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固定と液体の甘味料の違いについて 原始人食で病気を治すの崎谷医師のメールより 

2014年10月09日 | 食事療法 ダイエット
 
写真は原始人食ダイエット 11pから

■ 固形と液体の甘味料に違いはあるの?
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みなさんこんちは。パレオ協会の崎谷です。

今回は、甘味料を題材にして表題のことを考えていきたいと思います。
すべての甘味料は化学成分が同じであれば、同じように身体に作用するのでしょうか?

たとえば固形の砂糖と液体に溶けている砂糖。これは化学的には同じ成分ですよね。

食べ物に添加されているか液体に添加されているのかの違いだけです。
料理に使用する砂糖そして市販のスポーツドリンク、ジュースに添加されている砂糖同じ量を使用したとします。
同じ量で同じ砂糖という物質です!

ところが・・・・

ドリンクタイプで添加されている砂糖を飲用したグループはその砂糖分の過剰カロリー摂取を他の食物のカロリー摂取を減らしても総カロリーを抑えることはできませんでした。
(Physiol Behav. 1996 Jan;59(1):179-87.)

これは食品に含まれてる!あの悪名高い!!ブドウ糖果糖液糖(ハイフルクトースコーンシロップ)でも同じ結果でした。
つまり、食品に含まれるブドウ糖果糖液糖とドリンクに含まれるぶどう糖果糖液糖で比べてもドリンクに含まれているほうがより害悪が大きいということです。

もちろん、だからといって固形の食品に添加される砂糖やブドウ糖果糖液糖はよいと肯定しているわけではありません。

たとえばフルーツを食べるときに消費する果糖とあらゆる食品、とくにジュースに添加される果糖(ブドウ糖果糖液糖)は化学式は同じで同じ量でも添加された果糖の方が健康に害悪をより多く与えるということです。
フルーツも果糖が高いものは控えるのが基本です。

しかし・・・・
それよりももっと気を付けなければならないのがドリンクにそっと添加されている甘味料なのです。

フルーツの種類を気に掛けるよりまずは加工食品のことにきを付けないといけません。
さらに固形よりも液体に添加されている甘味料に注意しなければならないということです。

この優先順位をしっかりと再確認してみましょう。