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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

薬害肝炎、福岡高裁でも請求放棄 古賀弁護士さんのブログから

2008年10月15日 | 肝炎救済に関連して
 先日の被告田辺三菱製薬と薬害肝炎全国原告団との間の基本合意締結をふまえ、20年10月10日、九州原告も福岡高等裁判所において請求放棄手続きを行いました。
 請求放棄を行ったのは山口美智子さん、出田妙子さん、小林邦丘さん、福田衣里子さんらを含む17名の第1陣原告です(1陣原告の内、1名は控訴せずに調停で和解したため、対象外)。既に国との間においては和解が成立して給付金の支給が行われていること、企業も責任を認めて謝罪したことから、唯一高裁に継続していた企業に対する請求を放棄したものです(国と企業との間では、原告に給付した給付金の内部分担について協議が継続します)。
 2003年4月の提訴、そして同年7月の第1回期日を経て、5年半での訴訟終結となりました。

 この日は弁論準備手続きで請求放棄するだけの簡単な手続きでしたが、出田さん、小林さんら原告6名も出頭。裁判長からは、「治療が効を奏して皆さんが健康になられることを願っています。」という暖かい言葉がかけられました。

 「自分の裁判はこれで完全に終わりましたが、B肝原告団と一緒に肝炎基本法の成立などまだまだがんばります」と小林さん。
 原告の皆さんの治療体制の整備を求める闘い、つまり肝炎患者としての闘いはまだまだ続きます。

古賀弁護士さんのブログに上記の記事が載っていました。
B型肝炎訴訟がしっかりと認められ、そのあと、カルテなどの証拠のない肝炎患者が救われる方法が対策がとられていくというイメージで、みんなで頑張っていきましょう。