肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

栃木肝臓友の会の熊谷さんにお会いしました 10月3日

2008年10月03日 | 患者会

10月3日には昼に栃木肝臓友の会の会長さんにお会いしました。
わざわざ品川まで来てくれて、色々苦労されて頑張っている姿を見て、私も頑張らないとなあと元気にしてもらった感じです。こういう方々が頑張っているおかげで救われる患者さん方もたくさんいるので、本当に頭が下がります。機会を作って栃木の患者さん方にも会いに行きたいと思いました。歌手として行くべきか、ってのは冗談ですが。がんばります。

JDDW 日本消化器学会関連機構の学会 10月 2

2008年10月03日 | 学会研究会報告新聞記事など
抗ウイルス治療が肝がんの発癌に寄与するか 会場狭くて立ち見が出てた、床に座って入力してました。

B型肝炎の抗ウイルス薬は再発、生存療法に寄与するというデータが出つつあります。エビデンスとして主張できそうな流れ。
ウイルス量が4Log IU/ml以上、e抗原陽性は確実に差がでてきてる。
ウイルス量が少ない人には、効果があると言えるかこの辺が今後の課題になると思われる。しかし、きっと差がでるでしょう。って思います。

現時点では、発癌抑制目的だけで処方とはならい。

北大から B型肝炎の肝がん 根治治療後の検討
4Log IU/mlで切っている。投与群が最初から低くなっているので、グループには分けれない
最初から高値だった群
肝がん治療時から再発まで低値だったもの
発症前と後抗ウイルス薬飲んだ群
などの分け方、臨床にあっているなあと思いました。DNA量と腫瘍個数が問題となると

持続高値群と低値では有意差をみる。発症前から飲んでた人の方が再発が低下している。生存については観察期間が短いので有意差はでなかったよう。
何が抗ウイルス薬での再発抑制か、直接的なものはないはずなのでとウイルスの増殖を抑えて肝炎を抑えることがすべてに通じてるかなあ。
少なくても肝機能が改善するから生存期間は長くなるというのは確実に言えると思う。

B型肝炎では、データがよくても全例、肝硬変は飲んでもらうという話もあった。

少量長期投与での生命予後の改善 近畿大から
肝がん治療後イントロン300万の週2回、ペガシス90を1~2週に1回を継続した場合。
生存率では有意差が出た、再発についてはでなかった。肝予備能の改善なども含めて生存率が上がるのはとても有りがたいことと思います。

以前のインターフェロンでの検討を東大から、生存に寄与してるのは肝予備能の改善となっていたが、今回の少量長期では何が寄与してるかとの質問あり。直接的な抗発癌効果もあるだろうと

データの改善と関連があるかと質問 トランスアミナーゼはあまり関係なく効果があるようだと ChildAを維持できる期間が増えてるような感じと

2回目以降の再発を抑制するというのは,武蔵野から出ていました。
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検査時の絶食について久留米から発表があり、とてもいいなと思いました。
ゼリー食品をつかっていて、アミノサプライだっけ、カロリーメイトゼリーと
エコーは3時間前に補色でOKで、胃カメラとかも午後検査とかがあるから5時間くらい前でOKになっていました。エコーでの朝食抜きが結構辛い人がおおいので是非採用したいデータでした。
ゼリーが透明で、腹持ちもよく現実的だったと言うことでした。これは使えるなと。