天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その22:再びプラネタリウム・ハンブルグ

2012-07-02 | 博物館・美術館に行く
ZEISS Planetariums:The UNIVERSARIUM Mark IX


その21:ICEの食堂車からの続き

2012年5月3日(木曜日)

昨夜ハンブルグに戻った僕たちは、中央駅近くのユースホステルで一泊しました。
健全そうで元気な若者が大勢泊まっているので賑やかなのはいいのですが、
ホテルのレストランやカフェも若い連中に占拠されてしまっているので、
朝食は近所のキオスクで適当に買って済ませることに。


これは、あつ志さんが買ってきた「元祖ハンバーグ」のようなものが載ったオープンサンド。

手っ取り早く食べてしまって、ホテルをチェックアウト。


ホテルを出て歩いていると、こんなものを見つけました。
4月29日に見かけたガス気球ですね。
ここから飛んでいたのか。

さて、今日もUバーン(地下鉄)3号線に乗って、ハンブルグ市立公園へと向かいます。


相変わらず、滴るような緑が美しい市立公園の森の小路を歩いて行きます…






またやって来ました、プラネタリウム・ハンブルグPlanetarium Hamburg


今日の分のチケットを買いました。
子供向けの「天文教室」のようなプログラムと、
そしてHAYABUSA - Zurück zur Erde HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-ドイツ語版)です。
日本に帰る前に、もう一度観ておきたかったのです。



名機カールツァイス、The UNIVERSARIUM Mark IXが映し出す星空を、ドイツの子供たちと一緒に見上げました。
カールツァイスの前に立って、全編に渡って生解説してくれたのは、
プラネタリウム・ハンブルグ館長のThomas Kraupeさん
HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-の上坂浩光監督とも、お友達だそうで
ドイツ語版のHAYABUSA - Zurück zur Erde制作上映にも尽力された方です。
是非「僕たちは、HAYABUSAに逢うために日本からやって来ました!」 とご挨拶したかったのだけど、
解説を終えるとすぐにプラネタリウムのドームから居なくなってしまわれたので挨拶はかなわず、残念!

最後にもう一度、じっくりと、
ドイツ語で綴られる小惑星探査機「はやぶさ」の物語を、
眼と耳と、そして五感のすべてで感じて、味わって、
満ち足りた気持ちでプラネタリウム・ハンブルグを後にしました。

…でも、このプラネタリウムにはまたいつか、上坂浩光監督の新しい作品のドイツ語版を観に、
再び訪れることが出来るような予感がしています。

まもなく公開される上坂監督の新作Eternal Return-いのちを継ぐもの-
きっと、素晴らしい作品だと思います。
「はやぶさ」からさらに広がる、宇宙と生命の物語。早く観てみたい!そして…
きっと、ドイツや世界各国のプラネタリウムでも上映されて世界中の人の心を動かす名作になると思います。

その23:ミニチュアワンダーランドPart1に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その21:ICEの食堂車

2012-07-01 | 食べる
その20:トラムに乗ってマンハイム散歩からの続き


昼下がりのマンハイム中央駅。
ここはドイツの鉄道の要衝で、様々な列車が行き交う賑やかな駅です。


駅構内で待機中のこの列車、フランスの超特急TGVです!
客車が2階建てのDuplexと呼ばれるバージョンの編成ですね。
パリからドイツ国内まで、TGVによる国際列車の直通運転が行われているのです。
ちなみに、あまりよく見えませんが、TGVの隣に停まっているのは遠くロシアから来た国際列車のようです。

さて僕は、ジンスハイム自動車・技術博物館から戻ってきた旅仲間たちと合流して
マンハイム中央駅を16:06に発車する超特急ICE974に乗車。
ドイツからフランス国内へ乗り入れるICEの国際列車もあるようですが、
この列車はドイツ北部へと向かう国内線です。
これからこの列車で、旅の出発地である街ハンブルグへと戻ります。



ICE974は食堂車が連結された編成です。なのでもちろん乗車後すぐに、食堂車へと繰り出します。
時間的にはちょっと早いですが、これから食堂車で夕食を楽しみましょう!


前回ミュンヘンからマンハイムまでICEに乗った際は、朝だったので簡素な朝食メニューしかありませんでしたが、
今日は美味しそうなディナーメニューがいろいろ揃っています。




豪勢に、ディナーコースメニューをオーダーしました。
手前側はピクルスを分厚い肉で巻いたステーキ、奥の皿はシチューと肉団子のような料理です。
とにかくお肉がたっぷり、ボリューム満点ですね。さすが肉料理の国ドイツ!
真ん中にあるのは紫キャベツのザウワークラウト煮込みと豆スープ。これも美味しかった!


そして、もちろんドイツビール!…ノンアルコールですけど(笑)
乗り心地が快適で素晴らしい超特急ICEにカンパ~イ!!




食後はコーヒーと紅茶、そしてドイツのお菓子、ケーキ!
チョコレートとチーズケーキですが、とにかくデカイ。大きさ比較用のiPhoneが小さく見えます(笑)

大いに食べて飲んでいるうちにも列車はドイツの大地を駆け抜けて北上していきます。
ICE974の車窓もみーや★さんがインターバルタイマー搭載のデジカメで連続撮影されていますので、
暮れゆく初夏のドイツを疾走する超特急からの風景をお楽しみ下さい。



途中経由する大都市フランクフルトでは、
街の中央駅に停車する前に郊外のフランクフルト空港駅に立ち寄ってからスイッチバックして中央駅へと向かうという
面白い運行形態でした。


20:38、ICE974はハンブルグ中央駅に到着しました。
もう夜なのですが、夏至間近の高緯度帯なのでまだこの明るさです。


ハンブルグに戻って来ました。さあ、いよいよ旅も終盤…

その22:再びプラネタリウム・ハンブルグに続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その20:トラムに乗ってマンハイム散歩

2012-07-01 | 鉄道
その19:シュパイヤー技術博物館からの続き

2012年5月2日(水曜日)

今日は昨日に引き続き、
シュパイヤー技術博物館の別館であるジンスハイム自動車・技術博物館というところに行く予定だったのですが、
予想以上にカオスで迷宮だったシュパイヤー技術博物館で精魂尽き果ててしまい、
体力的にちょっとヤバイ状態になっていたのが自分でも分かったので、大事を取って予定をキャンセル。
ジンスハイム自動車・技術博物館には行かず、僕は今日は一人でマンハイムで留守番することにしました。

ジンスハイムには超音速旅客機コンコルドソ連製コンコルド“コンコルドスキー” の実機があるそうで、
ちょっと行ってみたい気もしたのですが、海外旅行中に体調を崩すと大変なので我慢。
マンハイム中央駅前のInterCityホテルでぐっすり眠って朝寝坊して、目が覚めるとすっかりいい気分。
ああ、やっぱりゆっくり休んで良かった!

でも、体調が良くなるとホテルに閉じこもってるのが退屈になってきます。
そこで、ちょっとだけ外出することにしました。


ホテルはマンハイム中央駅のすぐ横なので、
一歩外に出ると中央駅と駅前のトラム(路面電車)乗り場が目の前にあります。
InterCityホテルのサービスで貰った市内交通乗り放題チケットを持っているし、ちょうど電車が着いてドアが開いていたので、そのまま乗ってしまいました。
これからトラムでマンハイム散歩といきましょう。



マンハイムのトラムも、ミュンヘンと同じく最後尾には運転席がなく展望席になっているタイプの車輌です。
車窓を楽しむには最適ですね。

運転席が車輌の片方にしか付いてないので、当然電車は一方通行です。
終点に着いたらどうやって進行方向を変えるのかと思ったら…


何と、終点では線路が行き止まりになっておらず、
ぐるりとループ状に輪を描いて電車の向きを変えるという豪快な方法を用いていました。
電車が丸くカーブした線路を一周しているのがわかりますか?

終点から再び中央駅前に戻ってきたトラムから下車せずにそのまま乗り続けて、
どこか知らない場所に行ってみましょう。


マンハイムの街のシンボルの給水塔が見えます。
プラネタリウム・ハンブルグと同じ給水塔のモニュメントです。ドイツでは旧くて立派な給水塔が壊されずにそのまま街の歴史の象徴として大切にされていることが多いのですね。


街の目抜き通り、歩行者天国を走り抜けます。






狭い路地にもどんどん入って行きます。
ドイツのトラムは都市交通の主役です。自動車に遠慮したりせずに、我が物顔で街を走ります。
誰でも使いやすくて排気ガスも出さないトラムを大切にするドイツの姿勢、
日本も見習うところは大きい気がしますね。

トラムは、また終点に着きました。
今度は外から、ループ線をぐるっと回って向きを変えるトラムを見てみましょう。



場所を変えてもう一回見てみます。
模型の鉄道みたいで、何だか可愛らしくて楽しいですね!

そろそろ中央駅に戻りましょう。
マンハイムとももうお別れ。再び超特急ICEに乗って、次の街に向かいます。

その21:ICEの食堂車に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その19:シュパイヤー技術博物館

2012-07-01 | 博物館・美術館に行く
TECHNIK MUSEUM SPEYER


その18:超特急Inter City Expressからの続き

マンハイムから近郊電車(Sバーン)に乗って約30分、シュパイヤーという街にやって来ました。
ここは、街の中央にある大聖堂が世界遺産となっていることで有名だそうですが、
我々は駅前から乗った路線バスの窓から大聖堂を見ただけで素通りして、目的地へと向かいます。

やってきたのは、こんな場所。



本物のジャンボジェット機、ボーイング747です!
ジャンボジェットが屋外に展示されているという、何とも破天荒なここはシュパイヤー技術博物館
ヨーロッパ最大規模を誇る、宇宙航空に関するものを中心にあらゆる乗り物の「実物」の展示を行なっている民間の私有博物館です。





ひときわ目を引くジャンボジェットの実機展示は、機内に入ることも可能。

圧力隔壁も、よく見えるようにむき出しになっています。


コックピットも覗き込めるようになっています。
若干、写真が傾いているのは、これは機体そのものがカッコ良く離陸して旋回している様子を再現したように傾けられているからです。
…完全に、部屋にプラモデルを飾ってる感覚だな(笑)

そして、主翼の上に立つこともできます。
翼の上から見るジャンボの機体はこんな感じ。



こんな風景、めったに見られるものじゃないですね。
飛行機好きにとっては夢のような場所じゃないでしょうか。

翼の上から見渡すと、
シュパイヤー技術博物館敷地内には様々な飛行機やそれ以外の乗り物が賑やかに並べられている様子がわかります。



飛行機以外に、蒸気機関車たちも並んでいますね。


スペースシャトルのようなもののイラストが描かれた建物がありますね。
ここにあるのは…


はい、本物のスペースシャトルです!
…と言っても、アメリカのスペースシャトルではなく旧ソビエトの宇宙往還機「ブラン」 の滑空試験機で、
実際には宇宙には行ったことがない機体なのですが、
ソ連崩壊の混乱で計画が消滅してしまい幻に終わったソビエトのスペースシャトルの、現存する実機ということで
非常に貴重なものです。

ブランの機体の周囲には展望通路があって、
いろいろな角度からじっくりとブランを見ることができます。



機体後部にはエンジンが備わっていますね。
これはロケットエンジンではなく、滑空試験の際に自力で飛んで行くためのジェットエンジンです。
アメリカのスペースシャトルのオービターは自力では飛べず、ジャンボジェットの背中におんぶしてもらっていましたが、ブランの試験機は普通の飛行機のように自分で空を飛べたんですね。




ブランのそばには、これも本物のソユーズ宇宙船の地球帰還カプセルがパラシュートを開いて展示されています。
ソビエトとロシアの宇宙関連の展示が非常に充実していますね。
宇宙好きには本当に堪らん場所です!

だがしかし、シュパイヤー技術博物館の展示は空を飛ぶものに限りません。
本当に、ありとあらゆる乗り物がある意味“節操無く”集められているのです。


ドイツ軍の潜水艦もあります。これももちろん退役した本物。
エヴァンゲリオンの「使徒」を連想させるグロテスクな顔の模様(?)は、魚雷の発射装置だそうです。


自動車もあります。
ルパン三世が乗っているようなクラシックなスポーツカーが所狭しと並ぶ向こうには、
なぜか戦闘機や蒸気機関車やメリーゴーラウンドもありますが…
ごちゃ混ぜになったおもちゃ箱のような空間です。




ずらりと並んだ蒸気機関車たち。


何と、ドイツが誇る世界的な名機として名高い01型蒸気機関車もありました。
おもちゃ箱の中には、こんなとんでもない逸品も紛れ込んでいるのです。

それにしても、一体いくつの乗り物が集められているのでしょうか。
「見ても見ても、きりがない」のです!
何だかめまいがしてきました。気力も体力も、もう限界です…


ああ、もう何がなんだか… もう好きにしてー!!
シュパイヤー技術博物館、恐るべし!世界一の乗り物おもちゃ箱にノックアウトされた気分…


その20:トラムに乗ってマンハイム散歩に続く

おまけ写真

精魂尽き果てたので、ジャンボジェットの真下にある屋台「SPACE BAR」で一休み。
メニューには機内食か宇宙食でもあるのかと思ったら…本日のおすすめセットはやっぱりカリーヴルストでした(笑)