




さすが世界に名だたるプラド美術館、開館1時間前には既に見学者が押し寄せていて、この長蛇の列!
プラド大通りに沿って、本館(ビリャヌエバ館)の端から端まで数百メートルに及ぶ行列が出来ています。

「何なんだ…まさか、毎日徹夜組がいるんじゃないだろうな!?」




大行列に並んで、どうにか入場券売場のある本館入り口まで辿り着いたのは約1時間半後。

入館する前から既に並び疲れて、すっかりくたびれてしまいましたが、それでもプラド美術館の館内に足を踏み入れると心が踊ります。
憧れの作品たちが、迷宮のような巨大な回廊のそこかしこで待っているのですから…!

僕が観たかった名作たち、
ゴヤが、ベラスケスが、エル・グレコが、これでもかと押し寄せてきました。
でも、残念ながらプラド美術館の館内では写真撮影が一切禁止でした。名画の洪水をご紹介できないのが残念ですが…
読者の皆さんも是非いつか、ご自身でプラド美術館を訪れて確かめてみて下さいませ!)


そして、一番のお目当てであるヒエロニムス・ボスの「快楽の園」
「この人…僕の見た悪夢をそのまま鮮彩に描いてるんじゃないか!?」と驚き慄いて、そして好奇心を感じずにはいられなかった恐るべき作品の「実物」をじっくりと観ることが出来たのです。
間近で見る本物の「快楽の園」は、想像以上に薄気味悪くてグロテスクで、でもどこかユーモラスで皮肉っぽくて、そして夢のように美しい絵でした。
…もちろん、それは「悪夢」なのですが(笑)

「ああ、やっと本当の『快楽の園』を観ることが出来た。やっぱり怖かった(笑)
スペインに来てよかった!」




プラド美術館で半日を過ごして、夕刻までにはまだ少し時間があるので、次なる美術館をはしごしましょう。

大小様々な美術館群が並び立つマドリッドの街はさながら“美術館の大連合艦隊都市”です。
中でも旗艦であるプラド美術館と共に圧倒的な存在感を放つのが、規模ではプラドには及ばないものの収蔵作品の質の高さでは他の追随を許さないティッセン=ボルネミッサ美術館
ちょうどプラド美術館の斜向かいに位置し、歩いて数分で行くことが出来るので、プラドの次はティッセン=ボルネミッサをはしごしない手はありません。




ティッセン=ボルネミッサ美術館は、大富豪の貴族の個人的コレクションを収めた、こじんまりとした邸宅美術館です。


でも、人気の高さではプラド美術館と互角なので、この大混雑ぶり…

プラドに続いてティッセン=ボルネミッサでも入場するまでに並び疲れましたが、館内は誰もが美術の教科書で一度は目にしたことのある超有名作品ばかり。
中でも印象派の作品が充実していて、ドガの「緑の服の踊り子」を見つけた時には思わず興奮しました(この作品、僕の母のお気に入りの絵で、うちの玄関にはずっとこの絵の複製画が飾られていて、毎日目にしていたのです)
また、20世紀以降の近代・モダンアート作品も有名作が数多く、
ご存知スペインが生んだ天才サルバドール・ダリの「目覚めの直前、柘榴のまわりを一匹の蜜蜂が飛んで生じた夢」に出会えたのは幸運でした。描かれた内容が凄まじく壮大なのに、サイズはずいぶん小さい絵だったのも驚きでしたが。

…そう、実は今日はプラド美術館だけで1日を使い果たすだろうと思っていたので、ティッセン=ボルネミッサ美術館にも行くことになるとは考えておらず、全く予習をして来なかったのです。
まさか、こんなにも名作揃いだったとは…
これは嬉しい想定外でした。
でも、ティッセン=ボルネミッサも館内では写真撮影が出来なかったので、読者の皆さんはプラドと共にここにもいずれご自身で訪れてみることをお薦めします。


美術館都市マドリッドが誇る二つの美術館を満喫しました。
もう、思い残すことはありません。旅の終わりが近づいたようです。
ホテルに戻って、預けておいた荷物を受け取ってから、アトーチャ駅から地下鉄に乗って郊外の空港近くへと向かいます。
明日は早朝便でスペインを離れるので、今夜は空港ホテル泊です。

40:El Capricho 夕暮れマドリッドに続く

マドリッドおまけ写真


ホテルへ帰る途中、プラド美術館隣の王立植物園入り口で出会ったマドリッドねこ。
画家のモデルも務められそうな綺麗な白黒ねこ。